ゴールド・ダガー賞(CWA賞)

シリ・パイプーン、72歳。みごとな白髪に透き通るような緑の目をした老人だが、ただの年寄りではない。

それはありふれた自動車事故だった。加害者の中年女がこう言うまでは。

捜査ミスから同僚を死なせ、心身ともに傷を負ったキャシン刑事は故郷の海辺の町に戻り、小さな警察署で働き始めた。

歯を引き抜かれた少女たちの遺体が発見され、新聞記者カミルは取材のためにやってきた。母との確執で飛び出した故郷の町に。

新年を迎えたシェトランド島。孤独な老人を夜に訪れた黒髪の少女は、四日後の朝、雪原で死んでいた。

人は死後4分で肉体が腐敗しはじめる。そしてバクテリアや蝿のご馳走となり骨と化す。

近所に住む8歳の少女が失踪し、ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したのかもしれないという不安。

母の遺品整理中にモーリーン・シャンドという女性の日記帳を見つけたエイミー。

住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものではない。

十代の少女の全裸死体が、ボスポラス海峡沿岸に建つ美しいヨロス城のそばで発見される。

この探偵小説の舞台は精神病院、それも20年代の先鋭に改革の進められつつあった施設である。

あの男、許さない!―結婚記念旅行の途上、夜の海に突き落とされた女、ジョーイ。

山村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が…。

Readers love sleuth V.I. Warshawski. Now she returns in a novel of secrets and betrayals that stretch across four generations-fr

ドイツでの任務でレイプされた女性警部キャロル。傷心のままイギリスに戻り、重犯罪専門の特捜班のチーフに命じられる。

19歳の青年ウォーカーは3歳で孤児となった。

ドーセットの寒村シェンステッドに、死と暴力が不穏な空気をもたらしていた。

身寄りもなく、帰るべき家もない老女ジーン。生計を立てる職がなく、社会に向きあうことのできない中年男マイクル。

一八七六年、モスクワ市内の公園で、衆人監視の中、若い男がロシアン・ルーレットによりピストル自殺を遂げた。

1950年6月、CIAにヘッドハンティングされた数十人の男女が、ビルの一室に集められた。

陽光きらめくセビーリャで老実業家が殺された。

「古代ギリシア、アテネ。野犬に食い殺されたとおぼしき若者の死体が発見される。

探偵ミロは、酒場で出会い深い仲となった「危険なまでに魅惑的な女」モリーの依頼を受けた。

丘陵地帯の奥深く、犬が咥えてきたのは少年の骨だった―20年前に殺された少年の無念をはらすべく、ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは調査を始めた。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

子供を失った悲しみは、四十の言葉を連ねても言い尽くせない―カナダの田舎町で起きた、十代の若者ばかりを狙った残忍な連続殺人。

模範的な黒人警官が豹変し、白人に銃口を突きつける。

良心さえも凍る極寒のクリスマス・イヴ。ストリップ・バーの経営者チャーリーは仲間たちとともに市会議員の金を強奪した。

フランク・ミナは、ぼくらの兄貴で、父で、恩人で、ボスだった。

「お宅のアパートは未承認で違法です」のどかな週末、警視ブルネッティを突然、生真面目そうな役人が訪ねてきた。

中国経済部の主任監察官だった単道雲は、大物が絡んだ汚職事件を追及したことから北京を追われ、今はチベットの奥地、ラドゥン州の強制労働収容所で苛酷な日々を送っていた。

ロシア検察局の捜査官レンコは、ハバナ湾で不審死を遂げた仲間の身元確認のためキューバへ飛んだ。