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パリのアパルトマン



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【この小説が収録されている参考書籍】
パリのアパルトマン (集英社文庫)

パリのアパルトマンの評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

まあまあでした

ハッピーエンド

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(7pt)

映画化すればヒットしそう

本国フランスではピエール・ルメートルを凌ぐ人気で、日本でも前作「ブルックリンの少女」が話題になったミュッソの2017年の作品。偶然の出会いから一緒に行動することになった男女が死んだ天才画家の未発表の遺作を探し始め、やがては天才画家の家族にまつわる忌まわしい出来事の謎を解くサスペンス・ミステリーである。
クリスマス間近のパリ、人間嫌いで偏屈な劇作家・ガスパールと自殺願望をかかえる元刑事・マデリンは、不動産サイトのミスで同じアパルトマンを予約したことになり、お互いにびっくり仰天、互いに譲らず、相手に出て行かせようとする。怒り心頭のマデリンは家主である画商・ベネディックのところに押しかけたのだが、すぐには問題解決できず、しかもマデリンが元刑事であることを知ったベネディックから「一年前にニューヨークで急逝した、アパルトマンの元のオーナーである天才画家・ローレンツが残したはずの3枚の作品が行方不明である。ぜひ探し出して欲しい」と依頼された。ローレンツの数奇な運命と独自の魅力を持つ作品に触発されたガスパールとマデリンは、正反対の性格でことごとく衝突し、反発し合いながらもパリからニューヨークへ、作品を探す旅をすることになった。それは、疾風怒濤のアクション、感情の嵐、運命の力にもてあそばれるような波乱に富んだものだった・・・。
性格が合わない男女が無理やり一緒に行動するハメになり、喧嘩しながら結果を出して行くという、言ってみればラブコメ的な設定だが、事件の背景が親子の関係であり、大きくは家族をテーマにしたもので、読後の印象はやや重く悲劇的である。ただストーリー構成が巧みで、キャラクター描写も秀逸、さらにクリスマスシーズンのパリとニューヨークという舞台設定も効果的で、まさに映画向きの作品である。
前作「ブルックリンの少女」を楽しめた方にはぜひとものオススメ、テンポが良いサスペンスのファンにもオススメできる。

iisan
927253Y1

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