虚ろなる十月の夜に
- 儀式 (103)
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虚ろなる十月、万聖節前夜(ハロウィン)が満月の時、旧き神々が地球へと帰還するための道が開かれようとする。 その時、適切な数の人間が、適切な場所に引き寄せられ、ある者たちは道を開く手助けをし、他の者たちは道を閉ざす努力をする。誰が敵で誰が味方か。それはその時になるまで、そして終わるまでは誰にもわからない――。 19世紀末のロンドンを舞台に、怪人たちが暗躍と駆け引きを繰り広げるゴシック・サスペンス。 本作の主軸はゴシック✕クトゥルフ神話。小説から映画まで、ゴシック作品で有名なキャラクターたちがプレイヤーとなり、2つの陣営に分かれてゲームを行う。なにより、作中で主に描写されるのが、プレイヤーではなくその使い魔たちというのが、ゼラズニィ特有のユーモアを発揮させるのに役立っている。 しかしプレイヤーたちの駆け引きは紳士的で、物語の大半はゲームの準備に費やされるため、起伏の少ない展開に読者は序盤で本を閉じてしまうかもしれない。勿論作者はそれを想定しており、スパイスとしての副軸として、フーダニット(誰が犯人か?)な事件も用意している。これが双方を惑わせ、プレイヤーには混乱を、読者には面白みを与えてくれる。 クトゥルフ神話の方はと言うと、旧支配者の名前や魔導書の類が登場する程度かな、と思いきや、がっつりとその要素を散りばめている。ネタバレになるためにそのあたりは詳しく言えないが、クトゥルフ神話の "世界観" の方を好む人には、本書を楽しめるだろうし、クトゥルフ神話に無知な人でも楽しめる仕様となっている。 | ||||
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表紙にデカデカと書かれているように切り裂きジャックやホームズ達とドンパチする話だと思っていたのだが、主人公達はあらゆる動物であり、ディズニーのライオンキングや101匹わんちゃんのような作品。 表紙に出ている人間は全体の何%しか出て来ない。 普通に人間の話だと思っていたのでなかなか感情移入が難しく、その上本の半分を過ぎても大きな事件も起こらずで本当に読み進めるのが辛かった。 | ||||
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SF作家ロジャー・ゼラズニイの遺作(生前最後の単独著書)。 表紙詐欺&オビ詐欺? 表紙イラストからして、いかにもなライトノベル風味のヴィクトリア朝オカルト探偵路線なのかと思って読んでみたら、語り手は犬! 他にも猫やらネズミやらヘビやら、いずれも一癖ありげな「ゲーム」の参加者に使われる使い魔?たちのやりとりで物語が進んでいくのであります。物語の途中までは「ゲーム」の目的どころか、敵味方の割り振りすら定かでなく、「どちらの陣営か分からない間は協力の余地がある」という使い魔たちの割り切った考え方が楽しい。 使い魔たちに比較すると人間の登場人物たちは全体に印象が薄い一方、「伯爵」だったり「博士」だったり「名探偵」だったり、「どう考えてもそのまんまじゃないか!」というキャラクターがぬけぬけと登場していて、面食らわされることに。もっとも、本編ではあくまで匿名の扱いでして御本人だとは断言していませんから、その意味でも「切り裂き魔(ジャック)に吸血鬼(ドラキュラ)、名探偵(ホームズ)、いずれ劣らぬ曲者たちが旧き神々(クトゥルー)に対峙する――」というオビのコピーは詐欺ですね……。 そして、「ゲーム」の決着は「え、そんなのでいいの?」と声を上げたくなるような意外な方法でついてしまい、どこまでも人を食ったお話だったのであります。あ、もしかして、この小説自体が「ゲーム」の雰囲気を小説の形で再現してみようという試みだったの? | ||||
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探していた本が見つかり大変喜んでおります。 | ||||
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その文体のかっこよさに翻訳作品は総て追いかけたことのあるゼラズニイの新たな翻訳に、しかもクトゥルー神話を題材としているもので在ることに感激している。語り手は、世紀末あの霧の都市を揺るがせたジャックに使える犬のスナッフで、ある大いなる儀式を控えて、その属する陣営を探りつつ他のプレーヤーの使い魔たちとの交流と、個性的なプレーヤー候補者の探索と、無作法なプレーヤーの妨害の有り様を一人称騙りで綴られていく…果たして古の神々を呼び覚ます者は誰で、そして対向者は阻止する事が出来たのであろうか? | ||||
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