スミルノ博士の日記
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スミルノ博士の日記の総合評価:
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友人に紹介されて読んだ。丁度、2024年,7,22に再発行されていた。原作は1917年の作品ですが、迂闊にもわたしは知らない作家、作品でした。世界三大倒叙ミステリと言われるが、元祖オースティン・フリーマンの「歌う白骨」1912年に次ぐ、作品です。それもスウェーデンの。今でこそ、スウェーデンミステリはかなり有名だけれど、日本の大正時代に既に紹介されていたとは⁈また、その翻訳への動機⁈原作の入手に、古畑任三郎の名前の由来者、古畑種基氏が関わっていたとは⁈これは読まずにはいられませんでした。わたしは、後ろから本を読むタイプ(解説)なので、ネタバレで読みましたが、中々面白かったです。何故、忘れられた作家だったのか⁈分かりませんが⁈読めて良かったです。Wikiによると、クリスティの「アクロイド~~」より良い。と、ありますが…???それは読む人、クリスティファンかにもよるでしょう⁈読んでも無駄にはなりません。ご一読をお勧めします。 | ||||
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ミステリ史における先駆け的な意味合いで、時おりエッセイや評論でタイトルを目にするばかりだった本作が、文庫で読めるとは思いがけない喜びだった。筆者だけでなく、メインの趣向に関しては、色んな論評で取り上げられてもいる古典であることから、すでにネタバレ状態で読むこととなる読者も多いと思うが、訳文の読みやすさも手伝って、楽しく読み進めることが出来た。一つの殺人事件を、微に入り細に入り調査・推理を重ねながら、探偵と警察が口論をくり返し解決へとたどり着く、典型的な古典探偵小説の世界が楽しめる。複雑な偶然の重なり合いや、主人公のややエキセントリックな言動も手伝って、いくぶん煩雑な印象を受けないでもなかったが、プロローグからエピローグまで、よく練られた作品になっているし、同種のトリックを使った後発の有名作などと比較して読むことも出来、面白く興味深く読める一冊だった。 | ||||
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古くからのミステリ好きなら題名は必ず聞いたことがある筈のいわば幻の名作。古色蒼然たる内容かと思いきや宇野利泰訳は非常に読みやすい。探偵役の行動は黄金期以前のホームズの亜流を思わせるところがあるが、横溝正史の某長編が本作の構成に如何に影響を受けたか、よく分かったのが最大の収穫。 | ||||
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ここ数年、海外古典ミステリの復刻・発掘系が面白い。特に扶桑社の「禁じられた館」「姿なき招待主」はとても満足のいくものであった。特に前者は、訳者自身の思い入れも伝わり文庫化に至った素晴らしいもの。後者は既に舞台劇として名声があったものだが、文庫化は初(現代でも通じるスリリングな展開である)。そんななか、他には?と思っていたところ、本書の存在を知った。まず印象的な表紙が目についた(これは内容を上手く表現してますね)。そして帯には「江戸川乱歩」「横溝正史」の惹句が。これには弱いですね、ミステリファンには。 私は後書きを最初に捲るのはダメだとは思いつつ(特にどんでん返し系は)、つい捲ってしまったのですが、探偵と語り手から始まり、さらに事件の内容は「この日記を参照」という、構造的に凝ったもの。クリスティ某作と相似性を指摘されるが、ミステリファンならご存じのようにこちらが先。しかもスウェーデンミステリ。翻訳の底本はドイツ語だがオリジナルはスウェーデン語であることや、ドイツ語版に訳される際に省略された箇所があるため、その箇所も後書きに収録されているという、読後の楽しみもある。また、本書ではスミルノ博士がメインで語ることもあり、忘れがちだが主人公は弁護士であり探偵のレオ・カリングである。スミルノ博士が文中でカリングな対し好感を持っておらず、リスペクトするもののどこか皮肉めいているためか、読者側も好感が持てない仕組みになっている。しかし、本来はレオ・カリング シリーズの1作であって、かつて邦訳が探偵作家の小酒井不木氏がシリーズを訳出して好評を得たものとのこと。唐突に本書でカリングに出会う読者がほとんどだと思うので、これを機に他作品も文庫化されてほしいものだ。カリングのやり方がフェアかどうか、そもそも構造的にアンフェアととるか。ともかく、読んで損はないと思うのでお試しを。 | ||||
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キャラクターも世界観もストーリーさえも取り立てて読むべき価値はないと感じたので、この本のアマゾンレビューのネタバレを見なかったらそれなりに楽しめたのかも知れません。唯一、類い稀な存在感があって大いに気に入ったのはカバーイラストです。 | ||||
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