TOKYO REDUX 下山迷宮
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TOKYO REDUX 下山迷宮の総合評価:
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よくわからない。 | ||||
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アメリカ占領期の混乱した東京の闇に分け入る「東京三部作」の完結編。戦後最大の謎と言われる下山事件を題材ににした戦後史ノワールである。 | ||||
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戦後最大の謎と言われる下山事件。戦争が終わって間もない1949年に起きた、国鉄総裁の行方不明・死亡事件だ。『日本の黒い霧』や『謀殺 下山事件』など、この謎を扱った映画や小説は実にたくさん。けれど、海外の作家によるものは本作が初めてではないか。期待は高まる。 翻訳物は実は少々苦手なのだが、本書に限っては訳者・黒原さんの文章がこなれていて、翻訳文独特の変なテイストが全くない。なので本来は読みやすいはずなのだが、会話に鉤括弧を使わないなど、元々の小説がかなり実験的な表現を用いているため、読みにくいことこの上なし。 それでも頑張って読む。お話は三部構成。第一部で描かれる事件の発端と経過は、日本でこそよく知られた事実なのだが、外国人の作家(但し日本在住)がよくここまで細部を調べ上げたものだと感心する。これでもう、読むのがやめられなくなる。 第二部は、戦後史を少しでも齧った人なら「アレ?」と思う。ここは下山事件というより、GHQのキャノン機関による作家誘拐事件、つまり鹿地(亘)事件を扱っているのでは、と気付くだろう。訳者による巻末の解説でもそう記されているので納得。事件自体は先述の松本清張著『日本の黒い霧』にも確か載っていたはず。 第三部は・・・。もうちょっとわかりやすい謎解き描写であっても良かったかなと思う。本書はミステリーというより、小説としての完成度をとても重視している印象。色々と表現上の実験をしているが、それが果たして成功しているかどうかは読者によって異なるだろう。 本書で最も驚いたことは、訳者である黒原さんの博学ぶり。東大法学部卒? どうりで。巻末の解説は必読。感心することしきり。 | ||||
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低評価の方がいるのもっともだと感じた。陰謀説の囁かれる事件を扱った作品は、論理的で理事整然として帰納法を演繹法を駆使した方法で書かれることを読者は期待するが、ピース氏の作品はそうではない。事件の謎解きは二の次であり、事件に関わった人物たちの“哀しみ”を抽出したような多声的でオペラのような文体を用いた文芸的なアプローチがなされている。 論理的とは真逆と言って良い。イメージの断片のような言葉の畳み掛けがらなされているのである。 それが事件の真相の解明を期待する読者には邪魔にも思えるだろう。だが、事件を扱った作品を単に娯楽の道具にしないと言うピース氏の思いを理解して再読したときには、事件に関わった関係者たちの“哀しみ”が、その哀切な身を切られるようなイメージ、その傷が、読者の胸に刻まれるだろう。 | ||||
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ある地方新聞の書評欄で絶賛されていたし、長年興味を持ち続けてきた、あの下山事件について外国人が書いた本ということで、買って読んでみた。 ところが……ひどい本だ!内容も文体も最悪!内容は要するに言い尽くされてきた陰謀論をブンガク的修飾でコーティングしたに過ぎないものだ。何の実証もない(小説だから、と逃げるのだろうが)。 そして、信じ難いほどひどいのが文体だ!文節(?)ごとに区切った文章がダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ……と延々と続く。これが歯切れのよい斬新で”悪魔的”文体だって?トンデモナイ!本筋と少しも関係のない人物の、ほとんど意味のない動作まで、一から十まで描写して、それがどうだと言うのだ!ハードボイルドを気取っている?冗談もいい加減にしろ! という訳で、英国人が書いたシモヤマ・ケースなどという外見に騙されてはいけませんぞ。皆様よ。 | ||||
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最初は独特の語り口に違和感ありまくりだっけど、慣れていくにしたがって暗い迷路へいざなう呪文のように感じてくる。戦後の混乱の世界は人によって様々に見えていたのだろうけど、冷戦の視点から世界を見ていた人々の引き起こす暗黒迷路を、巻き込まれさまよった人々が、自らを腐らせながら悪夢を抱えて最後を迎える。 印象だけで言えばそんな感じで、醸し出される雰囲気は入り込めば魅力的かも。 多分、本書を読む前に下山事件の通説くらい申し越し押さえておいたほうが楽しめるのだと思って少し後悔している。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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