ウォッチメイカー



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初公開日(参考)2007年10月
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長編小説

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ウォッチメイカー

2007年10月01日 ウォッチメイカー

ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を十個、買っていることが判明した―被害者候補はあと八人いる!だが、いつ、誰が、どこで?尋問の天才キャサリン・ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。一方、刑事アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。会計士が自殺を擬装して殺された―事件にはニューヨーク市警の腐敗警官が噛んでいるようだった。捜査を続けるアメリアの身に危険が迫る。二つの事件はどう交差するのか?史上最強の敵、登場!時計じかけのごとく緻密な犯罪計画をひっさげてライムとアメリアを翻弄するウォッチメイカー。熾烈な頭脳戦に勝利するのはライムか殺人者か?ドンデン返しに次ぐドンデン返し。あまりに緻密な犯罪計画で読者を驚愕の淵に叩き込む現代最高のミステリー・シリーズ最新作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.60pt

ウォッチメイカーの総合評価:8.12/10点レビュー 89件。Sランク


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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ウォッチメイカーの感想

ディーヴァーの真骨頂とも言える、二転三転する動機と真実。
自分の想定内の話で収束するかと思いきや、それを上回る展開が何度も。まさにジェットコースター。

tony
E4TYBGX8
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ウォッチメイカーの感想

6作目「十二番目のカード」にさらに高低差をつけた、急旋回のジェットコースター
犯人の用意周到性、ライムの頭脳が抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じる
もはやディーヴァに外れなし!

blueridgecabinhome
UHOQT2T1
No.3:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

リンカーン・ライム最大のライバル登場!

リンカーン・ライムシリーズ7作目にしてもう1人のシリーズキャラクター、キャサリン・ダンス初登場作。
2008年版『このミス』で堂々1位に輝いた。ネットでの評判もすごく、傑作との文字がそこここに見られる。期待に胸躍らせながら書を開いた。

いやはやウォッチメイカー事件とはこういう事件だったのか、というのが正直な感想。つまり殺し屋ウォッチメイカーとはその名の通り、時計を動かす複雑な構造を備えた犯罪計画を立てる―作中では複雑機構(コンプリケーション)と述べられている―殺し屋という意味なのだ。
特徴的なのは今回3つの事件が並行して語られること。ウォッチメイカー事件に警察の汚職が絡んだ会計士の自殺偽装事件。そして同じバーの常連だったメインテナンス会社の経営者の強盗殺人事件。従って捜査メモも3種類書かれる。

そしてこの複雑な事件を見破るには何よりもキャサリン・ダンスが登場したというのが大きいだろう。カリフォルニア捜査局の捜査官でボディ・ランゲージや言葉遣いを観察して分析し、尋問する相手の心理と読み取るキネクシスのエキスパート。とにかく相手を観察し、何を考え何を隠しているのかを読み取ることが何よりも好きな“人間中毒者”だ。
今回は彼女の尋問で目撃者が何をどこで見たかが絞り込まれ、サックスの現場検証の精度が増す効果が得られている。

また中盤ウォッチメイカーの相棒ヴィンセントが捕まるのも彼女のキネクシスによる尋問からだし、そこからウォッチメイカーの正体さえも割り出していく。

つまりキャサリンには嘘が通じないのだ。どんな嘘をついても悟られてしまう。そんな尋問のエキスパートに嘘をつくことが自覚的でないウォッチメイカーをいきなりぶつけるところにディーヴァーのネタを出し惜しみしない潔さを感じる。
常に新作におよそ考えうる難問を導入する旺盛なサービス精神には毎度これを超える作品が次書けるのかと妙な心配すらしてしまうほどだ。

特に今回注目したいのはライムシリーズ1作目の『ボーン・コレクター』が内容に大いに関わっていることだ。詳しくは未読の方の興を削ぐので書かないが、こういう趣向はシリーズ物を愉しむ読者にとっては縦軸だけでなく横軸への広がりを見せ、大きな絵を描くように世界観が楽しめる。
逆に読者は記憶力をさらに試されることになるわけで、今まで他作品の主人公のカメオ出演だけでなく、事細かに設定されたリンカーン・ライムワールドを熟読しておくべきだろう。そうすればますますこのシリーズが楽しめるに違いない。

