騙し絵の檻
- 犯人当て (60)
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt | ||||||||
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2000年代の最初の十年間に邦訳された本格ミステリーの頂点に選ばれたという、英国女性作家の1987年の作品。無実の殺人事件で16年の刑に服した男が復讐を誓い、真犯人を暴き出すフーダニットの傑作である。 | ||||
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| 犯人当てなのだけど、時系列が前後するので、緻密に追ってゆかないと推理ができない。 私は何となくストーリーに沿って読んで楽しむだけなので、無理でした。 登場人物も好みではなかった。 「調子よすぎじゃない?」って感じもして、星一つマイナス。 | ||||
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| 初めの状況場面をよく記憶しておけばよかったなあ・・・?! | ||||
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| 全く知らない作品でしたが、ここでの高評価に惹かれ読んでみることに。 読後感としては犯人当ての側面からみると高水準の作品であることは間違いないです。容疑者はかつての主人公と一緒に会社役員を勤めていた知己のメンバーに限られているのに、犯人の予想もつきませんでした。ある意味、視点の転換のようなものが必要。真犯人が分かってしまえば「そういうことか」と納得もできますし、着想は見事。 ただ、そのラストに向かうまでの過程は、私には読んでいてもあまり面白くありませんでした。 まず主人公にあまり魅力を感じない。 展開的に容疑者にあたる過去の友人知人を1人ずつ訪問し当時の状況をヒヤリングする場面と、回想場面ばかりで飽きてくる。 その回想も16年前だからなのか敢えてなのかボンヤリとした印象で描かれていて前後関係が分かりにくい。ラストの真犯人暴露の際も「えー、あれ、そうだったっけ?それいつのこと?あ、あったあった」と前のページを繰って確認した(苦笑)。 その一読するだけでは当時の状況が把握しずらいせいで、考える余地を与えず視点の転換ができにくくなっている点も否めない(敢えてでしょうけど)。 過去の経緯が正確に頭に入っていれば(まあ私が入ってなかっただけですが)犯人を当てることも読む人によっては可能かもしれないし、仮に当てられなくても「ああ、騙された!」と衝撃度はもっともっと大きかったはず。人ははっきり見えていたのに気づけなかったことに悔しがるものだから。 どちらかというと玄人受けする作品かもと思い★4つにしました。 | ||||
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| 何度も読み返しています、ここまで読み返した本に最近では久々に出会えました。 まずオープニング、過去と現在が同じ場所で交差します。この手法が鮮やかです。 時間軸を操るタランテーノの映画を見ているようです。 しかもちゃんと読めば過去と現在がごっちゃになることはありません。 さらにここで主人公の性格の違いも見えてきます。 この辺りが後々の話に大きく関わってくるのです。 オープニングで多くのことを説明している割に 刑務所に入った後の描写がありません。 (入ってすぐの話はあるのですが) 想像ですが、そこまで書いてしまうと陰惨すぎたり暴力描写が多すぎるので 作者が避けたのでしょう。 その分、なにがあったかは主人公の性格の変化で理解できるようになっています。 ラストの犯人が判明した所では、見事にだまされてしまいました。 ただ、作者も推理小説を書きなれていない頃だったためか 犯人に至った推理の説明がサラッとしすぎているように感じます。 一度読んだだけでは、どこに伏線があったのか判りにくいです。 読み返せばもちろん判りますが そもそも伏線に気づかせる気がない、そんな部分もあるように感じます。 そんな訳なので犯人を当てるのは至難の業ですが ぜひ読んで欲しい一冊です。 惜しいのは、この作者の他の作品が3冊ほどしか翻訳されていないこと。 これは本当に残念です。 | ||||
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| まずなにより、作中で場面が変わっているのに行続きである、そして過去のシーンへ行くときに1行空白をあけるだけ、という点がめちゃくちゃ不可解。翻訳者の力不足だろうか?そして肝心の物語だが、すごく暗い。十数年、誰かにはめられて無実の罪で刑務所にいた男が主人公なのだから、明るくハッピーにいこうぜ!とは言わないが、地の文も描写も会話も展開も恐ろしく暗く、そしてここが一番大事なことだが、超退屈。なんだか外国のミステリって、ラスト以外はすべて退屈、という本ばかりではないか?(フロスト警部シリーズは除く)ラストの犯人指摘シーンでも、別に驚かないし、感心もしないし、そこまで推理できるのなら序盤と中盤の懊悩はなんなんだよ!という感じ。読み終わって、とても疲れました。この作品が40ページくらいの短編なら、15倍は面白くなったと思う。これがベスト1に輝いた作品というのなら、外国の作品はしばらく読まないでおこう…。 | ||||
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