パリのアパルトマン
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ハッピーエンド | ||||
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本国フランスではピエール・ルメートルを凌ぐ人気で、日本でも前作「ブルックリンの少女」が話題になったミュッソの2017年の作品。偶然の出会いから一緒に行動することになった男女が死んだ天才画家の未発表の遺作を探し始め、やがては天才画家の家族にまつわる忌まわしい出来事の謎を解くサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ミュッソの「ブルックリンの少女」「作家の秘められた人生」を読んで本作に辿り着きました。表現や言い回しが綺麗で、文学的なニュアンスがあるけどサスペンス、ミステリ系ど真ん中の作家さんなのでとても好きです。 話が毎回すごいところまで飛んでいくので、どこの向かってるのかわからないし、結末もどう着地するか分からない。でも途中からえらい加速して読み終わるまで止まりません。最後の最後でどんでん返し的な話ではなく、展開がまさにジェットコースターなので、途中からこの本はこのジャンルの話なのねとなります。ミュッソは毎回なります(笑)。タイトルが大人しすぎるんだと思います。「パリのアパルトマン」って見たらやっぱり大人の恋愛要素が絡むのかな〜と思ってしまいますよね。恋愛やら挫折やらのメロドラマを。でも本作は全くその要素はありません。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、今回は現代アートにサスペンス映画を凝縮させたエッセンスを混ぜたって感じです。これ系のサスペンス映画は絶対面白いよねってエッセンスをぎゅ〜と抽出して、途中から話のベクトルをぐぉーっ無理やり曲げちゃいます。ミュッソならではのエンタメですが、流石に急にすごいのが出てきたなとなるでしょう!この厚みの本でこんな怒涛の展開はやっぱり凄い。 思わず人に勧めたくなる一冊かなと思います。 | ||||
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最初の数ページを読んだとたんに、あれ?このシチュエーション 映画で観たような?となり、なんだか興味が削がれて それ以上進まなかった。 「夜と少女」を先に読んで、久しぶりに読み応えのある作家 (因みにウチのバカ長男と同い年で、この差よ!)さんとなり、 追加で買い足した(でもこの一冊はかなり前に購入済だった)。 それで期待しながら読み始めたんだけど、映画化されてるの知らず、 もうストーリー展開や結果も分かっているので一旦、本棚に戻した。 映画化もしくはドラマ化するなら、「夜と少女」を是非、観たい。 2021年の書評では映像化決定(タイトルは同窓会)とかって出てたけど、 いくら検索しても出てこない。今、気づいたけど このタイトルの書籍のところで書くのは違ってましたね。^^; | ||||
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評価が高かったので期待したが自分には合わなかった。 1. 最初から最後まで主人公2人が好きになれなかった。特に、元刑事の女性がほとんど常にイライラしていて傲慢な印象。 2.リアリティーに欠ける。パリ・マドリード・NY と移動するのだが、5日間でこのペースはかなり無理がある。特にクリスマス直前の時期、この時期に飛行機のチケット直前に取れるか??また、NY のことは知らないが、欧州で10年以上暮らした経験からすると、ヨーロッパではこの時期に普通に開いている場所はかなり少ないはず。なので主人公2人が色々なところ(店や個人)にアポなしで赴いて話を聞いたりするのに違和感。まぁ著者はフランス人なので勿論パリのことは著者の方が圧倒的に詳しく、しかもパリは観光地だからとは思うが。 3. 画家の人物像・それを取り巻く美術界の描写が素人ぽい、この分野に明るくない人が精一杯考えて書きました感がある。ステレオタイプの天才芸術家にならないように捻って設定したつもりで、かえってステレオタイプになってしまっているというか・・・当方、現代美術専門なのでどうしても批判的な見方になってしまうが、これ以外でも上2つの点が常に引っかかり、読んでいて引き込まれることがなかった。 せっかく画家の家を魅力的な場所として登場させているのだから、最後までそこを基点にして物語を展開して欲しかった。余談になるがイギリスに Kettle's Yard と呼ばれる家があり一般公開されている。ここは生前、色々な絵や彫刻(小石なども!)を集めた夫妻の家で、来訪者はここで、夫妻が家の中の美術品を1日の光の変化の中で見たのと同じように経験できる。いわば、生きた美術館やアトリエ。本作を読み始めた時、なんとなくここが頭に浮かび、こういった場所での落ち着いた知的な謎解きを勝手に想像していた(忙しく飛び回るのではなく)。 こんな評価ではあるが、期待値が高かったせいもあるので、前情報なしで読んだらもう少し楽しめたかもしれない。 | ||||
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まるでロマコメか!というタイトルと冒頭のダブルブッキングでの男女の出会い。 そこからダイナミックにかつ繊細に絵画探しから始まった素人探偵(うち一人は元捜査官だけど)二人が有名画家の子供の誘拐事件の真相にたどり着くまでが描かれる。 まるでバスキアのような画家や、その元モデルの美しい妻、子供を持つ事に懸命な女主人公、自分の中の子供と向き合わざる得なくなる戯曲作家、キャラの内面描写もいい。 ページにちりばめられる実在の画家や映画、ミュージシャンの名前も花を添える。 なによりもこれ、クリスマスの奇跡の物語でもあるので、この先その時期に何度も読み返すかも。 最後、この枚数で終われるの?と不安にもなるがきっちりカタをつけ、余韻まで残すのだからこの作者ただ者ではない。 もっとこの作者のミステリーが読みた~い。 *なお冒頭に明るい青空で始まった1日が一瞬で陰り自殺行為にいたる短い文章があります。なんというかここまで端的に気分の振れを書いた文章というのも稀。フランス映画「ミナ」を思い出してしまった。注意喚起しておきます。 | ||||
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J・ディーヴァー氏のジェットコースターから逃れるべき、ミュッソ様に行き着いたと思ったら、またまたジェットコースターに乗せられた感じ!!何でこんなにも急がなくちゃならないの?前半はパリでひと悶着あり・期待感あり、中間はミュッソ様の好きなNYで二悶着、後半はいじくりまわされて、悲しみなのか幸せなのか複雑な感じで終わり!!高齢者には疲れる展開でした・・しばらくはミュッソ様からも離れたいと思います。 | ||||
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