本書の題名は殺し屋ウォッチメイカーだが、原題は“The Cold Moon”。「冷たい月」を表すこの言葉はウォッチメイカーが現場に残した手紙に書かれた詩の一節であると同時に、太陰暦を意味する言葉。これはウォッチメイカーが現場に残した置時計が太陰暦も表示されることも関係している。
ただ今回はあまり原題は物語に有機的に関わっていないようだ。邦訳のウォッチメイカーの方が殺し屋の名前という単純な意味だけでなくてしっくり来る。

また前作ではセリットーが恐怖心に見舞われるというアクシデントが起きたが、今回はサックスにある事実がもたらされる。
それは尊敬して止まない元警官の亡き父が不正を働いていたという事実。街を仕切るギャングと懇意になり、商店主や土建業者から金を強請り取っていたのだった。サックスの元恋人の警官も不正で捕まった過去があるだけに警官の汚職にひどい嫌悪感を抱いていたサックスだったが、自分が警察官となるアイコンでもあった父親がそれに加担していたというアイデンティティが侵される事態に陥る。サックスは警察を辞する決意までする。

そんなサックスを上手くサポートするのが前作から登場した“ルーキー”ロナルド・プラスキーだ。彼もサックスの部下として時に警官、時に鑑識課員の卵として共に現場検証に当たるようになる。新人ゆえの熱心さと柔軟な物の考え方でライムたちの思いもつかなかったような助言もするようになり、前作に比べて格段に成長しており、キャラクターにも厚みが出てきた。
また一人ライムチームに魅力的なキャラが加わった。

他にもウォッチメイカーの相棒だったヴィンセント・レノルズの忌まわしい過去などはディーヴァーの騙りの上手さに少なからず驚いたのに、そんなことがもう忘れてしまうほどサプライズに満ちている。
本当にディーヴァーという作家は読者の心を上手く誘導するのが上手い。彼こそ本当の“魔術師”ではないだろうか。

全くこれからもますます目が離せない。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ウォッチメイカーの感想

最強の敵、新しい仲間そして先の読めない展開と引き込まれる要素が沢山ある作品です。
騙されたと思って読んで下さい。絶対に後悔はしません。

松千代
5ZZMYCZT
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ウォッチメイカーの感想

リンカーン・ライムとは、四肢麻痺の鑑識の天才。こういったキャラクターだと「鬼警部アイアンサイド」を
思い出すが、ちょっと古過ぎるか・・・。本を手にとって最初のページの登場人物紹介のところに、
ジェラルド・ダンカン・・・ウォッチメイカーとある。何故犯人の名前が?と不思議に感じたが、読み進めてその訳が解かった。始めからきめ細かい描写の文章で状況を読者に示す書き方をしている。海外作家は得てしてこういった文章を書くのは承知していたが、この本に限って云えば計算なのか?自然に作家の意図する方に
眼を向けた読み方をしていく。二重、三重の意外性があり最後まで読者を引っ張っていく力は並みの作家ではない証拠だ。ホンの小さな証言、些細な出来事などを神のごとく閃きと名推理で言い当てる、といったアホらしい設定ではなく、周りにいる仲間や協力者たちの感想とか思いつきなどをヒントに思考を進める捜査官という人物設定が良い。そして事件には真っ向から挑むため微細証拠の収集や周辺の聞き込みなど基本的な作業をきめ細かく指揮し、その役割を充分認識した仲間たちの活躍で謎の犯行を重ねる犯人に肉薄していく。
色々な伏線を回収していく終盤の動きとストーリーの多様さでリンカーン・ライムのファンも初めて読んだ人も楽しめるミステリーと云える。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.84:
(2pt)

