スリープウォーカー: マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ



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初公開日(参考)2021年08月
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長編小説

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スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)

2021年08月30日 スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)

十数年前、夢うつつのまま一家を惨殺したと目される男〈夢遊病犯(スリープウォーカー)〉が、癌で余命宣告され病院に収容された。相棒サティと共に警護を命じられたエイダンだったが、男は何者かの襲撃を受けて眼前で死亡。サティも重傷を負う。現場には怪しげなジャンキーの女の姿が。なぜ死にかけている男がわざわざ殺されたのか?真相を追うエイダンにまたしても〝警察の闇〟が襲いかかり、同時に彼を憎む凶悪な犯罪者に命を狙われることに。その魔の手は、やがて長く離ればなれだった妹にまで向けられていく――。人物造型、謎解き、人間ドラマと、すべてに秀でた警察ノワール完成型の誕生。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

スリープウォーカー: マンチェスター市警 エイダン・ウェイツの総合評価:9.00/10点レビュー 9件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

あまり面白くなかった

長い

わたろう
0BCEGGR4
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

さらに重苦しくなった、異色の刑事ハードボイルド

マンチェスター市警エイダン・ウェイツシリーズの第3作。エイダンが警備中に病院で殺害された殺人犯を巡る謎に、エイダン自身の過去が絡んできて先が見えないサスペンスが続く警察小説であり、権力と暴力の醜悪な関係を映したノワールである。
12年前の一家惨殺事件で服役していた男が末期がんと分かり、病院に収容された。エイダンと相棒のサティは厳重な警備を命じられていたのだが、男が火炎瓶で襲撃されて死亡し、サティも重体に陥った。しかも、男は死ぬ間際にエイダンに「俺じゃない」という一言を残していた。エイダンは新たに相棒となったナオミ・ブラック刑事とともに事件を解明しようとするのだが、それは男を殺害した犯人捜しであると同時に、12年前の事件の謎を解くことでもあり、両方の事件に関係する人物たちの秘密を暴いていく困難な作業だった。さらに、捜査の途中からエイダンは何者かに監視され、命を狙われていることに気が付いた…。
過去の事件の関係者が殺されて再度捜査が進められるという警察捜査小説の王道の謎解きに、エイダンの過去と現在にまつわる因縁の人間関係から生まれるハードボイルドな展開が加えられた、非常に重厚で複雑なサスペンス・ミステリーである。前2作の登場人物やエピソードが重要な役割を果たすこともあり、ぜひとも第1作から読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(4pt)

圧巻

とんでもない凄い作品だ!作品に熱中すること間違いなし。
スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)より
4102401539
No.6:
(5pt)

違った姿のエイダンが読者の前に現れるのを期待したい。

ジョセフ・ノックスのエイダン・ウェイツ・シリーズ第三作目『スリープウォーカー』が気になり読むことにした。
 評者は、前二作を読んだが、本作でも著者の筆力には衰はなく読ませてくれた作品であった。
 主人公のエイダンは、コナリーのハリー・ボッシュの生い立ちに似たところもあるがボッシュのように毅然とした行動をする性格ではない。
 が、優柔不断のように見えても打たれ強く悩みながらすぐ立ち直る性格である。
 そんなエイダンの性格作りに著者が成功していることがこの作品の肝となっている。
 もちろんストーリーの骨格も苦心して構成していることも著者の才能であることは間違いない。
 少しネタバレになるが、22年も会っていなかった妹アンを訪れて二人が遭遇する危機から脱したあと姿を消したエイダン。
 エイダンの部屋の整理をしにきたアンが本棚でアルファベット順でチャールズ・ディケンズとジェフ・ダイヤ―のあいだの一カ所だけ、煉瓦ほどの厚みの本が抜き取られたように空いていたことを見たアンの顔が輝くような笑みがはじけたというエンディング。
 この件を読んだ評者は、エイダン・ウェイツ・シリーズが三作で終える?、と思い、違った姿のエイダンが読者の前に現れるのを期待した。
スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)より
4102401539
No.5:
(5pt)

直球が来た

いままでのエイダンシリーズで初めて直球が来た気がする。いや、襲撃者は誰かみたいな謎解きのことではなく、シンプルにどうやって逃げ出せるかと考えるエイダンがへたな考えで動かずに、逃げることに集中した結果、うまく転んだなということで。素直になれないエイダンが素直なアンと一緒の時間を過ごせたことが、よかったなあと感じさせるってことは、著者の腕ですよ。ラストのアンの様子が、なんとなく、映画のジェイソン・ボーンシリーズの「ボーン・アルティメイタム」のラストでニッキーがニュースを見てほほ笑むシーンを思い出させてくれた。そうだよ、エイダンは帰ってくるのさ、きっと。
スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)より
4102401539
No.4:
(5pt)

複雑に編まれたエイダンの危機的状況に出口は見いだせたのか?

