ローマで消えた女たち
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「六人目の少女」でデビューしたイタリアのミステリー作家ドナート・カッリージの第2作。宗教風味豊かなオカルト陰謀ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本来の任務である失踪した女性の捜索は迂遠の彼方に置かれ、複数の事件が錯綜して読む者を混乱に陥れる。これを読むとローマにはサイコな殺人鬼がわんさか潜んでいるようだ。 記憶喪失はミステリーと親和性が高いと見えて頻繁に登場するが、ちょっと食傷する。 | ||||
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ローマで神父が行方不明の少女を探すことになり・・・というお話。 取材記者の夫が死んだ事件の真相を究明しようする警察の妻と行方不明の少女を探す任務に就いた神父の話が並行して語られやがて・・・という展開のサイコスリラー。 全体的に不穏な感じで進行する物語で読み手も不安になってくる所が秀逸な作品だと思いました。中に出てくるサイコキラーに関して、著者のあとがきを読むと実際に昔にあった事件から着想を得たとのことですが、そういう時代からこういう人がいたのかと思うとゾッとしないですね。ヴァチカンの内部についても実際にあることを調べて書いたそうで、こういうことが実際にあったということを興味深く思いました。最後の方も昔からあるミステリの古典的なネタが使われてましたが、私は気づかずやられました(あんまり書けないですが)。 前作同様ご都合主義的な所や多少の瑕疵はありますが、陰惨な事件ながらあまり不快感を感じさせない所等、兎に角読ませるそのリーダビリティを評価したいと思いこういう点数にしておきました。人から見たら甘い、と怒られそうですが。 これからの活躍が楽しみな俊英の傑作。是非ご一読を。 | ||||
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内容と邦題が思いっきりずれてます! 原題の「魂の裁判所」の方が内容にぴったりだし、手に取ってみたくなると思うんですけど。 「六人目の少女」の作家だと知らなければ、題名だけでは絶対に読まなかったと思います。 場面転換が多く登場人物も多くて、途中まではなかなか進みませんでしたが、後半は寝るのも惜しんで楽しみました。 終盤のあるシーンで「これはもしや?」と気づきましたが、結末はなんともはや・・・衝撃を受けました。 これまで読んだ中でも五指に入るくらい面白かったです。年末の「このミス」には絶対入ってくるだろうなー。 ちょっと無駄に長すぎるのと邦題がひどいのでマイナス1です。 | ||||
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前作の「6人めの女」もこちらも面白く読ませ頂きました。お薦めです。 | ||||
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連続殺人事件を追う、記憶を失った教誨師マルクスと、事故死した夫が殺されたのではないかと疑う写真分析官サンドラ。二つの筋に途中で挟まれるなぞの男のエピソード。複雑な筋に、何度も登場人物表を照らし合わせて読まなければならなかった。2人が交わってからも更に登場人物は増え、事件は複雑化する一方。でも、それに耐えて最後まで読むと、驚愕の真相が浮かび上がる。 それにしても、前作の「6人目の少女」といい、この作品といい、作者は「悪とは何か」をずっと考え続けているようだ。悪は特別な誰かのものではなく、誰でもが持ち合わせているもの。何かのきっかけで、それは表に出てくる。そして、究極の悪は、自分は手を汚さず人を操ることで悪をなすこと…そんなことに思い至り背筋が寒くなった。 | ||||
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