ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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種別
長編
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あらすじ

2024年07月24日 ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。(「BOOK」データベースより)

評判

ぼくの家族はみんな誰かを殺してるの評価:

6.00/10点 レビュー 2件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

ぼくの家族はみんな誰かを殺してるの総合評価:

6.77/10点 レビュー 13件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(5pt)

ぼくの家族はみんな誰かを殺してるの感想

翻訳の問題か、原文の文体の特徴によるものかは分かりませんが、文章が自分には合わなかったというのが正直な気持ちです。作者の視点で語られる物語ということもあり、地の文の所々の描写が省かれているように感じました。そのため、内容が把握しづらく、読んでいる途中では「このあたりに何か仕掛けでもあるのでは?」と、つい深読みするという誤読をさせられました。終盤では物語の全体像が繋がっていく様子が明示されるものの、読書中は混乱が多く、あまり物語に没入できなかったのが残念です。

古典ミステリのルールにのっとった懐古主義を感じさせつつも、作者視点の文章によって「どこで誰が死ぬか」を序盤でページ数を明かしておいたり、途中でまとめを提示して読者の理解を助けるなど、現代的な工夫も見られ、そこは新鮮さと面白さがあってよかったです。ただ「ルールに沿ってますよ」と伝えながらも、解釈の違いによってはルール違反のようにも感じられ、なんとも煮え切らない印象を受けた作品でした。
面白かったというより、うまくまとめたなという感想が強く、個人的にはあまり相性の良くない作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1
(7pt)

謎解きミステリーの真髄、という謳い文句は妥当か?

本邦初訳となるオーストラリア作家の長編ミステリー。最近のミステリーが物足りなく、探偵小説黄金期の手法で現代ミステリーを書いたのが本書だという。前文に1930年の「ディテクション・クラブ会員宣誓」を、本文の前にわざわざ「ロナルド・ノックス『探偵小説十戒』(1928年)」を掲載してあることからも、その意気込みが分かる。
スキーシーズン真っ盛りのスキーリゾートに、カニンガム一家が顔を揃えることになった。主人公はミステリーの書き方ハウツー本を業とする作家アーニーで、殺人で服役していた兄のマイケルが3年ぶりに戻ってくるのを祝うためだった。ところが猛吹雪に襲われた翌朝、ゲレンデで見知らぬ男の死体が発見され、マイケルが地元警官に拘束されてしまった。カニンガム一家は35年前に父親が強盗事件で警官を射殺し、自分も殺されたのを筆頭に、交通事故で相手を殺してしまった叔母、外科手術で患者を死なせた義妹などメンバー全員が何らかのやましい過去や隠し事を持っていた。アーニーは身元不明死体の謎を解くべく調査を始めるのだが、すぐに第二の殺人が発生。さらに猛吹雪で全員がロッジに閉じ込められることになる。
外部から切り離された環境、怪しい動機を隠したメンバーが一人、また一人と消えていく。まさに古典的フーダニットの典型である。また、ノックスの十戒に忠実に謎解きの鍵は全て本文中に書かれていて、読者に名探偵になるチャンスを与えている。英国本格派謎解きミステリーのファンなら垂涎の作品だろうが、アーニーの謎解き大団円にちょっとした違和感があり、個人的には不満が残った。
本格フーダニットのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11
(4pt)

ホント楽しめたと素直に思える

家族全員秘に秘密ありお互いが疑心暗鬼で腹の探り合いの連続、ユーモア、皮肉、古典的な良さが魅力の作品。面白かった。
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)より
4596961328
No.10
(3pt)

複雑な人間関係、35年前の事件の謎、3年前の事件の謎など盛り沢山な内容。

題名から、サイコパス家族の話かと思って読み始めたら、全然違いました。むしろ誤解された正義の一家の話でした。主人公の一人称で語られていくのですが、複雑な人間関係、過去の事件の謎に加えて現在進行形の殺人事件など、キャパオーバーになり、長いし、途中で挫折しそうになりました。最後の謎解きですっきりしました。真犯人の正体には驚かされます。
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)より
4596961328
No.9
(4pt)

しっかりとしたフーダニットでミステリマニアにお薦め(ネタバレなし)

本書は登場人物の一人、アーネスト・カニンガム(自身を信頼できる語り手であり嘘はつかないと明言)による回想文になっていて、やや鼻につくタイプの軽妙さで随所にミステリあるあるを挟みつつ殺人事件と家族の物語を綴っていきます。

……まあ、そんな若干面倒に感じるスタイルでもあり、個人的にはあまり内容にも期待していなかったのですが思ったよりだいぶ楽しめました。小出しにされていく情報のバランスが良く、もうちょっとだけとページをめくってしまいます。

とにかくミステリとして、あるいは一つのお話としてまっとうに書かれているのが良いです。フーダニットとしてはまっとうすぎて割と容易に犯人や真相の目星がついてしまう可能性大ですが、それでも結末まで飽きずに読ませてくれました。

最後に余計なお世話を一つだけ。本書にはクリスティの「そして誰もいなくなった」とそのトリックに触れている箇所があります(私の感覚では限りなくネタバレに近いと思いました)ので、まだ未読の方は少し注意が必要かもしれません。
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)より
4596961328
No.8
(3pt)

いまいち面白味に欠けるが推理小説としては優等生

語り手の軽妙な語り口が少々鼻につくうえに冗長で、さらにあまり引き込まれるストーリーではないのもあって、読み進めるのに時間がかかりました。
また登場人物は魅力がなく、誰にも感情移入できず、姿を思い描くことすらできません。
そんなこともあり、雪に閉ざされた山荘というワクワクするような舞台であるにも関わらず、あまり楽しく読むことができませんでした。

ただ、情報の出し方とタイミングは上手く、登場人物たちに抱いていた印象がだんだん変わっていく展開は見事です。
巧妙に張られた数々の伏線もしっかり回収し、読み終えると細部まで丁寧に作り込まれているのがよくわかる作品です。
いまいち面白味に欠けますが、推理小説としては優等生だと感じました。
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)より
4596961328
No.7
(4pt)

犯人少し反則では?

大掛かりな閉鎖空間ミステリとでも言えるかな。
吹雪に閉じ込められたスキーリゾートで、
初めて聞く(私としては、ですが)殺害方法で
人が殺される。
最後に当事者でもある語り手が謎解きをする、のは
古典的。だけど、書かれていたデータだけでは、
同じ結論には達せないと思う。翻訳があるキーを隠すことに
なっているようでもある。
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: ぼくの家族はみんな誰かを殺してる (ハーパーBOOKS)より
4596961328

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