終着点
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二人の人間の過去と未来の話が交互に展開する。どうしても展開が鈍くなり、冗長な感じになるのではないかと予想しながら読み進めたが、正にその通りで、途中で最後の部分を読みたくなってしまった。残念! | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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文庫の本邦初訳の海外ミステリーで話題作のようなので、早々と一ヶ月前から予約してしまった。しかし、作者については何も知らず、作品についても、叙述に特徴があるミステリーということしか知らなかった。 で、本が届くと、数日経ってから読み始めた。読む前に、帯と、カバー裏面の宣伝だけは読んだ。 ちょっと読みにくい本で、ラストにたどり着くまで、3日かかってしまった。 以下、ネタバレないように、最大限努力します。帯とカバーの裏面の引用については、ネタバレには入らないとご理解ください。 私的感想1 ◯帯の裏面に書かれているように、二人の女性、モリーの視点の章とエラの視点の章が交互に描かれる。モリーの章は時間の経過を順に追って(つまり普通に)叙述されるが、エラの章は時の流れを順に過去へ遡っていく形で叙述される。これが本書の最大の特徴である。 ◯過去に遡っていく物語というのは、なかなか面倒くさくて、読みにくい。しかし、読者よりも作者のほうが、はるかに面倒くさく、ややこしく、手間ひまかかり、頭の混乱しそうな作業をしていることは間違いない。そのミステリー的意欲と努力にちょっと感動する。 ◯読みにくい原因のもう一つは、翻訳ミステリーでは恒例の登場人物リストがないことである。登場人物リストを付けられない理由はだんだんわかってくるが、ないのは不自由で、混乱すると、読み返すしかない。それでちょっと時間がかかってしまう。 ◯このミステリーには大きな謎が3つあると思う。 ①帯には「あなたはこの事件の「始まり」と「終わり」を見抜けるか?」となる。つまり、何が「始まり」で、どのように「終わり」が来るのか、が第一の謎と思う。 ②帯には「殺されたのは誰?」とある。これが第二の謎と思う。 ③そして、本書には帯にもカバー裏にも書かれていない。重大な謎がある。(第一の謎に関連する謎ではあるが・・)。これが第三の謎と思う。 私的感想2 ◯全体として、たんへんユニークで面白いミステリーであった。気に入った。 ◯アクション的には、途中ちょっとおだやかすぎる感もあるが、後半一気に盛り上がる。 ◯第三の謎の答はよくできていると思うが、日本人の私には、実感としては、ちょっとわかりにくい。 ◯推理力の低い私は、どの謎の答も、作者(登場人物)が書いて(解いて)くれるまでわからなかった。 ◯三橋氏の解説によると、作者は警察小説シリーズの作者で、既刊7作のうち、6作がそのシリーズ作品で、本作品(2018年)だけがシリーズ外作品とのこと。 蛇足 ◯190頁にリアルな描写で書かれているモリーと愛人との愛の行為のシーンが楽しかった。モリーは60歳である。 | ||||
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ワクワクして読み始めた「終着点」は、驚きと重く切なく、誰もがどうにかしたかったのに、どうにもならない終着点となっていた。 事件の被害者は誰、犯人は誰というミステリーの筋も非常に面白いが、登場人物達の心理描写も細かく、印象に残ったセリフ、処世術の術や社会との関わり方など、なかなか深い。 巧みな小説だと思う。悲しいお話でもある。 そして何に情熱を傾けるか、来し方を振り返る時間の大切さも教えてくれた本でもある。 | ||||
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