夜の人々
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ニコラス・レイのこの映画は気に入っていて一度原作を読んでみたいと思っていたので、今回やっと念願が叶いました。 ネオ・ノアールというジャンルのようですが、細かな言葉の選び方や、状況の簡潔な説明が、気に入っています。ハードボイルドというのとはちょっと違う印象です、まあ好みもありますが。 お薦めします、いい小説だと思います。 | ||||
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翻訳家 矢口誠さんの翻訳はホントに読みやすい。 | ||||
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アメリカの刑務所から三人の囚人が脱走し・・・というお話。 脱獄囚が犯罪を犯しながら、逃走する・・・という展開は、よくありますし、実際に既視感がチラつきもしますが、それでも社会や時代の歪みで犯罪者にしかならざるを得ない主人公たちに、共感を感じました(無論、犯罪は悪いですが)。江戸川乱歩の「二銭銅貨」の有名な出だしの文章なども思い出しました。 解説に、スタインベックの名前がありますが、確かに「怒りの葡萄」などのプロレタリアート小説を彷彿とさせたり、マッコイの「彼らは廃馬を撃つ」などの実存主義の小説も思い出しました。クライム・ノベルの大御所のジム・トンプスンも初期の作品で、社会派プロレタリアート小説を書いていたそうで、勉強不足で読んでおりませんが、この小説なども、書かれた頃の景気の悪さや不況の影響を反映している様に思えました。 最近の発掘もので、犯罪小説風の作品に、所謂ノワール小説っぽい作品が多い様に思えますが、この当時の鬱屈した社会の状況は、書かれて100年くらい経っても、不況で不幸になったり、あまりケアしてもらえない、今の日本の鬱屈した雰囲気や希望のない日常と重なる部分が、多くの人の琴線に触れているかも。「民主主義を疑ってみる」という評論によるとデュルケイムという人の「自殺論」という評論で、自殺などの社会問題が、貧困や不況などの社会の歪みが原因で起こると定義づけられたそうですが、ここでの犯罪も社会の歪みが反映されている様に思えました。 という感想は相対的で個人的な物なので、無視してもいいですが、素直にクライム・ノベルとして楽しめました。ヒドゥン・マスターピースという企画に感謝します(出来れば、デジタル・リリースしてもらいたいですが)。 二度映画化され、チャンドラーも気に入ったという幻しのクライム・ノベル。機会があったら是非。 | ||||
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