TOKYO REDUX 下山迷宮



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初公開日(参考)2021年08月
分類

長編小説

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TOKYO REDUX 下山迷宮

2021年08月24日 TOKYO REDUX 下山迷宮

戦後最大の怪事件、「下山事件」。その闇にイギリス作家が挑む未曾有のミステリー大作。 下山国鉄総裁、変死体で発見。おりしも国鉄は、GHQの方針により大規模な人員整理に着手したばかりで、労働組合や左翼分子による犯行が疑われた。 GHQ上層部のウィロビーらの命で捜査を担当することになったGHQ捜査官スウィーニーは、裏社会とのコネを手がかりに占領都市の暗部へと潜ってゆく。総裁の死は他殺か自殺か。警視庁捜査一課と捜査二課が対立し、マスコミや世論も揺れる中、スウィーニーの捜査線上にGHQの謀略機関〈本郷ハウス〉の影が見え隠れし、彼は徐々に戦後の“黒い霧”に呑み込まれてゆく……。 1964年、6月。初のオリンピックを目前にする東京で、下山事件に関する作品の取材を進めていた探偵小説作家・黒田浪漫が失踪した。編集者を名乗る男の依頼で黒田の行方を追うことになったのは元刑事の私立探偵・室田。だが消えた作家の足跡を追ううちに、室田は東京の暗い半面にひそむ黒い黒い迷宮に少しずつ踏み込んでゆく……。 そして1988年、12月。病床に臥せる天皇の容態を憂えて沈む東京に、翻訳家ライケンバックはいた。かつてCIA工作員として日本に派遣され、やがて日本文学の研究者として東京に住むことになったライケンバックのもとに、戦後の忌まわしい事件の亡霊がやってきた。彼の運命を狂わせた下山事件。その亡霊が、今、ここ、昭和の最後の年に。あのとき、占領下の東京で何があったのか――? 犯罪小説史に異形の刻印を黒々と刻む〈東京三部作〉、完結編にして最高傑作の誕生。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

TOKYO REDUX 下山迷宮の総合評価:7.83/10点レビュー 12件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

つまらなかったです。

よくわからない。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

テーマも構成も面白いが、いかんせん読みづらい

アメリカ占領期の混乱した東京の闇に分け入る「東京三部作」の完結編。戦後最大の謎と言われる下山事件を題材ににした戦後史ノワールである。
「小平事件」、「帝銀事件」、「下山事件」という、いまだに人々を引き付けてやまない事件をエンターテイメント性の高い犯罪小説シリーズに仕上げた作者の着想や力量は素晴らしいが、きわめて読みづらい文体なのが惜しい。その文体こそが作者の文学的技法であるだろうし、翻訳は実に懇切丁寧なのだが、それでも減点せざるを得ない。だが、事件の真相解明ができたか否かは別にしてノワール・ミステリーとしての完成度は高く、読んで損はない。
忍耐力のある読書家にオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10:
(5pt)

表現上の実験がかなりウザいけれど

戦後最大の謎と言われる下山事件。戦争が終わって間もない1949年に起きた、国鉄総裁の行方不明・死亡事件だ。『日本の黒い霧』や『謀殺 下山事件』など、この謎を扱った映画や小説は実にたくさん。けれど、海外の作家によるものは本作が初めてではないか。期待は高まる。

 翻訳物は実は少々苦手なのだが、本書に限っては訳者・黒原さんの文章がこなれていて、翻訳文独特の変なテイストが全くない。なので本来は読みやすいはずなのだが、会話に鉤括弧を使わないなど、元々の小説がかなり実験的な表現を用いているため、読みにくいことこの上なし。

 それでも頑張って読む。お話は三部構成。第一部で描かれる事件の発端と経過は、日本でこそよく知られた事実なのだが、外国人の作家(但し日本在住)がよくここまで細部を調べ上げたものだと感心する。これでもう、読むのがやめられなくなる。

 第二部は、戦後史を少しでも齧った人なら「アレ?」と思う。ここは下山事件というより、GHQのキャノン機関による作家誘拐事件、つまり鹿地(亘)事件を扱っているのでは、と気付くだろう。訳者による巻末の解説でもそう記されているので納得。事件自体は先述の松本清張著『日本の黒い霧』にも確か載っていたはず。

