夜と少女



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    初公開日(参考)2021年09月
    分類

    長編小説

    閲覧回数1,468回
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    夜と少女 (集英社文庫)

    2021年09月17日 夜と少女 (集英社文庫)

    1992年、コート・ダジュールの名門高校で、最も魅惑的な少女ヴィンカが忽然と姿を消した。哲学教師アレクシスと駆け落ちしたとみなされ、捜査は打ち切りに。以来25年、彼らを見た者はいない。同級生のトマとマキシムは事件に関わる秘密を抱えたまま卒業、恐るべき過去は巧みに封印されたはずだったが──。少女失踪の裏に錯綜する思惑と衝撃の結末。フランスNo.1作家が放つ珠玉のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    夜と少女の総合評価:8.00/10点レビュー 3件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    公の自分、個人としての自分、そして秘密の自分

    現在フランスで最も売れているミステリー作家というミュッソの長編ミステリー。25年前にコートダジュールの名門高校で起きた魅惑的な美少女失踪事件に起因する愛憎劇を描いた、サスペンスたっぷりのヒューマンドラマである。
    作家として成功しているトマは昔からの親友であるマキシムに呼ばれて、母校の50周年式典のためにコートダジュールに帰ってきた。それというのも、トマとマキシムは25年前にある秘密を共有しており、それが暴露されれば間違いなく二人は破滅することになるからだった。25年前、魅惑的な少女・ヴィンカが忽然と姿を消すという出来事があり、周囲は同時期に行方が分からなくなった教師・アレクシスと駆け落ちしたみなしたのだが、実はトマとマキシムが深く関係しており、しかも二人は証拠の死体を建設中の体育館の壁に隠していたのだった。だが、体育館が解体されることになり、トマとマキシムは絶体絶命の窮地に追い込まれる。さらに、二人の元に何者かが「復讐」と書かれた脅迫状を送り付けてきた。
    完全に隠したはずの過去に裏切られるというのはよくある物語だが、ミュッソはそこにもう一ひねりを加え、あっと驚く結末を見せてくれる。誰が善人で誰が悪人かという単純な話ではなく、登場人物すべてに複数の顔があることから生まれるミステリーとサスペンスは、さすがのベストセラー作家の力技である。
    人間くささが濃厚なミステリーのファンに自信をもってオススメする。

    iisan
    927253Y1
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    No.2:
    (3pt)

    釈然としない

    風俗というか世相は良く書けていると思う。着るものなどの描写も的確なのだろうと思う。そういうところは読ませる。
    犯罪のトリックではなく、読者を欺くトリックが明かされたところで、ほとんどの人が登場人物表を見直して、「なんだかなぁ」と呟いたのではないだろうか。
    夜と少女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夜と少女 (集英社文庫)より
    4087607739
    No.1:
    (5pt)

    先入観を与えることによる巧みなミスリードが光る作品

    ミュッソの作品を初めて読みます。
     この作品を一文で表すなら、作中の引用文に倣い「この本はおそらく探偵小説なのだろうが、トマは探偵ではない」になるかと思います。
     アメリカ在住の小説家トマは、リセ・サン=テグジュペリ(サンテクス)の創立50周年の記念祭と体育館の改築を知らせる新聞記事を読み、南仏コート・ダジュールへと戻ります。
     サンテクスでは25年前、女子生徒ヴィンカと"アレクシス"が駆け落ちし失踪した事件が起こっていた。
     その事件の真実の一部にトマは関わっており、隠された秘密が暴かれることを恐れての母校再訪だった。
     サンテクスの生徒だったトマが恋慕っていたヴィンカは誰をも惹き付ける魅力と気品を備えた少女で、ヴィンカが深い交際をしていた相手が"アレクシス"。名前の与える印象が読者に先入観を与えます。
     25年を経てトマを脅迫する「復讐」の文字。トマは25年前を知る関係者をたどっていきます。
     封印を一つ一つ解いていくような緻密なストーリー展開、プルーストあるいはロマン・ロランのような文学性、エドガー・アラン・ポーのような不気味さがあり、ガッツリ本を読みたい読者さん向けの作品だと思います。
     作中、子を守るためにすべてを犠牲に差し出す父と母が登場しますが、肉親はこうあって欲しいという作者の願望かもしれませんね。
     ジョークで『ディスタンクシオン』の名が出てきますが、その本で読んだ以上にフランスの学制が複雑なこともわかります。
    夜と少女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夜と少女 (集英社文庫)より
    4087607739



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