台北プライベートアイ
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| 後半の急転直下の興奮と恐怖心が忘れられない、良い本に出会えた。もちろん2作目も買うよ。台湾カルチャーを買って応援するんだ。 | ||||
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| な方がいたらぜひ読んでほしいです!! 翻訳もすごくよくていっきに読んでしまいました。 | ||||
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| パニック障害と鬱に悩み、ずーっと心の中で思考し続けるめんどくさいタイプの男。男の友情があっさり芽生え、子供には懐かれ、素敵な彼女にも恵まれる男。この二つが両立する主人公がしっくり来るかどうか、だと思う。台湾の風俗描写は楽しかった。 | ||||
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| 台湾ミステリーとは初めての遭遇でした。舞台となった台北は、関西空港の出国では、Peach利用の場合27,800円、2時間56分のフライトとなり、本邦から近い。同じ漢字圈で旧漢字を使用するので親近感があります。 ジャンルは「教授モノ」の変形で、観念放逸の御託(ゴタク)を並べるところから始まります。台北の下町、六張梨に自宅兼探偵事務所を開設します。というのも、主人公の呉誠が「思うところがあって」、大学教授を早期に退職して、私立探偵に転職して人生を再出発します。大学教員の桎梏と家庭内のゴタゴタからも解放され、その一方で、転職で収入が激減し不安定になる悲哀も訪れます。この導入部の門出では冒険の始りへのワクワク感が伝わってきます。 >おれは別人になった。あるいは、一夜のうちに新しい両目を得たと…(第2章第3節、P.37)。 私立探偵として人生を再出発した、最初の依頼人との面接のシーンは、安部公房の「燃えつきた地図」への、オマージュとの印象を受けました。依頼主の初めての仕事を終えた以降は、まるで悪夢の連続のようになりますが、止揚の展開を経て、予定調和の転帰になり、作者と観客が共に愉しめる舞台作品のようです。まぁ、あれかな、台湾の暑さで、マンゴーかき氷で〆たように後味がさっぱりする読後感です。 ところで、人は無意識に不都合なアンハッピィー(不幸な、不運な、惨めな…)の記憶を別の記憶で上書きして、自己の存在を守ろうとします。大学教授から私立探偵への転身は、「思うところがあって」、「不都合な記憶を上書きする」ことで、人生を再出発します。巧みな伏線です。 「不都合な記憶を上書きする」ことは、悪夢のoneirosに対する治療では、Imagery Rehearsal Therapy(IRT)で行われております。米国の退役軍人における、戦闘行為における心的外傷後ストレス障害 (PTSD) に対しては、IRTは効果が挙がっているとの報告があります。本作のような悪夢の連続のようなストーリーの進行に対して、作者がIRTの技法を用いて、さっぱりする読後感になるように再構築したのだろうか。 | ||||
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| 変わり者の探偵が事件を解決していく探偵物語なのだが、主人公といっしょに台北の街を歩いている気分になれる。作者の人間観察が鋭くて、近所の人たちや、新しく友人になるタクシー運転手、警察官たちなどの脇役も生き生きと描かれている。ユーモアのある会話が楽しい。 前半は主人公が語る自分の人生、台湾論、台湾人論、彼の犯罪論、日本人やアメリカ人など各国の国民性への考察も楽しい。 終盤で本格ミステリーとしても構成の優れた作品だとわかる。 | ||||
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