江戸川乱歩座談
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
江戸川乱歩座談の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
江戸川乱歩座談の総合評価:
8.80/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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収められたものは、座談会や対談といっても、放言ばかりの雑談程度のものになっていて、ほぼ打ち合わせや話の段取りなしで出席者それぞれが入り乱れて言いたいことを言っているようなところ、当世風にいえば皆でわちゃわちゃやっているところがあります。また、きちんとテーマに沿って話が進行し、またそれぞれの記憶が照合されて興味深くも正しい事実が明らかになったり、戦前および戦後すぐの日本探偵小説界の知られざる裏舞台についてデータ的なこともふくめて正確なことがよくわかるということもあまりないといった感じがあります。
もちろん、乱歩や横溝正史など当時のことは何でも知りたい探偵小説マニアであれば、いろいろ面白いエピソードもたしかに披露されているので一読の価値はあるとはいえます。
現在の文芸誌などでの座談会や対談は、終わったあと発言者がそれぞれ話の流れを変えない程度に速記録にある自分の発言に加筆・補筆する機会があると聞きますが、昔はそのようなことはなく、速記録に残された言いたい放題の発言どおりにまったく修正もくわえられず活字にされたものと思われます。
また、古き良き時代(?)というべきか、座談会などは料亭か何かで開かれたのでしょう、何と出席者のそばに侍っていたらしい芸者の発言も拾われています。小林秀雄との対談は、ふたりとも「お酒が少しまわって」のものだということです。
佐藤春夫との対談も、ポオや佐藤自身のものを含む探偵小説関連の話が出てくる前半はともかく、後半はポオの「アモンティリャドの樽」の話から佐藤が当時計画していた大樽のなかに住むという実生活の話になってしまっていて、まあそれはそれで面白い話ではあるのですが、いささか脱線の気味があるといわざるをえません(佐藤春夫はその計画を長々と詳細にわたって披露しているのですが、ほんとうに実行したのでしょうかね。後日談を知りたいところです)。
いっぽうで稲垣足穂との対談のようなきちんと対談らしい対談になっているものもあるにはありますが。
内容はともかく、昔の座談会の雰囲気を知るにはいい本といえばいえます。
最後に、校正が不充分だったのか行のずれ、誤植(海嘲音、問外不出など)が見受けられました。