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ラスト・チャイルド



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ラスト・チャイルドの評価: 7.50/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

「川は静かに流れ」を超えた!

ジョンハート氏の小説では「川は静かに流れ」が特に好きだったのですが
この「ラストチャイルド」は大きく超えました!
ハート氏の描くミステリーは単に謎解きだけでなく、人間の奥底にあるもの(例えば闇のような)
近付いてみたいけれど、近付くと大きく怪我を負うような、魔力的な部分があります。
読み終えたあと、しばらく動けないほどの無力感。
この「無」を味わうために、頑張って読んで欲しいものです。

ももか
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No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ラスト・チャイルドの感想

双子の妹アリッサが誘拐されて1年、父親は家族を捨てて失踪し、美しかった母親は酒と薬に溺れ地元の実業家にいいようにされている中で、双子の片割れ(ラスト・チャイルド)のジョニーはアリッサを探すために学校をさぼり、友人のジャックと危険な調査を続けている。
母親の美しさゆえか、担当の刑事ハントも多くの事件を抱えながらもこの誘拐事件から距離を置くことができず妻に去られてしまいます。
そんな時に殺人事件の目撃者となってしまったジョニーは、被害者が死ぬ直前に『あの少女を見つけた』と言う言葉を聞いたところから事件が大きく動き始めます。新たな誘拐事件や脱走囚フリーマントルとの出会いなど、偶然にも導かれジョニーの執念は実を結ぶのですが、真相は意外な結末となります。

家族の崩壊や再生をモチーフに描くことの多い作者ですが、『アイアンハウス』のような極め付けの悲惨さとは違い、未来にも希望が持てる終わり方で、ミステリーとしての意外性も面白く読みごたえがありました。
かなり偶然に彩られた感はありますが、3つの家族の関係を横軸にとても上手くまとめられていると思います。
親の在り様とはどういうものであるべきなのか非常に考えさせられました。
フリーマントルの『子どもは天からの授かりものだ』と言う言葉がとても心に響く作品でした。

たこやき
VQDQXTP1

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