穢れしものに祝福を
- カルト (79)
- 探偵パトリック&アンジーシリーズ (5)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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以前に読んだ「スコッチに涙を託して」は最初から最後まで痛快(ちょっとだけコメディータッチで)面白かったのですが | ||||
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パトリック&アンジー・シリーズの第3弾。シリーズ作品ならではの安心感と、マンネリを打破する試みが微妙にずれた印象を与える、ちょっと残念な作品だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公の二人に富豪から消えた娘を探してくれと依頼があり・・・というお話。 上記の粗筋だと類型的な私立探偵小説の様に思えますし、実際そうですが、この作品の場合、敢えて類型的な設定にしておいて一捻りを加える作風にチャレンジし、それに成功している様に思えました。所謂古い瓶に新しい酒を注ぐという感じの作品でした。 その新しい部分なのですが、これを書いていしまうとこの小説の一番の肝に触れる事になるので、一応書かないでおきます。ほんの少し触れると作中に言及される昔のフィルム・ノワールに似た展開になるという所に本書の読み所がある様に思えました。著者もこういう作品だから、この映画の名前を作中でわざわざ言及した物と思われます。 一応、シリーズを順々に読んでいるのですが、インターバルを挟むと前作、前々作をあまり記憶してなかったので、過去に書いたレビューを参照したら、主人公二人の関係がどうなるか気になると書いてあったので、そこら辺も注視しながら読みましたが、この作品でも一応二人の仲に進展がある様で今後も気になります。 シリーズが順調に進んでいるのが判る第三作。機会があったら是非。 | ||||
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“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの第3弾。惜しくも受賞は逃したが、PWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)が主催するシェイマス賞の’98年度最優秀長編賞ノミネート作である。 前作『闇よ、我が手を取りたまえ』で、心と体に深刻なダメージを受けたパトリックとアンジーは、数ヶ月探偵事務所を閉じていた。そんなある日ふたりは何者かに誘拐される。それは大富豪トレヴァー・ストーンの手による者たちで、ふたりは、カージャックにあって妻を失い、自らも大怪我を負い、さらに癌で余命いくばくもないというトレヴァーに無理やり失踪したひとり娘デジレー捜しを依頼される。 実はトレヴァーは、ふたりの前に大手探偵事務所の敏腕探偵ジェイ・ベッカーにも同様の依頼をしていた。しかもそのジェイまでも行方不明になっていたのだ。パトリックにとってジェイは、かつて探偵術を教えてもらった、いわば師であり友人でもあった。 トレヴァーの「絶望」に自分たちの身の上を投影したふたりは、デジレーとジェイの行方を捜すことに・・・。怪しげなセラピー集団と新興宗教団体の調査を経て、ふたりは数少ない手がかりを追ってフロリダ州タンパへ向かう。 捜索は当然一筋縄でゆくものではなく、このあと二転三転する真相、積み重なる過去と現在の複数の死人を踏み越えて、「本当の悪・闇」は何かに行き着いた時、ふたりが取った解決策・ケリのつけかたは・・・。 本書は、パトリックとアンジーのふたりの、友情と恋の間で揺れ動く微妙な関係が新たな段階にのぼる新展開をサイドストーリーに、ひねりを加え次々に浮かび上がる真相というプロットの妙が生きる、ハードボイルドの佳作である。 | ||||
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パトリックとアンジーの掛け合いは見事。作を重ねるごとに心に残るフレーズが増えてくる。なかなか男女間の関係の表現はできませんね。本作は最後には申し訳ないけど「んなアホな」と関西弁が出てしまいます。出足はなかなかミステリアス。日本の読者も何年か前のカルト的宗教団体の事件があるのでイメージしやすいのではと思う。探偵家業に必要なもの敏腕の弁護士とも親友になっとくべきだなと思いつつ、内容は何故か大富豪の娘「とびっきりの美女」(自分の想像力の限界を感じる)が行方不明。ついでに捜査にあたってた師匠の探偵も行き方知れず、簡単に師匠を見つけ、カーチェイス、娘も現れて一件落着にはならない。最後の銃声ニ発を除けば痛快探偵小説です。 | ||||
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まずこの作品テンポがいいです。 ボストンの街からフロリダの街へ場面転換もします。 まるで映画の脚本を意識しているかのような展開です。 パトリックとアンジーの関係も重い足枷がなくなり、 素直に読めます。 相変わらずの主人公のタフさと皮肉が冴え渡ります。 この作品で面白かったのは、 主人公らが雇い主の大富豪のコーポレートジェットつまり、自家用ジェットに乗ってフロリダに行くシーンです。 レヘインにもこんなコミカルな場面が描けるのだと感心しました。 第一作目しか読んでない人もぜひ読んで下さい。 この作品では肩の力が抜けていい感じでぐいぐい 読者を引き付けています。 このコンビが決して殺されたりしないと分かっている そういう安心感です。まるで「リーサル・ウェポン」シリーズの2人を 見ているかのように感じるから不思議ですね。 | ||||
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幾分其の探偵コンビの抱える影が唐突だった感がありましたが、それでもストーリーの展開を損なうほどではなくそのどこぞのカルト集団がどこかをさしている様で其のカルト集団を巡る探偵の活躍を破天荒なところに呆気にとられたりしながら底々に楽しませていただきました。何か原因があって探偵業を休養しているらしき探偵パトリックとアンジーの元に無理矢理に探偵を依頼してきた瀕死の大富豪、ところが簡単に見えた依頼に絡むまるでどこかの現実のカルト団体を髣髴とさせるカルト集団の存在しかも簡単そうに見えた依頼に絡んできたかつての探偵の師の存在。師が纏め上げた報告書に基づいて上書きをような形で調査を行いあっさり調査は完了するのかと思いきや。そこにカルト集団や依頼者の大富豪の腹黒さにどす黒い親子の憎悪まで絡んで中々面白く展開されており、楽しむことが出来ると思います。ただ好評パトリックとアンジー探偵シリーズいきなり第3弾から読み始めたので其の両探偵がこれまで2作で味わった苦痛に基づいた体験による影がいまいちどういうものなんだろうと把握しきれずにどうにも其の両探偵の活躍へのはまり具合が中途半端に終わってしまったのは残念です。それに調査に絡んできた探偵パトリックの師はどういう風に絡んでくるのだろうと思っていたら裏切りも意外な展開もなくただ調査対象の美女に目がくらんだという何ともあっけない絡み方でした。それにいくら調査対象が目もくらむような美女だからといって探偵パトリックの行動には何やってんだとあきれ果てるようなことばかり。挙句の果てに調査対象の美女に大富豪依頼者との親子の激しい憎悪が結びついた悲劇っぽかったとは言えその事件解決に選んだパトリックたち探偵の常軌を逸したやり方には呆気にとられます。これが探偵パトリックとアンジーを覆っている前2作からの影を理解できれば納得できるのでしょうか。 | ||||
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