大鴉の啼く冬
- シェットランド島四部作 (4)
- シェトランド諸島 (7)
- 失踪 (242)
- 警察小説 (533)
- CWA最優秀長篇賞受賞 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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英国推理作家協会賞最優秀長編賞の受賞作で、「シェトランド四重奏」の第一弾。住民同士が全て知り合いという閉鎖社会に起きた少女殺害事件の謎解きと、背景となる人間関係の重苦しさを描いた重厚なミステリーである。 | ||||
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シェトランドが舞台ということ以外は面白みがありませんでした。 | ||||
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期待しないで読んだ方が上手く?いくって、やっぱりあるんですね。 | ||||
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白と灰色しか思い浮かばないようなイギリス本土から北にあるシェトランド諸島。人工2万人ほどで島中が顔見知りで、なんでもすぐ噂になり秘密を持てないような、そんな島で殺人事件が起こる。同じ島ではないものの、この諸島の出身であるペレス警部が捜査にあたるのだが、8年前に起こった少女の失踪事件と重ね合わせて1人の老人が疑われる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ドラマ化されたものを先に観たので、最初から犯人はわかっていた。にも関わらず、最後まで楽しむことが出来たのは、作者の力量によると思う。 | ||||
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本書を読むまでシェトランド諸島がどこにあってどんなところなのかもよく知り ませんでした。そんな場所でも手軽に連れて行ってくれるのが小説や映画の良い ところですね。静かな夜にじっくりと読んでほしい、この季節お薦めの一冊です。 くどくなくて情景が浮かび上がってくるような描写、主要な登場人物についての 程よい掘り下げ、視点の切り替えによるスムーズな情報の出し方、とにかくミス テリといわず、小説を書くこと自体が巧みな作家(勿論翻訳者も)だと感じます。 ある日、キャサリンという少女が他殺体で発見される。かつて行方不明になった ままの少女失踪事件との関連は?その失踪に関わったと見られている老人は何を 知っているのか?ぺレス警部とその仲間が事件を地道に探っていく警察小説です。 登場人物の数もちょうど良いくらいで、各人についても丁寧に描かれているので、 誰が誰だかわからなくなるような混乱も少ないでしょう。そして読めば読む程に 誰もが怪しく見えてきます。このあたりの匙加減も非常に優れていると思います。 物語の途中、あるいは終盤にかけて、あまりにも予定調和に、なかば強引とも思 えるような展開で帳尻合わせのアクションシーンが訪れたりはしません。それな のに本作のクライマックスには一種異様な迫力があり、強く印象に残っています。 個人的に大好きな作品であり、いつの間にか電子書籍版が出ていたので、本書が より多くの方に届けばと思いレビューしました。実際のところかなり地味な内容 で、派手な要素はほとんどありませんが、落ち着いたミステリが好みの方は是非。 | ||||
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ペレスさんと登場人物のからみや、生活する街の様子や自然描写にバランスよくまとまりがある話の進み方をしているので読みやすかったです。もともと後の方から読み始めたため、順番をバラバラに読んでしまったためかもしれませんが。 | ||||
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閉鎖社会に蔓延する同調圧力、それに抗う人間の衝動は、恐怖となって社会に降りかかる。歪んだ国際社会が生み出す、抗う人間の衝動は、益々匿名化し、蔓延していくだろう・・。 | ||||
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もう8年ほど前になるが、私はヨハン・テオリンというスウェーデンのミステリー作家の〈エーランド島4部作〉を読んだ。 この作品を読んでいるときの私は本当に幸せな時間を過ごさせてもらった。 さながら中学生の時、アガサ・クリスティやエラリー・クイーンなどの海外ミステリーを読んでいた時に味わった醍醐味を思い出す時間だった。 さて、今回ふとしたことで知ることになったこのアン・クリーヴスというイギリスの作家の〈シェトランド四重奏〉と名付けられた4部作は、島の四季を描いた4部作であることや、洒落た邦題がつけられていることなどから、その時と同じような期待を抱かせずにはおかない。 この2つのシリーズは、エーランド島の方が書き出しは少し早いが、ほぼ同時期に書かれている。 本書の巻末の解説(川出正樹氏)に書かれているように、ミステリー作品にとって、人口が少ない島を舞台に据えるのは、閉ざされた社会(クローズドサークル)が設定しやすく謎解きと相性が良いという理由があるらしいので作家にとっても魅力があるのだろう。 本書は、4人の登場人物ががキーマンになって物語は進んでいく。 ミステリー的にも、非常に疑わしい人物を効果的に随所に配置して読者を翻弄し、刺激的な人間ドラマを盛り込んでエンタメ感も演出し、定石通り犯人は最初から登場させているし、しかも犯人の意外性もたっぷりという極めて王道のミステリーであったといえる。 ひとつだけ不満を言えば、動機の複雑さかな。 納得できたような、できなかったような。 真実を知った母親の気持ちはいかばかりか。 おそらく、この母親は何が娘にそんな罪を犯させたか理解することもできないだろう。 という訳で、結局、私はこのようなオールドファッションなミステリーが大好きなのだということが今回よくわかった。 | ||||
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