冬の灯台が語るとき
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.25pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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最近盛んに出版される北欧ミステリですが、一般的な火付け役としては「ミレニアム」三部作でしょう。 それ以前に「笑う警官」やヘニング・マンケル、そして「湿地」「緑衣の女」などが最近の高評価作品となっています。 | ||||
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スウェーデンを始めヨーロッパで人気の「エーランド島四部作」の第2作。厳しい冬のエーランド島を舞台に展開される、幽霊がらみのゴシックなミステリーである。 | ||||
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初めての「テオリン」 | ||||
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前作の『黄昏に眠る秋』に続く冬の2作目。シリーズ作品となっていますが、前後の関係性は殆どないので、今作から読んでも問題ないです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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素晴らしい、そう思うが、このうんざり感は何なのだろう。 またしても軽い解決。 思わせぶりのあとの駆け足ラスト。 皆さんの書評、過大評価にすぎると思いますが… | ||||
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「黄昏に眠る秋」に続くヨハン・テオリンの第2作、2008年作品です。前作はゆったりとしたテンポで、深みがありながらやや地味な印象でしたが、この作品で一気に力量が上がったという印象です。物語に幅が出て大きく複雑になり、奥行きにさらに深みが加わりました。 前作では、いわば家族に起きた不幸な出来事を身内が解決するというこじんまりしたお話でしたが、今回は3つのエピソードが平行して進みます。首都ストックホルムからエーランド島ウナギ岬の古い屋敷に引っ越してきたヨアキム一家の話、刺激を求めるチンピラまがいの若者3人が夏用の無人の別荘に押し入って窃盗を繰り返す話、そして島に赴任してきた新人警官ティルダと、前作で言わば探偵役をつとめた大叔父イェルロフの話です。 本編の前に語られる19世紀スウェーデンの怪談が印象的です。時計が止まっていたので勘違いして、クリスマス・イヴの真夜中に教会に行ってしまった老女は、何十年も前に海で溺れて亡くなったはずの許婚者を、ミサでみつけてしまいます。ざわざわと低いつぶやきが響くその場に集まっていたのは死人ばかりだったというお話。これからもわかるように、今回の作品は北欧の欝蒼と暗い冬に炉辺で語られるような怪奇色に満ちています。途中までは、もしかして古屋敷にまつわるゴースト・ストーリーなのか?と思ってしまうほどでした。怪奇小説が好きな方も気に入ると思います。 先年にヨアキムの姉が灯台元で溺れて亡くなり、今回は妻のカトリンまでが。ショックで呆然として無気力になってしまったヨアキムは、どうにか2人の子供たちの世話を続け、妻がまだ生きているかのようにテーブルの席をそのままにし、家のリフォームやクリスマスの準備を淡々とこなしていきます。が、それでも、カトリンや過去にこの屋敷で亡くなった人たちの気配を消すことができません。 警察学校の教官と不倫を続けているティルダや、ガールフレンドに出て行かれて鬱屈している窃盗犯のヘンリク、生活能力に欠けた芸術家肌のシングル・マザーに育てられたカトリンの母親ミルヤなど、登場人物たちのそれぞれが自分の問題を抱え、常に内面で自問自答していて、このあたりのゆっくりとした陰鬱な展開は、北欧ミステリ・ファンには親しみ深いものですが、テンポが速いハリウッド映画ばりのミステリが好きな方にはまったく物足りないかもしれません。 また、ミステリ色が出てくるのは、灯台元で死者が2人出たという話を聞いたイェルロフが、ティルダに推測を語り始めるあたり、物語のごく最後の方です。それまでは普通小説に近い作風ですが、3つのエピソードがクリスマス・イヴの夜に向かって収束していくあたりはなかなかスリリングです。また、真相は意外なもので、そんなことだったとは自分にはまったく予測できませんでした。 北欧ミステリには、北欧の人たちには待望の夏を描いたものもありますが、個人的には雪や風が吹きすさび、海が凍る冬を舞台にしたものがやはり好きです。この作品でも、凍った岸辺の不透明な白、沖の方のダークブルー、氷に走る黒い亀裂、薄青い空の色と、そして渦巻く雪と、寒々とした風景が描かれていて、なんともいえない美しさです。 他のレビューアさんも書いていらっしゃいましたが、私も英国最北端のシェットランドを舞台にしたアン・クリーヴスのシェットランド四部作を思い出しました。淡々とした雰囲気や淡い色彩がよく似ています。最近読んだミステリの中では一番でした。春と夏のあとの2作も続けて読んでいきたいです。 | ||||
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「黄昏に眠る秋」は二時間ドラマだなあという感想でしたが(二時間ドラマ好きです)、 こちらは映画を1本観るくらいの面白さがありました。 ミステリとしてというよりもホラーとしてよくできていると思います。 ただ黄昏もそうだったんですが、灯台も犯人が登場した瞬間にわかってしまいます(笑)。 私はいままで犯人を当てることができたためしがないので、不思議でなりません。 これは私と作家さんの相性の問題なのか、翻訳の問題なのかわからないのですが、 残り二冊も読んで犯人がわかるのかどうか確認したくなってきました。 | ||||
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黄昏に眠る秋も面白かったですが今度の 2作目も、最初からハラハラしていて 4作読むのが楽しみです。 | ||||
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1作目の秋から読んでます。エーランド島の冬の自然の描写の美しさや激しさ、そこに生きる伝説や幽霊の存在が、このミステリーを格調の高い文学作品に仕上げています。 | ||||
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