リアリティに欠けたご都合主義小説

ジェフリー・ディーヴァーの作品は受賞作も多く、この欄でも評価が高いので、今頃になってですが、リンカーン・ライムシリーズを読んでみました。
評価の高い「ボーン・コレクター」「エンプティ・チェアー」本作「ウォッチメイカー」と読み続けましたが、ひとことで言うと、リアリティさが無く、ご都合主義のストーリー展開で、どうしてこれが評価が高いのが不思議でなりません。
警察小説という割には、アメリカ警察の描き方がお粗末の感じがして、内容が貧弱です。
主人公のライムとサックスをだけを特別優秀な存在にしていますが、個人的な感じでは、赤毛の背高ノッポの田舎女と車椅子に縛り付けられた廃人としか見えません。この二人が恋愛関係になっているようですが、それほど好きならサックスはライムの下の世話もすべきなのに、介護士にまかせっきりというのも解せません。
同じ警察小説ならば、マイクル・コナリーのボッシュシリーズやリンカーン弁護士シリーズの方が社会情勢も踏まえてリアリティさもあり、ストーリー展開も面白く読みごたえがあります。
映画化も「ボーン・コレクター」と「静寂の叫び」のみですが、ボッシュシリーズやリンカーン弁護士シリーズは劇場映画もテレビ映画も沢山制作されており、マイクル・コナリーの方がやはり面白いです。
ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)より
4167705885
No.83:
(5pt)

めちゃくちゃ面白い

500ページほどありますが、面白くてどんどん先を読みたくなる。
伏線もあり、最後あーやっぱり?とはおもいつつ、ホント面白い。☆5です。
この著者は初めて読みましたが、他の本も読んでみたい。
ウォッチメイカーAmazon書評・レビュー:ウォッチメイカーより
4163263306
No.82:
(4pt)

キネシクスのすごさ

初見、ということでファンには忖度せずに書きます。

結果的には面白かった。ただ、前半の場面描画が読みづらく、素直に楽しめませんでした。

警察官だとおもったら民間人だし、建物の中にいると思ってたら外にいるし、友人たちと一緒にいるはずなのに1人でいるような表現などがあり、頭の中の情景が少々迷子になりました。

でも日本語訳がとても面白い!ちょっとお笑いの要素?もあるのか、要所要所で笑ってしまいます(笑) ルーキーが言い直させられるシーンとか。

キネシクスの技術には舌を巻きます。思わず専門書を買いたいと思ったほど。こんなにも人の心の動きをデジタルに分析して、その使い方を極めた学問もすごい。(その後「元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法 」を買ってしまった)

後半は、申し訳ありませんがダラダラな感じ。裏の裏の裏の裏をやり過ぎて、なんだかなーと思いました。読んでて疲れました。

なぜこの本にたどり着いたのか覚えていないのだが、訳者あとがきを読んで「ボーン・コレクター」という文字を見て驚いた!あの映画が本作品の第1作目で、この本は7作目と知って、またいつでもこの登場人物たちと会えると思うと嬉しくて仕方がないです。
ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)より
4167705885
No.81:
(2pt)

リアリティーがなさ過ぎて興ざめ

読者は残りのページ数だけはわかる。つまり、どんなドンデン返しでもまだ何かあるなとわかるわけだ。こうなるといくらフィクションとはいえ、現実味がなさ過ぎる。学生向けのトリック重視のミステリーならまだしも、これだけリアリティーがなかったり、矛盾が多いと、私的には興ざめである。時計の複雑さのアナロジーで複雑な犯罪計画を匂わせているようだが、時計は複雑とはいえ、根本の動力があり、その動力の周期の分配で複雑な動きをしているのであって、本書と類似性があるようで、実はない。そもそもストーリーの根幹が浅い。登場人物の個性も浅い。
ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)より
4167705893
No.80:
(5pt)

面白かった

面白かった。ボーンコレクターと遜色なかった。
ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)より
4167705885



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