愛しき者はすべて去りゆく
- 探偵パトリック&アンジーシリーズ (5)
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ボストンの私立探偵、パトリック&アンジー・シリーズの第4作。今回、二人が挑戦するのは幼児誘拐事件。麻薬がらみの比較的単純な事件で、問題は誘拐された4歳の女の子アマンダの命が助かるかどうかだけと思われたが、捜索を進めるうちに複雑な背景が浮かび上がってくる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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探偵のパトリックとアンジーが行方不明の少女を探す依頼を引き受け・・・というお話。 以下はネタに触れるので未読の方は読まないでください。 ここで使われている低年齢の人に対する性的な虐待や被害は欧米の推理小説にはもうありきたりの感がありますが、それでもそういう事をするサディスティックで自分の快楽の為なら何でもやる異常な人間や虐待や異常性欲の殺人犯に対するに対する憎しみや憤りが行間から立ち込めてくる、著者の語りたい衝迫を感じました。このシリーズで敢えてありきたりのネタを使った事でミステリとして質が劣ると批判される覚悟で書いた熱気と意気込みを感じました。なので、ネタはありきたりですし、異常心理ものとしてはありきたりで部分的には表層的な感じもしましたが、強い読み応えを覚えました。 暴力シーンもこの手の小説ではカタルシスを感じる物が多いですが、この作品では暗い衝動としての暴力を感じて、その熱気にむせかえる様な物を思いました。 また、シリーズとしても佳境に入った感があり、この後の展開が気になるシリーズ物としての面白さも兼ね備えた、良く出来た作品だと思いました。著者も丁度脂の乗り切った成熟さを得たのかもしれませんね。 次回が楽しみな第4作。是非シリーズ順に。 | ||||
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デニスレへインの作品で日本に紹介されているものは少ないのですが、是非、一読をお勧めします。 | ||||
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途中、えっ?この人誰だっけ? って登場人物を理解するに少々難儀しながら、 最後の結末にやりきれない思いがドッと押し寄せてきました。 この国の幼児虐待と言うものがこれほど酷いものなのか、その酷さに付いていけない。 日常的にあるならば、いや他の本を読んでもあるのだから日常的なのだろう。 ヘリーンとアンジー同じ女性でありながら何処を越えたら対極にいる人間になるんだろう。 何が人間を狂わせたらここまでの犯罪が生まれるんだろうか? ヒーローが出てきてちゃっちゃと解決するわけではない内容です。 でも良いか悪いかは別として憤りを感じた警察官が 「おれは護り、仕えるために雇われてる」と言う言葉が、この物語の趣旨なのかと・・ 最後にアンジェが取ろうとした行動。 読み手にそうなって欲しいという期待を裏切ってくれた本でした。 それ故にやり切れないものが残った作品だと思う。 | ||||
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作者の名前は知っていましたが、ミスティックリバーの映画の印象が強くて、読んだことがありませんでした。久しぶりの私立探偵ものでしたが、とても面白く読みました。パトリックとアンジーのコンビもボストンの町を背景に魅力的なキャラクターです。前作がいくつかあるようなので、とりあえず順番に読むつもりです。幼児誘拐事件が始まりで、幼児虐待、警察内部の暗闇、麻薬がらみのマフィアの登場・・・・。私立探偵がこんなに深く事件にかかわっていいのかなーと思っているうちに、事件の糸口がパトリックの頭に見えてくるのです。カリフォルニアのキンジー・ミルホーン、ニューヨークのマット・スカダーと並んで、もう一つお気に入りが増えました。上級ミステリーは、その前も、その次も読まずにいられません。 | ||||
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私立探偵パトリック&アンジーのシリーズの四作目。 単なる幼児誘拐事件と思われたものが、 自堕落な母親へリーンが麻薬売上金を掠め取ったこと への報復という話。 もちろん、それだけでは終わりません。 希望と不安、どちらともとれるエンディングが切ないですね。 | ||||
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