終着点



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    初公開日(参考)2024年08月
    分類

    長編小説

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    終着点 (創元推理文庫)

    2024年08月22日 終着点 (創元推理文庫)

    ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。死体がひとつ。見知らぬ男に襲われ、身を守ろうとして殺してしまったと女性は語る。死体は名も明かされぬまま、古びたエレベーターシャフトに隠された……謎に満ちた事件が冒頭で描かれたのち、過去へ遡(さかのぼ)る章と未来へ進む章が交互し、物語はその「始まり」と「終わり」に向けて疾走する! 英国ミステリ界の俊英が放つ衝撃的傑作。解説=三橋暁(「BOOK」データベースより)




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    終着点の総合評価:7.00/10点レビュー 4件。-ランク


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    No.4:
    (2pt)

    予想通り

    二人の人間の過去と未来の話が交互に展開する。どうしても展開が鈍くなり、冗長な感じになるのではないかと予想しながら読み進めたが、正にその通りで、途中で最後の部分を読みたくなってしまった。残念!
    終着点 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:終着点 (創元推理文庫)より
    448819009X
    No.3:
    (2pt)
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    歩く歩幅が合わなかった

    自分の歩幅と合わなかった。展開が遅すぎるため途中で離脱。よほど読む本がなければ、再度開いて結末を確認すると思う。
    終着点 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:終着点 (創元推理文庫)より
    448819009X
    No.2:
    (5pt)

    何が「始まり」で、どのように「終わり」が来るのか。

    文庫の本邦初訳の海外ミステリーで話題作のようなので、早々と一ヶ月前から予約してしまった。しかし、作者については何も知らず、作品についても、叙述に特徴があるミステリーということしか知らなかった。
    で、本が届くと、数日経ってから読み始めた。読む前に、帯と、カバー裏面の宣伝だけは読んだ。
    ちょっと読みにくい本で、ラストにたどり着くまで、3日かかってしまった。
    以下、ネタバレないように、最大限努力します。帯とカバーの裏面の引用については、ネタバレには入らないとご理解ください。
    私的感想1
    ◯帯の裏面に書かれているように、二人の女性、モリーの視点の章とエラの視点の章が交互に描かれる。モリーの章は時間の経過を順に追って(つまり普通に)叙述されるが、エラの章は時の流れを順に過去へ遡っていく形で叙述される。これが本書の最大の特徴である。
    ◯過去に遡っていく物語というのは、なかなか面倒くさくて、読みにくい。しかし、読者よりも作者のほうが、はるかに面倒くさく、ややこしく、手間ひまかかり、頭の混乱しそうな作業をしていることは間違いない。そのミステリー的意欲と努力にちょっと感動する。
    ◯読みにくい原因のもう一つは、翻訳ミステリーでは恒例の登場人物リストがないことである。登場人物リストを付けられない理由はだんだんわかってくるが、ないのは不自由で、混乱すると、読み返すしかない。それでちょっと時間がかかってしまう。
    ◯このミステリーには大きな謎が3つあると思う。
    ①帯には「あなたはこの事件の「始まり」と「終わり」を見抜けるか?」となる。つまり、何が「始まり」で、どのように「終わり」が来るのか、が第一の謎と思う。
    ②帯には「殺されたのは誰?」とある。これが第二の謎と思う。
    ③そして、本書には帯にもカバー裏にも書かれていない。重大な謎がある。(第一の謎に関連する謎ではあるが・・)。これが第三の謎と思う。
    私的感想2
    ◯全体として、たんへんユニークで面白いミステリーであった。気に入った。
    ◯アクション的には、途中ちょっとおだやかすぎる感もあるが、後半一気に盛り上がる。
    ◯第三の謎の答はよくできていると思うが、日本人の私には、実感としては、ちょっとわかりにくい。
    ◯推理力の低い私は、どの謎の答も、作者(登場人物)が書いて(解いて)くれるまでわからなかった。
    ◯三橋氏の解説によると、作者は警察小説シリーズの作者で、既刊7作のうち、6作がそのシリーズ作品で、本作品(2018年)だけがシリーズ外作品とのこと。
    蛇足
    ◯190頁にリアルな描写で書かれているモリーと愛人との愛の行為のシーンが楽しかった。モリーは60歳である。
    終着点 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:終着点 (創元推理文庫)より
    448819009X
    No.1:
    (5pt)

    巧みなミステリー

    ワクワクして読み始めた「終着点」は、驚きと重く切なく、誰もがどうにかしたかったのに、どうにもならない終着点となっていた。
    事件の被害者は誰、犯人は誰というミステリーの筋も非常に面白いが、登場人物達の心理描写も細かく、印象に残ったセリフ、処世術の術や社会との関わり方など、なかなか深い。
    巧みな小説だと思う。悲しいお話でもある。
    そして何に情熱を傾けるか、来し方を振り返る時間の大切さも教えてくれた本でもある。
    終着点 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:終着点 (創元推理文庫)より
    448819009X



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