(短編集)
最期の言葉
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漫才のネタに相当するようなやりとりとオチで楽しませてくれるショートショート群から始まっています。都会の男達が飲み仲間を笑かそうと話すにはピッタリだったかもしれない。しかし、1960年代を中心に執筆された作品が多いらしいですが、如何せん古い。2000年代の感性だと「昔はこれで通ったんだね」と距離を感じてしまう。 ということで、途中離脱しました。 ネタは別にして、しゃれた短編の書き方を学ぼうという人には良いテキストと思いますのでお薦めです。 | ||||
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50年代から60年代にかけて活躍したアメリカの短編作家である。若いころ何冊か読んだ。 ワンアイデアとプロットの捻りに特化した作家で、深みや余韻はない。 軽視されそうな作風だが、自己満足の内面描写がダラダラ続くような小説よりは好みだ。 表題作は電話の相手の正体に驚く。このネタは少年マガジンのジョークで読んだことがある。 たぶん作者は60年代以降の日本人に多大な影響を与えている。 印象に残る作品をいくつか挙げると、 『ある一日』笑える。怒らないよ。その段階は過ぎてるから。 『七年遅れの死』逆転に次ぐ逆転。 『チェンジ』無理やりな計画は、やはり無理だ。 『身代わり』60年代アメリカらしい珍ビジネスが登場する。現代でもありそう。 『目撃者の選択』ユニークな犯罪小説である。 悪のシャーロック・ホームズと呼ばれるルビイ・マーチンスンものが四篇収録されている。せこい犯罪アイデアを毎回考え付くが、ことごとく失敗する。ホームズというよりは、劣化したルパンだな。悪くはない。 洒落た短編を数百篇も書くのは余人にはできない業績だ。けっこう楽しめた。 | ||||
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〝ダーク・ファンタジー・コレクション〟の第6冊。 全21話の短編から成る本作はシリーズ・タイトルと異なり、ダークな趣はありません。 全編がヒネリの効いたオチで終わり、巻末解説にもある通り、星新一のショート・ショートを髣髴とさせます。 うち4作は、1988年に日本で「怪盗ルビイ」として映画化された、憎めず稼ぎもない「怪盗ルビイ・マーチンスン」もの。 全編、クスリと笑えるユーモアやオチが効いており、大変面白いです。 | ||||
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スレッサーといえば「ヒッチコック劇場」でお馴染みのミステリーの名手。本書は日本で独自に編まれた短編集で( 全部で21編 ) 、必ずオチのつく作品である。手紙だけで構成された「拝啓、ミセス・フェンウィック」、盗癖のある女が犯罪に加担する「ルースの悩み」、なかでも面白いのは富豪と使用人を演じる女ふたりの葛藤を描く「チェンジ」、過去の犯罪を告発する老婦人が活躍する「年寄りはしぶとい」、女と男の駆け引きを題材にした「身代わり」だろうか。三作ともひねりがあり、ラストの台詞が実に効果的。ヒッチコック劇場の原作には最適だっただろう。 | ||||
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都会的な洒落た味のクライム・ストーリーの名手スレッサーの巧みな名人芸を存分に堪能できる21編の傑作が収録された日本オリジナル短編集です。まず、本書はイメージ的にダーク・ファンタジー・コレクションの一冊として刊行されるのは相応しくないと思います。何故なら著者の描く世界は犯罪を扱っていても暗い恐怖の要素はわずかだからです。本書の中にもブラック・ユーモアの味わいの作品は多少ありますが陰湿でなくコミカルで、善悪の何れにせよ最後に事態がまるく収まってほっと安堵の息をつき決着する印象が強いです。著者のミステリーには複雑さはなくシンプルで読み易く、途中である程度先の展開が予想出来て驚きは少ないですが、ラストで思わず成る程!と唸らされる軽妙で後味の良いひねりを用意しています。私のお気に入り5編を紹介致します。 『最期の言葉』:男が絶望し自殺しようとしている事情を電話で伝えた相手は誰だったのか?あっと驚く仰天の結末です。『ある一日』:無器用な妻が夫の会社の上役をもてなそうとして・・・・。呆れて開いた口が塞がりません。『私の秘密』:TVの生中継で殺人を告白しようとする男が現われて・・・・。果して完全犯罪は成功したのか?『年寄りはしぶとい』:下宿屋を営む老婦人が過去の犯罪を暴きます。弱い老人が危機を脱した幸運の理由が秀逸です。『ルビイ・マーチンスン、ノミ屋になる』:競馬の胴元になって儲けるはずの僕が逆に配当が足りず金策に必死で駆け回りますが・・・・。とてもユーモラスな展開で、最後に温かい人情が感じられるちょっと良い話です。 巻末に収められた怪盗ルビイ・マーチンスン物の四編は貴重な単行本未収録作品で、完璧な計画を立てるが儲けを上げた事がなく、けれど警察に捕まった事もないという憎めないキャラクターと十八歳の真面目で憶病な語り手の僕が事件に巻き込まれる愛すべき物語ですので、特に自信を持ってお奨め致します。 | ||||
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