警察小説でありながら組織臭を全く感じさせない一匹狼の刑事エイダン・ウェイツ三部作の掉尾を飾る作品である。一作目を書くのに八年を費やして作家デビューとなったジョセフ・ノックスは英国作家でありながら、相当にパルプ・フィクションのサイドに位置する作家であるように思う。ノワールの系列。

 交代制ではない夜間勤務刑事というエイダンの所属する警察の職制にも驚かされる。ずっと、ずっと夜勤なの? という設定が英国では普通なのだろうか? 待てよ、そういえば、マイクル・コナリーのボッシュの最近のシリーズ・ヒロインであるレネイ・バラードはレイトショーと言われるLA市警の夜勤専門刑事であるから、英国のみならず世界では警察組織での夜間専門勤務は当たり前なのだろう。とすると日本はどうなのか? などなど警察組織や、刑事を職業とする人の人事制度はどうなっているのか、疑問としたいところは多々出てくる。

 本書でのエイダンの夜勤は制裁のイメージが強いように思う。ろくでもない悪徳刑事、あるいは独断専横のやりたい放題の不良刑事ってことだろう。だからこそ本シリーズはノワール色が強い。本書では、存在感の大きかった夜勤の先輩刑事サティが、重傷を負ってしまいほぼ不在である。寄ってエイダンはいつもに増して孤独な捜査に終始する。そればかりか新しい人生への脱出の準備すらしているという現状況への絶望ぶり。

 そんな中で、起きた奇妙でド派手な殺人事件が本書のテーマである。余命あと数日という十二年前の一家斬殺事件の犯人。彼が入院する病院が襲撃を受け殺害される。襲撃者は謎の女。過去の事件の真の殺人者は誰なのか? なぜ後数日を待てなかったのか? これまでの相棒サティは警備に当たっていたため本作では重体に追い込まれ意識不明。新たな相棒は切れのいい女刑事ナオミ・ブラック。理由不明の殺人という難事件に当たりつつも、エイダン自身の行動も、周囲との関係性もさらに複雑化してゆく。孤独。危険。駆け引き。いずれもノワールの王道である。

 壮大なる国外脱出と第二の人生の計画。具体的にその準備をしていたエイダンのリスク管理にも驚くが、その計画がほころびを見せてゆくプロセスと、彼の秘密を脅かす女との駆け引きもスリリング極まりない。周到なサバイバル計画と、なかなかそれを許さない粘性のトラップのような状況劇が、凝りに凝った警察ノワールの王道を思わせる。ジェイムズ・エルロイやアンドリュー・ヴァクスを思わせるデリケートな駆け引きと、周到な準備。失敗や喪失への恐怖。

 迷路に入り込んだ一警察官の状況脱出劇が第一作から止まらぬまま、ここに至って説明の足らない断裂感たっぷりのラストを迎える。本シリーズは三部作だが、もしかして奇跡の続編が有り得るのだろうか? 終始、仕掛けに満ちたミステリー作品の謎は深いまま読者は最終ページに導かれる。語られないもの。断裁された時間。ナオミとエイダンの妹アンのステージ。

 物語はまったく終わっていない。そう感じられるのは、ぼくだけだろうか?
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No.3:
(5pt)

構成が凄い

オビの煽りが凄かったので半信半疑で読んでみたが、読了してなるほどと納得。とんでもないアイデアがあるとかではないのに、先が読めない展開にどんどん引き込まれる。細かいパーツを上手く組み合わせて、巧みな構成で見せるので、ミスリーディングされてしまう。終盤になるまで真相の見当もつかなかった。キャラの書き分けも上手い。これは年間ベスト級。
スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)より
4102401539



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