催眠
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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ある家族が惨殺され、重傷を負いながらもなんとか生き残った息子になんとか犯人の事を聞き出したいリンナ警部は、精神科医で催眠療法の第一人者であるエリックに依頼するが、過去の事情から断られます。別のところに住んでいる姉も殺される可能性があるとせまり10年ぶりに生き残った息子ヨセフに催眠術をかけますが、結果は意外な展開に。 | ||||
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話の始まりは一家惨殺事件から入ります。その家族の中の息子が瀕死の状態で発見され、主人公が少年に催眠術をかけて事件の手掛かりを手に入れることになります。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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連続殺人鬼が一家の家に押し入り、家族を惨殺する。少年と姉が生き残り、姉は行方不明。少年の口を割らせるために催眠を使う精神科医が少年の元を訪れる。 怖い話です。刑事、主人公ともにいいキャラしてます。 | ||||
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評判がよかったので購入、2日かけて読んだが時間の無駄だった。むやみに血が流れて人が死ぬが、それだけ。主人公と思われる夫婦者のキャラもイライラさせられる。要するにつまらなかったし、ダサい。 | ||||
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スウェーデンの家庭で一家殺傷事件が起り・・・というお話。 最初は単純に見えた殺人事件が思わぬ方向に発展し・・・という複雑なプロットが錯綜するサスペンスでした。複雑とは言ってもよく整理されているので、主筋傍筋それぞれ判りやすく読みやすい作品でした。 スウェーデンでは作者が最初に覆面で誰だか憶測を呼んだそうですが、確かに新人のデビュー作としては出来すぎな感があるので、覆面が解けたら著名な作家の合作だったというのも納得できました。 作中で、ポケモンが結構でてきて、プロットに絡むのも意外でした。スウェーデンでも流行ったらしいですね。 原文が読めないので比較出来ませんが、訳も読みやすく、楽しめました。この訳でもかなり貢献しているのではないかと思いました。 一番最初、翻訳された頃はスウェーデンの推理小説が注目された頃だったそうですが、この作品もそういう流れに竿を差す役割を果たしたみたいです。 時間が少し経ちましたが、今読んでも面白いサスペンス。是非ご一読を。 | ||||
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<ヨーナ・リンナ>シリーズ8作中1作目。先に4、5作目を読み、おもしろかったので戻った形だ。 ヨーナや精神科医エリックの背景は、シリーズを追って段階的に解明され、変化していく模様。 ヨーナは毎回サブキャラクターとして定着し、メインとなる別の人物がいるようだ。 本作は下巻中盤の催眠療法の場面はだらだらと長すぎた印象だが、終盤は迫力ある展開で、期待を裏切らないストーリーだった。 ただ、最初の猟奇的殺人事件を追求していくうちに次の事件へと発展するのだが、そこで最初の事件がほとんど影を潜めてしまう。読んでいて忘れてしまうほど。メインテーマは催眠療法とエリック医師においたのだろうが、プロットとして本筋が1本しっかり通っていないと思った。 また、私が医療関係に従事していた経験から述べさせてもらうと、かなり非現実的な面が多々ある。 少年の胸腔ドレーン自己切断後(内部から解放状態)の身体の可動域、 酸素吸入している人のすぐそばでのアイーダの喫煙(可燃性があり危険)、 高齢であるケネットが車にはねられた後の、何もなかったかのような行動、 シュルマンが気管切開されているのに会話できること(スピーチカニューレはあるがまだ急性期であり考えにくい)、さらに脳障害があるのに強力な睡眠薬で覚醒? これだけ重なると、いくら物語を盛り上げるためといってもちょっと…となってしまう。 ベンヤミンが誘拐された後、遺留品鑑識など現場検証されたようすがない。 他のレビュアーも述べているが、簡易にかかるように見える催眠療法についてもまた然り。 しかしながら、読みごたえはあった。シリーズものとして評価が高い作品群なので、次作も楽しみに。 | ||||
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匿名作家が書いたこのデビュー作が大ヒット、いったい誰が書いたのか?という憶測が飛び交う中、フタを開けてみれば、本国で評価の高い純文学作家ご夫婦の共作だったということ。確かに作品にはそれらしい重厚さが漂っています。上下巻900ページほどと長いですが、先が気になって止まらなくなり一気読みしてしまいました。 ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件は、最初は家族にうらみを持つ者のしわざと思われました。そうなると別居している姉娘も狙われるに違いないと考えた警察は彼女を守るために、犯人の顔を見ているはずの瀕死の重傷を負った弟に催眠をかけて、手掛かりを探ろうとします。その結果、意外な真相が明らかになりますが、まずここで度肝を抜かれます。そうだったのか・・と。 ネタばれしてしまうのであまり書けませんが、その後、野放しの犯人に今度は主人公である精神科医エリックとその家族が狙われることになります。そして彼の息子が誘拐されてしまい・・・彼とストックホルム国家警察の警部ヨーナ・リンナが犯人を追います。しかしエリックの周辺では彼に不利なことばかり起こるようになり、彼は精神的にも社会的にもどんどん追い詰められていきます。 上巻はいかにも北欧ミステリらしい、猟奇的な血みどろ殺人と精神に問題を抱えた人たちが頻出。このあたりはスピーディな展開で一気でしたが、下巻になって主人公が、事の原因はもしかして自分の過去にあったのではと振り返るあたりで、ちょっと中だるみを感じてしまいました。 催眠療法を患者のグループにほどこすシーンが何度も出てきます。催眠についての知識はまったくないのですが、本当に医者が少し声をかけるだけでこんな簡単に催眠をかけることができるのか?自分だったらかからないんじゃないかなあ・・と思ってしまったり。 最初の一家惨殺事件と、エリックの息子誘拐事件と2つの筋を追っていくのですが、そのあたりの繋がりがなかなか見えてこずポイントがぼやけるというか、これも途中でペースダウンしてしまう一因ではと感じました。下巻の後半から話は一気に収束に向かいます。 有能な警部であるヨーナ・リンナの具体的な紹介はなく、少なくとも今は独り者のようで、言葉にフィンランドなまりがあります。作者はシリーズ化して少なくとも8作書こうと考えているそうで、警部の人となりはだんだんと明らかになっていくようです。 北欧ミステリの中でも、特にすさまじい方の部類じゃないでしょうか。残酷で血みどろのシーンはちょっと・・という方はダメかもしれません。北欧ミステリは大きく分けて2つに分かれるような気がしますが、陰鬱な天候の下で精神異常の犯人が猟奇的な殺人を繰り広げるものと、主人公が日常生活の中で仕事や恋愛に悩みながら事件に直面していくものと。この作品は前者だと思いますが、後者の要素も入っています。 それにしても、北欧ミステリでは、精神に問題を抱えた人々、崩壊した家庭、移民差別、家庭内暴力、宗教カルトなどの問題がひんぱんに出てきて、表面的な北欧のイメージとのギャップに愕然とします。高い収入と、幸福度、生活満足度が世界一、ノーベル賞主催、政治的中立、平和志向などなど。この両面ともが北欧の真実なのでしょうか。 秀作だと思います。他の作品も引き続き、読んでいきたいです。 | ||||
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