ラスト・チャイルド
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ジョンハート氏の小説では「川は静かに流れ」が特に好きだったのですが | ||||
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どうしようもない時に人は神に祈る。ジョニーも母のキャサリンも祈った。しかし、何も変わらない。ジョニーの双子の妹アリッサが誘拐され、その後父が失踪する。 | ||||
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結末も意外性がなく全く面白くありませんでした。アメリカの田舎を舞台にしたごく普通の事件でした。 ダラダラと長いだけで物語も深いものはなく途中で厭きました。 | ||||
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双子の妹アリッサが誘拐されて1年、父親は家族を捨てて失踪し、美しかった母親は酒と薬に溺れ地元の実業家にいいようにされている中で、双子の片割れ(ラスト・チャイルド)のジョニーはアリッサを探すために学校をさぼり、友人のジャックと危険な調査を続けている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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上巻の途中でギブアップしました。 冒頭に出てくるバスの運転手がバックミラーから見た 乗客の描写から、バックミラー越しにそこまでは 運転席から見えないんじゃないか?と 燻がって読み進めてましたが、 少年が乗車中に剥いた、たった1個のリンゴの匂いが 「ディーゼル臭をも圧倒して(!) 運転手の所まで甘ったるく匂った」 って、そんな事ありえないんじゃないかと。 そのバスを降りた少年が、 木に登って鷲の巣から羽を取ってくるって、 そんな事、大人でも出来ないよ! 小説に出てくる鷲の巣があるダイオウショウは、 大王松の事で、大体高さ30m前後ほど成長する。 マンションに換算すると10階くらいだよ。 鷲は上昇気流を利用して飛ぶし、 巣を守る為にも高い位置に巣を作る。 そこに子供が素手で登り、巣から落下して生きてるって...? 浮き草のように地に足が着いていない様な、 主人公や登場人物にリアリティがなく、 重力を感じられませんでした。 しっかりとした背景描写がなく、心理描写もイマイチで、 刑事が登場しても、母親への熱意と入れ込み具合の その元になっているのが何なのかも解らないので、 そっと本を閉じました。 私にはこの世界に入り込むのは無理でした。 | ||||
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文章や、構成など、非常に優れた作品でした。ただ、目線を重ねるキャラクターが一人もいないので、読んでる途中は面白さを感じることはできませんでした。 主人公の少年の描き方は仕方ないとして、事件に全員がおぼれすぎていて、読者が置いてけぼりになるので、大人の主人公のハント刑事は少し心理的には事件に距離をとる形のほうがよかったように思います。 複数人の視点や心情を描く割に同じ事実の繰り返しなのが残念で、キャラクターごとにもっと違う世界を見たかったなあと。 そういうところを膨らませて映像化したら、すばらしい作品になると思います。 | ||||
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皆さんのレビューとアメリカ探偵作家クラブ賞&英国推理作家協会賞につられ読んでみました。 ストーリーは行方不明になった双子の妹アリッサを捜す少年と事件に取り憑かれた刑事の物語。確かに帯にあるとおり、ラストは圧巻とは言える。でもなかなか感情移入することが出来なかった作品でした。 『家族の崩壊』や『家族の悲劇』をテーマにしているのですが、物語自体にスピード感もなく、登場人物の言動が意味不明な点があり、著者のジョン・ハート氏が訴えようとしていることを理解できませんでした。 これから購入を検討されている方は、是非リアル書店で立ち読みをされることをおすすめします。因に、ポケミス版と文庫版は同じ価格です。 | ||||
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アメリカ探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞をダブルで受賞。日本でも2010年の週刊文春ミステリーベスト10で海外部門第1位に輝いた傑作長編。ということで読み始めたのだが、これが意外にもページを繰る手が進まず。やっとこさ読了した今は、それなりに面白かったと思っているが、本書はいわゆるページターナーのエンタテインメントではなかった。じわじわ系の小説だったのである。 じわじわ系といえば聞こえはいいが、とにかくスローテンポだ。いちいちロケーションの説明などに筆が費やされていて、それはまあ原文でネイティヴの読者が読む分には「味」みたいなものになるのかもしれないが、翻訳で読む外国人読者にとっては「川がこうで、屋根がこうで、木がこうで、岩がこうで」とディテールが細かくなればなるほどしんどい。それより話を早く前に進ませてよ、と思ってしまう。上下巻で約700ページ、おそらくストーリーだけだとこの半分の量で事足りただろう。 妹を誘拐された少年が敢然と世界に立ち向かう、という話そのものはわるくない。少年を見守る刑事、唯一無二の友達、生活能力を失った母、そこにつけ入って近寄ってくる嫌な奴、そして刑務所から脱走した謎の人物、とキャラクターもそろっている。殺人事件や別の誘拐事件も起きて、謎はさらに深まっていく。それはさながら、病んだアメリカ現代社会を舞台に展開する、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンの冒険のようだ。ラストもなかなかどうして、感動的であった。 思うに、この作品は映像化に向いている。しかし、いきなり矛盾したことを言うが、映画にするのはちょっと難しいだろうとも思う。これを子役キャストでやるのはかなり厳しいのではないか、というシーンがたっぷりあるからだ。そして、それらをカットしてしまっては成り立たない作品世界がここでは描かれているからだ。ということは、本作品を体験するにはやはり活字で読むしかないのである。ここはひとつ、文章の冗長さには目をつぶって読んでいただきたい、と薦めておこう。 | ||||
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13歳のジョニーの双子の妹が1年前に行方不明となる。間もなく、父も失踪する。母は喪失感から酒と薬に溺れ、街の有力者ホロウエイがこの母を好きなようにしていく。それでもジョニーは妹を探すことをやめない。インディアンの血を引く彼は、歴史を勉強して、インディアンのやり方で探し続ける。彼の捜索活動を危うく思いながらもこの一家への同情を断ち切れない刑事ハート。その中で登場する知能の発達が遅れた巨大な黒人のフリーマントル。神のお告げが聞こえるという彼がやがてこの妹の居場所を見つける 大きなヒントを与えることになる。いろいろな状況で、なかなか先が読めない展開。いろいろな人物が殺される中、やがて予想もしない結末が待っている。「家族の崩壊」という重い話を推理小説という手法で描き切った力作である。この作品で登場するほぼすべての主要人物の家庭は崩壊している。ハートの妻は失踪、息子との心の結びつきはない。息子が大リーグ入りを決めた同僚刑事クロスも次男や妻との関係で困窮している。そして、そういた家族の崩壊がこのジョニーの妹の失踪事件と大きく関係していることはストーリーが展開をする最後になって分かってくる。さすがこの年の推理小説No.1といわれるだけのことはある。 | ||||
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