ネヴァー・ゲーム
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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次の展開に期待します。 | ||||
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リンカーン・ライム、キャサリン・ダンスに続く第三のヒーローの登場。「懸賞金ハンター」という聞き慣れない仕事を持つヒーローが失踪人を探し、事件を解明して行くサスペンス・ミステリーの新シリーズ第一作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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前々から好きなジェフリー・ディーバーの新シリーズ一作目。テーマもなかなか挑戦的だと感じた(テーマに関しては若干のジェネレーションギャップあり?)。筆者の一番の魅力は、今作では少々控えめだったように感じるが、次回作も楽しみである。 | ||||
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リンカーン・ライム・シリーズの幕開けとなる『ボーン・コレクター』は、思えばズキュンと胸を撃つ類いの作品であった。捜査官ライムの身体的設定にせよ、ただものではない悪党にせよ、絶妙なストーリーテリングにせよ! 実はライム・シリーズの前から、ディーヴァー作品には、ぼくは少なからずこだわっていた。『眠れぬイヴのために』『静寂の叫び』など単発作品の強い印象である。そこに来てこの『ボーン・コレクター』。ディーヴァー作品は、どれもスリリングで先が読めない。出版された途端にすぐに手に取り読んでゆく時代が僕の中で続く。翻訳されたものはどんどん読んだ。初期作品であるジョン・ペラム・シリーズなどは、ディーヴァー作品としては地味で、粗削りながら、好感の持てるローカル探偵シリーズとして、映画のロケーション・ハンターという商売が羨ましく思ったものだ。 どうしていつの頃からかディーヴァー作品から自分が背を向けてしまったのか、きっかけも理由も思い出せない。ライム・シリーズもキャサリン・ダンス・シリーズも好きだったはずなのだが、徐々に飽きて来てしまった、というのがきっと本当のところなのだろう。なので昨年『オクトーバー・リスト』で、ストーリーを逆行させるトリッキーな作品に再会し、相変わらずディーヴァーだなあと、苦笑しつつ楽しまされてしまった自分に、改めて驚いたものである。そこで旧ライム・シリーズを数作Amazonで注文。基本的に新作読みのぼくの、本の途切れ目にでも読もうかなあと。そんな意識で。 しかしその矢先である昨秋、『魔の山』が登場。しかしこれはシリーズ第二作である。先行する本書『ネヴァー・ゲーム』と、結構シームレスな続編であることを知ったことが、今回の本作読書のきっかけとなった。 正直、白黒判じ難い作品なのである。主人公は、失踪人探しを生業とする、私立探偵とは少し異なる、ひとひねりした職業の変わり者コルター・ショウ。バウンティ・ハンターとも異なる。法的に逃げている状態の犯罪者を捕まえてくる商売ではなく、あくまで一般の依頼を受けての失踪人探しである。賞金ではなく、報酬。公務ではなく民間。 個性的なのはそれだけではない。その道のプロとして十分な変人であるところだ。謎の家族編成。生い立ち。失踪した兄のこと。伝説化した父から伝えられたサバイバル技術。冒険趣味としてのロック・クライミングやオフロードバイク。ほぼ移動生活のためキャンピングカー住まい。生活信条としての確率論。生きるための。自然や野生や人間行動に対する次の手を選択するための分析脳。とにかく、これは冒険小説の一端であり、なおかつハードボイルド的要素でもある。 但し、違和感と言うべきか、このアナログでワイルドな主人公が、本書で行方不明となる少女を探す地平は、大自然ではなくネットゲームの電子的空間なのだ。シリコンバレーに展開する捜査ゲーム。まさしく現代の小説なのだ。 ちなみに本書は三部構成である。それぞれ異なる行方不明者を同時多発的に追わねばならない我らがショウは、複数事件を扱うゆえに、事件捜査の順番を決める。それらの事件が連なることで、連作短編小説集的構成となっている。その構成にすら一筋縄ではゆかぬ工夫が凝らされ、それぞれの主要な事件現場の手書き地図なども添えられるところが楽しく感じられる。エンタメ王。 ゲームの世界は、ぼくは苦手な領域なので、その世界に深入りするシーンは退屈させられるところも正直あるが、現実世界に繋がるネット盗賊的企業の存在にはぞぞぞと怖さを感じさせられる。概ね一気読みに近いページターナー本であるのは、ショウを取り巻く状況変化の多さだろう。多くの魅力的な人物、怪しげな男、意味深な女などなど、登場するキャラクターがネットゲームのように次々とショウの捜査眼に引っかかっては関わりを持って行く。デジタルとアナログを交差させる妙な奥行き感。 知的楽しみとワイルドな主人公の今後への期待。連続する事件群の本書はごく一部の地平を切り取った一作なのだろうが、家族の過去へのミステリアスな暗示なども効いていて、本作のみならず続く作品群も含めてショウをめぐる一大長編小説のようにも見える。なので、次の作品への食指が伸びる。その種の媚薬的要素はこの作品にふんだんにあるということだけはお伝えしておきたい。聞くところによるとコルター・ショウ・シリーズは三部作であるようだ。 | ||||
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ていねいな筆致、リアリティある描写。さすが円熟の境地です。しかし、おもしろさは、普通レベル。どんでん返しと呼べるようなものは、かろうじて1か所あるだけ。あとは、容疑者が次々変わっていくだけ。 一連の事件よりも、むしろ、主人公の親父さんの死をめぐる謎の方がおもしろい。これは続きを読みたい。 舞台がシリコンバレーで、時事ネタ満載なので、賞味期限の短い小説である。 | ||||
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<コルター・ショウ>シリーズ1弾。 仮想世界でのことを現実に置き換えて暴行や殺人を犯す――。 40年以上前に『13日の金曜日』などのホラー映画が及ぼす悪影響が問題になった。30年以上前にはわが国で宮崎勤が連続幼女殺人事件を犯し、自宅の部屋の膨大なビデオテープが彼の人間形成に影響を及ぼしたのではないかと議論された(当時この世代を一緒くたにして問題視された!自分が含まれたのでよく憶えている)。その後も神戸の少年Aなど…。 昨今はゲームに留まらず、ネット配信によりさまざまな映像が際限なく拡散されている。子供に限らず大人がおかしいのだから、阻止できる手段はないのだろう。 さて、いい面に目を向ければ、ここでは脱出+戦闘ゲームとのことだがRPGのような地図(主人公ショウ記)が適所に記載されていてわかりやすかった(かわいらしくもある)。 終盤の、からくりの解き明かしは見事! 次作『魔の山』(先に読んでしまった)といい、特殊領域に潜入するところが独特だ。 シリーズ通して主題と並行して語られるショウの父の謎は、今後どう展開していくのか…、楽しみだ。 | ||||
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伏線を張るのが好きな作家だから当たり前なんだけど、マックと言う名前で男性と女性を勘違いさせたりするのはどうなんだろうね? いかにもな、女性からナンパしてきたんじゃないの的なゲーマーの、ゲームでの戦い方を思わせぶりに書くのはどうなんだろうね? 我々、読者は作者の掌の上で転がされるのはわかっているし、伏線を張っているだろうと予測して読んでいるのも事実だけど、あまりに、それらしく書くのはどうなんだろう? コフィン・ダンサーでの「やられたあ!」的な喜びが薄くなっているような気がする。ディーヴァーが新シリーズとして書いているから当たり前なんだけど、ラストで次の仕事に続く的な書き方はどうなんだろうね? まあ、自作も読んじゃうんだけど。新シリーズとして成功するかどうか判断できるのだと思う。 | ||||
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