セビーリャの冷たい目
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セビーリャの冷たい目の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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最初の出だし(殺人事件の内容)に比べると、段々と面白みが無くなっていく。 | ||||
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作者については何も知らず、ただセビーリャというタイトルに惹かれて読み始めた。残酷な殺人事件の追求より、主人公の封印された記憶がどう暴かれていくのかという方に興味が湧いた。ファルコンの父の心の闇や、悲惨なスペイン内戦などが、光にあふれたアンダルシアのもう一つの姿である深い影と重っていくようで、面白かった。 蛇足ですが、同性愛者や焚き火を囲む娼婦の描写などが、アルモドバルの映画「オール・アバウト・マイマザー」に出てくるシーンに似ていると思いつつ読んでいたら、文中で「昨日アルモドバルの映画、『母についてのすべて』をビデオで見た」と出てきたのでびっくり仰天。 | ||||
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ロバート・ウィルスンの既訳二作を読んでいるので、 おのずとふたつの時代による二重構成は予想していましたが、 これはずいぶんとカラーが違うな、というのが読み進むうちに 感じたことでした。 史実は確かに含んでいるけど、登場人物がそれに翻弄される 度合いは少なく、むしろ背景の一部といった感じです。 なので、過去二作が好きだった人のなかには、物足りなさを 感じる方もいるかも。それに引きかえ、と言っちゃなんですけれども、人物像や心理 などが怒涛のように描かれています。作者によると、父フランシスコ の日記部分は本筋よりあとから書いたみたいですけど、本当は最初に 日記の部分を書いて、息子のほうの物語はあとからつけたのかと 思うほどの力作!これだけでも読む価値ありです。一方、殺人事件のほうは確かに手口は凝っているけど、動機が弱いし (正直、無理あるだろうって感じです)、解決するときも拍子抜け するような展開です。まあ、でもウィルスンが好きならこれも ご愛嬌ってところでしょうか。 | ||||
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スペインのセビーリャが舞台のミステリということで手に取った一冊・・・なのですが、 なかなか評価しにくい内容ですね。 ミステリとしてはギリギリ及第点程度。 スペイン本としては、街の2大サッカークラブ、ベティスとセビーリャの話題が(ほんの少し) 出てくるなど、くすぐられるところはありますが、逆に「名所ミステリ」っぽくもあり、 実際にセビーリャの人が読んだら鼻白んでしまうのでは、という気もします。 では、何故この本を途中で放り出さなくて済んだのか・・・と考えてみると、 やはり主人公の父親の人生遍歴のくだりでしょうか。その物語性には圧倒されます。 ともあれ、焦点をどこに合わせるかで読み方・評価が分かれるのでは。 | ||||
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総合で星三つにするか星四つにするか、あるいはどのようにジャンルわけするかで非常に迷う作品。 あくまで一冊の作品として読み通そうとするか、その部分部分を楽しみながら読んでいけるかで、評価が大きく分かれると思う。「作品の冒頭で異常な殺人事件が起こり、ついで第二の殺人が・・・」と書くと、よくある猟奇殺人ミステリーなのだけれど、次第に作品の主眼は事件からずれていく。 事件と、主人公である殺人課警部長ハビエル・ファルコンの亡き父、フランシスコの過去との間に奇妙な関連がみられ、それを探るうちにハビエルは封印されていた父親のアトリエから手記を発見する。 この手記が、実は作者が一番書きたかった部分ではなかったのかとおもえるほどの改心の出来。 史実をからめつつ、フランシスコ・ファルコンという人物の内面を浮き上がらせて行く描写は見事。 しかしながら、このいわば「仕掛け」の部分に筆がとられすぎて、肝心の殺人事件とその顛末が、すっかりおまけのような扱いになってしまっている。 ミステリとしてこの作品を読むならば、この欠点は致命的。 しかし、一人の現代人(ハビエル)の苦悩と再生の物語として、あるいは、一人の男(フランシスコ)の魂の変遷の記録として読んでいくならば話は別だ。 とくにラストシーンは、感動的とすら言えるほどのカタルシスをもたらしてくれる。 ミステリーというジャンルにこだわらずに読書を楽しめる人なら是非。 | ||||
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