ロード・エルメロイII世の事件簿 case.剥離城アドラ
- ロード・エルメロイII世の事件簿 (5)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ロード・エルメロイII世の事件簿 case.剥離城アドラの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
400ページ近い文庫の3分の1を読んで、やっと事件の入り口という展開の遅さですが、丁寧に世界観や背景や伏線を描写しているので、飽きません。売れるのがよくわかります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時計塔の成り立ちや派閥争い、魔術、魔術師なんかの描写は面白く読めた反面、 キャラの心理描写がくどい グレイたんから見たⅡ世の描写もくどい ルヴィアの美貌の描写もくどい 何べん同じこと言うんだ?それが何ページも続くから途中からアーハイハイになってしまった… 橙子さんみたいなおなじみのキャラの台詞なんかはそれっぽくなってると思うけど、 感情の機微や心理描写、心の話になると途端にくどくなっていや何でそういう結論に?てなる 特にグレイたん 特殊な生まれゆえって描写かもしれないけど倫理観が狂ってようとある程度順を追って思考してほしい 本家士郎だっておかしな思考ではあったけど彼なりの理屈があって論理があった あと途中から慣れたけど、一人称なのか三人称なのか、一人称なら「今」「誰」の視点なのかがパッとわかりにくくて何度か「ん?」てなった 続きは読むけど色々惜しいなと思った | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビアニメ版の『ロード・エルメロイII世の事件簿』でファンになりました。 アニメだけでは良く理解できなかった「時計塔」などの背景や、十分には語られていなかったルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトとの関わりなども十分に説明されています。 「魔術」の存在をどのように理解する? アニメではそれについて深く洞察できません。 この小説を読むことで、この作品における魔術のイメージはしっかりと把握することができました。 あとがきによると「魔術考証」なるものが存在したようで、単に荒唐無稽のストーリー展開ではないことが分かりました。 ある意味で闇深く陰気なロンドンに存在する時計塔の住人の雰囲気を醸し出している重厚な文体は、ライトノベルファンの立場からは好き嫌いが分かれるところでしょう。 第五章でオルロック・シザームンドとげるゲリュオン・アッシュボーンの関係が明かされる展開はこの作品のクライマックス。 情景描写に熱を帯びていきます。 しかし、その後は他の部分と比較して表現が雑になってしまった気がします。 解説によるとFateと言うシリーズは大きなストーリーであり、ロードエルメロイⅡ世はその中のひとつの個性的なPartsのようです。 映像作品も含めて、他の作品にも関心が出てくる小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメのFATE ZEROとUBW、そして魔眼収集列車を見たあとの読後感なのでかなりウェイバー・ベルベット改めエルメロイ2世に肩入れした感想になる。物語の進行はグレイのかたりだが、主人公との共通点は魔術との距離感だろう。エルメロイ2世は何度も作中でグレイが触れるようにせいぜい2流どまりの魔術師でしかなく、その才能の貧弱者と卓越した知見のギャップに今も悩まされている。いっそ魔術と縁が切れれば楽なのだろうが、第4次聖杯戦争での師ケイネスの死への責任感がそれを許さない。そしてその後始末の一環として剥離状アドラに他の魔術師とともに招待される。 題名に事件簿とあるが推理が働く余地は少なく、そもそも魔術師にアリバイとか方法とか、一般的な推理が意味をなすわけもない。ただ、なぜそうしたのか、ホワイダニットのみは魔術師が魔術刻印に支配される運命にあるだけに意味を持つ。生物はDNAの船にすぎないという学者のセリフはつまるところ、生物は生きて殖やして遺伝子を未来に残すのが目的ということだ。そして魔術師は魔術刻印を代々発展され受けつぐ。では今回の剥離城の謎とはなにか、という物語です。 FATEシリーズはどこかに遊びがあることが多く、ZEROのような精神をえぐるような場面はむしろ例外だが、この作品は極めてシリアスにストーリーが編まれている。それはエルメロイ2世が非才の身に重すぎる役目を背負い、イスカンダルの隣に再び立とうとあがき続ける物語だからだろう。同時に規格外のキャラクター揃いの中で唯一、ほとんど普通人のキャラクターであるウェイバー・ベルベットはそのまま読者がもっとも身近に感じられる存在だ。理想と実力の間に苦しむ姿はリアルな人間だと言える。 ただ、魔術が神秘を旨とするのに教育の対象として、学問と同じく仕組みを顕かにするのは時計塔においては視点を変えた異能と映る。それは彼をめぐる魔術師たちが形は違っても等しく認めるものであることは物語の中で明らかになっていく。冬木市の鉄橋においてイスカンダルの死闘とギルガメッシュの激励を受けた少年の不器用さを描くには、ルヴィアですら戦う貴族令嬢の相貌で相対しなくてはふさわしくない。そしてその天才に非才のエルメロイ2世は率直に羨む言葉を呪詛のように吐くのだ。ある意味でもっとも重要な場面かもしれない。 最後にグレイについては多くを語っているのが意外だが、大敵を撃つにはそれなりの背景がないとかなわないと思えばこれはこれで良いのだろう。それが現実離れした神霊の域だけに、ルヴィアに説明するエルメロイ2世の言葉は平板で他人事のようだ。複雑な感情が見て取れてむしろ好ましい。 凡人があがき、星をつかもうとする様は滑稽かもしれない。しかし意図せずし思い焦がれたものとは違う星を掴むことがある。ウェイバー・ベルベットからロード・エルメロイII世への10年はまさにそんな年月だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実在する概念と型月の魔術の橋渡しになってくれるシリーズです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 25件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|