(短編集)
フルスロットル: トラブル・イン・マインド1
- トラブル・イン・マインド (2)
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米国では一冊で発刊されたディーヴァーの第三短編集「トラブル・イン・マインド」を分冊にしたうちの上巻。短編6本と著者まえがき付き。キャサリン・ダンス、リンカーン・ライムなどお馴染みの主人公ものから単独作品までヴァラエティ豊かで、どれもひとひねりがあって楽しめる。 | ||||
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コルター・ショウ三部作を終えたと思いきや、そちらのシリーズはさらに続編があるというニュースもあるし、リンカーン・ライムの新作も間もなく出るという中で、春先には短編集を二分冊で出していたので、ディーヴァーのワーカホリックぶりはどれだけ凄いのか、とびっくりさせられるのだが、これは2014年の短編集なので、凄いのはディーヴァーだけではなく、むしろ続々日本の読者に彼の作品を届けてくれる翻訳の池田真紀子さんなのだ。 感謝の気持ちを抱きながら作品集に取りかかる。個人的にはこの5月、ちょっとした入院をきっかけにディーヴァーの積読本を沢山読んだのだが、そこでも一応シリーズ全読の終わったキャサリン・ダンスの短編作品『フルスロットル』で本書は幕を開ける。人間嘘発見機のキャサリンだが、今回は箸にも棒にもかからぬ無表情の犯人取り調べの模様が冴える。タイムリミット型スリラーなのだが、苦慮するキャサリンに読者も先が読めないのだが、ツイストの回収力はさすがである。早速ディーヴァーだなあとの苦笑を胸に作品を進める。 アメリカ人としては珍しくサッカーに目がないエディー・カルーソと、ライム・シリーズお馴染みの刑事ロン・セリットーのコンビネーションが、練りに練られた二転三転の事件を暴く『ゲーム』。 出演者たちが自費でポーカーをやるライブTVの試みとその経緯を描く『バンプ』は、アメリカでは賭博の法律がどうなっているんだろうと気になりながらも思いがけぬ展開を見せてゆくツイストと、ラストの大転換にやられた一作。 リンカーン・ライム短編は、『教科書通りの犯罪』。警察アカデミーの生徒マルコとこのタイトルの関係が気になりつつ、サックスとマルコによる奇妙な現場の鑑識活動が始まる。証拠だらけの現場。教科書に出てくるような証拠がまるまる一セット。もちろん読み終わる頃にはすっかり騙されてしまった読者がいるというエンディングが楽しい。 この作品集中の白眉が、何と言ってもあまりに久々なジョン・ペラム・シリーズの短編作『パラダイス』だろう。コルター・ショウの前身と呼ばれるペラムは映画のロケ・ハンターで、いわゆる旅をしながら事件に巻き込まれてしまう探偵である。いきなりのアクション・シーンから、怪しい男女たちの集まる片田舎の村。短い時間の間に様々な人物の疑いと闘いと殺人。楽しい一冊だった。長編でも復帰してほしいところだが、ディーヴァーの未来作は、コルター・ショウに引き継がれてしまったかな。 ラストは北京オリンピックを舞台に国際間のスポーツとそうでないところの競争?も描いた小品『三十秒』。 ほとんどの作品が70~100ページ弱で短編集というよりは中短編集と言える作品集だが、二分冊なので一冊にまとめたつもりで連続的に読んでゆくと良いかと思う。 ちなみに作者のまえがきは一冊目にしか載っていないが、これがなかなか味のある意味深げである。まるでマジシャンの記述前のトークのようだ。ディーヴァーの前置きにうずきながら、騙されるものかとページを繰る歓びにひたれる時間は、ぼくにはけっこう幸せなひとときなのである。 | ||||
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おなじみの面々が入れ替わり立ち替わり登場するので、ディーヴァーの他の作品を読んでいると一層楽しめます。 『パラダイス』355ページに『オールド・クロウのバーボンを瓶の五分の一も飲んでおいて…』とありますが、原文は『a fifth of oId Crow』。a fifthは5分の1ガロン瓶のことなので、約750MLのバーボンを1瓶全部飲んだ…ということだと思います。 a fifthは誤訳しやすい単語として翻訳に関する書籍によく取り上げられます。大ベテランの池田真紀子さんが(多分)間違えたのが意外でした。 とはいえ池田真紀子さんの翻訳は流れが良く、安心して読めます。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァー、最近面白くない。リンカーン・ライムを書かないと、並以下のミステリー作家だな。 | ||||
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著者の各種ミステリーの違った料理がいろいろ味わえてお得です。 | ||||
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「フルスロットル」で自分がどこまでもアナログ人種だと思い知った。「どこのタイミングで進めたの?」と真っ先に思ったから。バーニングワイヤー読んでてこのていたらく。電波が悪い時代に突拍子もない時間さして直せない事があった時に身辺から駆逐したんだっけ… ライムが「ジョーズ」を観てない事に驚いてみた。趣味嗜好はそれぞれだが、それは基礎教養に入れといて~ 短編って何故だか長編よりも数ページ先をちょい見したくなる 楽しく読みました | ||||
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