今出川ルヴォワール
- 騙し合い (45)
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今出川ルヴォワールの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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ギャンブルがメインとなり、今までとは少し趣向が違った作品。しかし円居節は健在で、十分に楽しませてくれた。 | ||||
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過去の二作とは異なり,目玉である私的裁判を大胆にも導入材料として一章から展開, 以降は,別作品のように裏社会のゲームが繰り広げられるなど,予想外の流れが面白く, これに日時表記を添えた場面展開の多用と,テンポの良さに,始まりから引き込まれます. ただ,そのゲームの予選が中心となる中盤までは,ページ数の割には見せ場に乏しく, 後に続く決勝のための準備パートとは理解しながらも,やや間延びしているように感じ, 並行して語られる主人公の背景も,当人が寡黙なこともあり,その長さに埋もれがちです. とはいえ,一手や一勝負を濃密にというより,場面場面を抜き出していく決勝の様子は, 『終わり』へと向かう勢いがあり,それが決まる最後は,気持ちの良さと興奮を覚えます. また,ただの後日談と思わせておいて,簡単には終わらないのもこのシリーズの特徴. 伏線を拾いつつのタネ明かしから二転三転,最後の最後まで気を抜くことができません. そして,度重なるどんでん返しの末,気になるやり取りを見せ,物語は四作目の次巻へ. これまでと違えど,これまでと変わらず.口八丁手八丁,何でもありのエンタメ作品です. | ||||
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双龍会というエンタメ虚構裁判小説のシリーズ三冊め。が今回、密室殺人に係る双龍会は一章で終了。二章三章はイカサマ賭博合戦と、掘り下げである復讐劇に充てられる。評価は分かれよう。 個人的には途中からギャンブル小説に化けるようじゃ上がらずの龍樹フリーフォール。天和天和と強さを誇示されても、知らないと凄さが体感できない。天文学的に低い確率の上がり、ゆえに運やまともな力量ではなくイカサマの腕を示す指標で、麻雀放浪記に二連続で出て荒れるシーンがあり、サマありの合意と胴元の統制力をも意味する(以上searched by Google)とピッと考えが繋ってこそ十全に楽しめる演出。ちと読めない文脈ではないか。 他方、見取り図が出て来るような謎解きといういかにもなミステリ趣味も加わり、人によっては評価を上げるかもしれない。いや、その点は上げるわ。 丁々発止で攻守が入れ替わり、何気ないセリフが落とし穴として牙を剥き、本歌たる海外ミステリをしれっと言の葉に載せてみせるまで、双龍会部分は流石の芸。しかし分量的に食い足りないまま、物語は麻雀による強さの誇示を経てビッグ・オア・スモール賭博と復讐譚に雪崩れ込んでしまい、達也が嗤う。作中人物の言葉を借りれば『前菜程度だな。次は俺を満腹にしてみせろ』。賭博に龍師二人参加すればそれはもう双龍会だなんて、通るかっ…こんなもん…! 騙しのテクニックを競うイカサマ賭博とインチキ裁判に相通じるものがあるのは確かだが、虚構裁判バトルを待望していた身としては残念。冷静に考えると実は裁判のシーンの長さや魅力が少ないわけではないものの、なにぶんそれを先に食べ終わってずっと賭博の話という流れで読後の印象が悪い。 予めそうと知って読めばあるいは別の感想もあろうから、予めそうと知って読んで下さい。 | ||||
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双龍会というエンタメ虚構裁判小説のシリーズ三冊め。が今回、密室殺人に係る双龍会は一章で終了。二章三章はイカサマ賭博合戦と達也の掘り下げである復讐劇に充てられる。評価は分かれよう。 個人的には途中からギャンブル小説に化けるようじゃ上がらずの龍樹フリーフォール。天和天和と強さを誇示されても、知らないと凄さが体感できない。天文学的に低い確率の上がり、ゆえに運やまともな力量ではなくイカサマの腕を示す指標で、麻雀放浪記に二連続で出て荒れるシーンがあり、サマありの合意と胴元の統制力をも意味する、とピッと考えが繋ってこそ十全に楽しめる演出。麻雀小説麻雀漫画の読者には常識でも、そうでないミステリ読者には読めない文脈ではないか。 他方、見取り図が出て来るような謎解きといういかにもなミステリ趣味も加わり、人によっては評価を上げるかもしれない。いや、そこは上げるわ。 何気ないセリフが落とし穴として牙を剥き、攻守が入れ替わり、本歌たる海外ミステリをしれっと言の葉に載せてみせるまで、双龍会部分は流石の芸。しかし分量的に食い足りないまま、物語は麻雀による強さの誇示を経てビッグ・オア・スモール賭博と復讐譚に雪崩れ込んでしまい、達也が嗤う。作中人物の言葉を借りれば『前菜程度だな。次は俺を満腹にしてみせろ』。賭博に龍師二人参加すればそれはもう双龍会だなんて、通るかっ…こんなもん…! 予めそうと知って読めばあるいは別の感想もあろう。騙しのテクニックを競うイカサマ賭博とインチキ裁判に相通じるものがあるのは確かだ。が、虚構裁判バトルを待望していた身としては残念極まる配分だった。予めそうと知って読んで下さい。 | ||||
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前2作の勢いはそのままに、4作目への期待を持たせてくれました。 作者が考案したと思われる「鳳」については、少々「んん??」という感じでしたが、全体的には楽しく読めました。 ただ。。。ハッピーエンド好きな私としては、今後の論語と撫子の関係が気になってしょうがありません。 早く続刊を読みたいものです。 あと。。。雷蔵、羨ましい! 美人双子相手に、姉妹丼かよ。。。(笑 | ||||
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------------------------------------ レビューの前に1つ。 kidという方のレビューはネタバレが含まれているので、絶対に読んではいけません。 ------------------------------------ 達也のあれこれが中心となります。シリーズの魅力は相変わらずですが、 シリーズ3作目となる今作、前2作とは少し大筋の流れが違いました。 『丸田町』と『烏丸』では以下の流れで、双龍会は作品の魅力の1つでページ数では3割くらいを占めていました。 【導入部分→調査(準備や攻防)→双龍会開始&双龍会のオチ→真相と人物の思惑の解答(オチ)】 『今出川』では権々会というものが出てきて、それが双龍会の位置にくるような形になっています。 そして双龍会は導入部分にあり、そこは大きな違いです。 読んでいく上で重要なのは共通で、会以外の部分でいろいろ読み取れていない(or疑問に感じてない)とついていけなくなります。 どんでん返しが過剰というような人は、その辺り読み取れずに聴衆と一緒に振り回されてるのだと思います。 権々会部分は賭博で、「カイジ」or「哲也」+ルヴォワールシリーズといった感じ。 魅力は変わっていませんが、ミステリーとは少し違うような気がしないでもないです。 風味が少し変わりましたが、とりあえず前2作が楽しめたなら問題ありません。 最後の最後、次回に続くオチとして大きく動きます。 シリーズ最終巻かもしれませんが、大いに期待したいです。 | ||||
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