 第三部は・・・。もうちょっとわかりやすい謎解き描写であっても良かったかなと思う。本書はミステリーというより、小説としての完成度をとても重視している印象。色々と表現上の実験をしているが、それが果たして成功しているかどうかは読者によって異なるだろう。

 本書で最も驚いたことは、訳者である黒原さんの博学ぶり。東大法学部卒? どうりで。巻末の解説は必読。感心することしきり。
TOKYO REDUX 下山迷宮Amazon書評・レビュー:TOKYO REDUX 下山迷宮より
4163914234
No.9:
(5pt)

ミスマッチな文体

低評価の方がいるのもっともだと感じた。陰謀説の囁かれる事件を扱った作品は、論理的で理事整然として帰納法を演繹法を駆使した方法で書かれることを読者は期待するが、ピース氏の作品はそうではない。事件の謎解きは二の次であり、事件に関わった人物たちの“哀しみ”を抽出したような多声的でオペラのような文体を用いた文芸的なアプローチがなされている。
論理的とは真逆と言って良い。イメージの断片のような言葉の畳み掛けがらなされているのである。
それが事件の真相の解明を期待する読者には邪魔にも思えるだろう。だが、事件を扱った作品を単に娯楽の道具にしないと言うピース氏の思いを理解して再読したときには、事件に関わった関係者たちの“哀しみ”が、その哀切な身を切られるようなイメージ、その傷が、読者の胸に刻まれるだろう。
TOKYO REDUX 下山迷宮Amazon書評・レビュー:TOKYO REDUX 下山迷宮より
4163914234
No.8:
(1pt)

皆様、ご用心!

ある地方新聞の書評欄で絶賛されていたし、長年興味を持ち続けてきた、あの下山事件について外国人が書いた本ということで、買って読んでみた。
ところが……ひどい本だ!内容も文体も最悪!内容は要するに言い尽くされてきた陰謀論をブンガク的修飾でコーティングしたに過ぎないものだ。何の実証もない(小説だから、と逃げるのだろうが)。
そして、信じ難いほどひどいのが文体だ!文節(?)ごとに区切った文章がダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ、ダラダラダラダラ……と延々と続く。これが歯切れのよい斬新で”悪魔的”文体だって?トンデモナイ!本筋と少しも関係のない人物の、ほとんど意味のない動作まで、一から十まで描写して、それがどうだと言うのだ!ハードボイルドを気取っている?冗談もいい加減にしろ!
という訳で、英国人が書いたシモヤマ・ケースなどという外見に騙されてはいけませんぞ。皆様よ。
TOKYO REDUX 下山迷宮Amazon書評・レビュー:TOKYO REDUX 下山迷宮より
4163914234
No.7:
(4pt)

終戦時の東京の迷路

最初は独特の語り口に違和感ありまくりだっけど、慣れていくにしたがって暗い迷路へいざなう呪文のように感じてくる。戦後の混乱の世界は人によって様々に見えていたのだろうけど、冷戦の視点から世界を見ていた人々の引き起こす暗黒迷路を、巻き込まれさまよった人々が、自らを腐らせながら悪夢を抱えて最後を迎える。
印象だけで言えばそんな感じで、醸し出される雰囲気は入り込めば魅力的かも。
多分、本書を読む前に下山事件の通説くらい申し越し押さえておいたほうが楽しめるのだと思って少し後悔している。
TOKYO REDUX 下山迷宮Amazon書評・レビュー:TOKYO REDUX 下山迷宮より
4163914234
No.6:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

下山事件と独立記念日

すごくファンタジックで第一部以外は絵本を
見るように読む進むことができます。3つの
時代を結ぶ点と線は、なかなか判明しずらい
です。下山事件を広範な過去の出版物や資料
を(海外の方が)纏められていることが凄い。
そして、アメリカ側の人物の動きが手に取る
よう(ひとりひとりの行動や発言)に分かる
のが過去に全くない、この点で凄いし、読む
価値がある。
なるほど、7月4日はアメリカの独立記念日
かぁ、気が付かなかったなぁ。
TOKYO REDUX 下山迷宮Amazon書評・レビュー:TOKYO REDUX 下山迷宮より
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