彼と彼女の衝撃の瞬間



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    初公開日(参考)2021年08月
    分類

    長編小説

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    彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)

    2021年08月31日 彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)

    ロンドンから車で二時間ほどの町の林で、女性の死体が発見された。爪にマニキュアで謎の言葉を記されて……。故郷で起きた事件の取材に向かったのは、ニュースキャスター職を外されたばかりのアンと事件を捜査する刑事ジャック、ふたりの視点で語られていく不気味な殺人事件。だが、両者の言い分は不可解に食い違って……。どちらかが、とてつもない嘘をついているのか? 予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

    彼と彼女の衝撃の瞬間の総合評価:6.08/10点レビュー 12件。Aランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:
    (8pt)

    面白かったです。

    意外な犯人でした。

    わたろう
    0BCEGGR4
    No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (9pt)

    二転三転、最後まで読者を惑わせる謎解きサスペンス

    「ときどき私は嘘をつく」に続く、イギリス女性作家の邦訳第二作。連続殺人事件の謎解きだが、それぞれに秘密を隠した登場人物の視点から語られる物語が微妙に食い違い、最後まで真相がわからなくてハラハラする傑作サスペンスである。
    主要登場人物は彼女・BBC記者のアナと彼・警察官のジャック。イギリスの田舎町で起きた女性殺人事件の捜査を担当することになった地元警察の警部・ジャックは、被害者を見て衝撃を受ける。被害者は、昨夜、ジャックが一緒にいた女性だった。一方、BBCから事件の取材に派遣されたのは、事件の現場が出身地であるアナだったが、実はアナは故郷には帰りたくない理由があった。それぞれに事情がある二人が自分の視点で語る事件捜査の状況はリアルでありながら微妙にすれ違い、矛盾し、真相が不明のまま物語が進んで行く…。
    事件は連続殺人に発展するのだが、ジャックとアナが元夫婦で、被害者はアナの同級生という狭い町の物語なのだが、ストーリーが進行するにつれて容疑者がくるくる入れ替わり、そのたびに読者は迷わされる。さらに、ジャックとアナが交互に繰り返す語りに、ところどころで挿入される犯人の独白が、一層事件解明を混乱させる。とにかく、最後まで息をつかせないサスペンスは見事である。
    サスペンス・ミステリーファンには自信をもってオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.10:
    (1pt)
    【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

    視点3つじゃねーかバカ

    真相を伏せるためだけに人称がコロコロ変わって読みづらい。真犯人の視点が混ざっている時点でアンフェアにも程がある。彼女の傍題にアナって書いちゃってるから叙述トリックになってない。
    アナが例の人の正体に気づく辺りまではまあ納得が行ったが、それ以降はハア?としか言いようがない。
    真犯人が自分本位すぎて例の人があまりに気の毒。衝撃じゃなくただただ胸糞。
    彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)より
    448817907X
    No.9:
    (1pt)

    「非常に良い」にはほど遠いレベル

    作品の評価ではなく、商品の評価となります。「非常に良い」ということで購入しましたが、届いた品は、むしろ「非常に悪い」レベル。表紙(カバー)は使用感がありあり。本体も、何度も何度もぺーじを繰ったような痕跡が目立つ……。「中古の非常に良い」であることは承知していましたが、それでも商品を見た瞬間に「何、これ!?」。残念としか言いようがない商品でした。
    amazonの「非常に良い」でこんなことは初めてのこと。仕方ないので本日、新品を注文しました。
    彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)より
    448817907X
    No.8:
    (1pt)

    事件と(ほぼ)無関係な自分語りに埋もれるミステリ要素

    男女二人の一人称視点で交互に話が進むという趣向になっており、序盤からあえて「信用できない語り手」について触れることで、それぞれが事実と異なることを語っている可能性を読者に示唆し、二つの視点が相互にそれを検証し合っているという構図で読者に自然と推理を促す作りになっている。男性側主人公は刑事なので、最低限確定的な事実は保証され、二人は早々に出会い、事件もほぼ同時進行という点は動きもあって良いのだけれど、事件と明らかに直接関係の無い自分語りがあまりにも長すぎる。二重底になった真相があり、執筆開始段階で全体の構想のあったタイプの作品だとは思うが、例えば序盤からキャスターの女性主人公が放送業界の内実についてその業界で働いたことだからこそ語れるような内容を語るのだが、そんな創作の物語とはまるきり関係の無いお仕事小説なものに興味は無い。これは好みの問題で感情移入出来る人はするし、この方が売れるから書いているのだろうが。
    場面繋ぎの先を読ませる構成といい、そういう技術に優れた作家だということわかるのだが、ミステリ要素が薄まるほどの自分語りの奔流。真相の企みはそこそこ良いのだけれど。
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    448817907X
    No.7:
    (1pt)

    救いようのないストーリー

    登場人物が少なく、どんでん返しがあると書いてあるので、中盤で事件の背景が出てくるとその先は想像がつきます。特に意外でもなんでもありません。
    とにかく事件の背景がありきたりで胸が悪くなるようなもので、登場人物にも誰一人として共感できず、後味も悪く救いようがないストーリーです。
    英語の原題、邦題も共に意味不明。解説には30代の女性の生き方に焦点が当たっているようなことが書かれていますが、本当にそんな捉え方でいいのかと疑問に思う事しきり。何から何まで不満足でした。
    彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)より
    448817907X
    No.6:
    (5pt)

    新本格好きのミステリファンにもお勧め

    良い意味で予想を裏切られました。
    信頼できない語り手が二人に、時折、犯人らしき人物の視点でのモノローグが混じる構成です。日本の新本格の諸名作を読んできた身にすれば、この道具立てならこんな仕掛けだろうと、あれこれ予想しながら読みましたが、完全に外れました。
    これから本書を読む人は、できるだけ予備知識が無い状態で読んだほうが良いと思います。
    また、日本の新本格といわれる諸作品が好きな方なら、本書もきっと気に入ると思います。
    彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:彼と彼女の衝撃の瞬間 (創元推理文庫)より
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