真夜中の太陽



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初公開日(参考)2018年08月
分類

長編小説

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真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)

2018年08月07日 真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)

「隠れ場所にはうってつけだろう」――大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。夏のあいだは真夜中でも陽が沈まない極北の地だ。男はウルフと名乗って素性を隠すも、教会の堂守のサーミ人母子としだいに心を通わせていくことになる。最果ての白夜のなかで狩猟者としての日々を過ごす男。自分もまた狩りたてられた獲物であることに、いつか訪れるだろう終わりにおびえながら……。いまもっとも注目されるノルウェー・ミステリの第一人者が、絶賛を浴びた『その雪と血を』に続けて放つ、死と再生の物語(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

真夜中の太陽の総合評価:8.67/10点レビュー 6件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ネスボ氏にしては物足りなかったかな

アッサリしたミステリーでした。
ネスボ氏のミステリーはもっと複雑で興味をそそられるものが多いのですが
今回は中編というか、いつもの長さもなくアッという間に読み終えてしまい、もっと難解なものが読みたかった!というのが率直な感想です。

でも、これはこれでいいのでは。
また次回に期待します。


ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

気弱な始末屋の切ない逃避と再スタート

「刑事ハリー・ホーレ」シリーズで世界的な人気を持つジョー・ネスボのシリーズ外作品。「その雪と血を」に続く作品で、同じようなテイストの叙情的ノワール小説である。
北方少数民族サーミ族が住むノルウェー最北の田舎に、ウルフと名乗る男がやってきた。ウルフはオスロから逃げてきた犯罪組織の始末屋で、親分である麻薬業者から命を狙われている身だった。素性を隠したまま地元の狩猟小屋に住みつき、サーミ族の教会の堂守りであるレアとクヌートの母子と交わるようになったのだが、犯罪組織が差し向けた殺し屋の手は徐々に迫って来るのだった。極北の白夜の地でウルフは、自らの命を守り、レアとクヌートを守るために決死の戦いを決意する・・・。
ウルフが親分から追われるようになった理由、孤独な犯罪者の割には稚拙なサバイバル技能などにより、単純なスーパーヒーローの物語ではなく、人生と愛の物語になっている。犯罪者の悩める心情を丁寧に描写して行くところは「その雪と血を」と同様で、今回は夏には太陽が沈まないという地の果ての風景と独特の文化を持つサーミ族の暮らしとが、物語の陰影を深めている。
「その雪と血を」と同じ登場人物が出て来るが物語としては独立しており、前作を読んでいなくても不都合は無い。ノワール小説ファンに限らず、人間ドラマが中心のミステリーがお好きな方にオススメしたい。

iisan
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(5pt)

「この雪と血を」を先に読んで

「この雪と血を」と対になった作品で、ストーリー上はどちらを先に読んでも良いでしょうが、「この雪と血を」を先に読んだほうが、テーマのようなものがすんなり入ってくると思います。
この2作品を比較すると、読みようによってはサイコパスの妄想譚とも読めるような重層的な読者の「読み」を可能にする構造をもった「この雪と血を」に比べて、本作はあまり色々な読み方を読者に許容していません。その一方で、物語が終わった後に読者は様々な物語を想像してしまうと思います。そのような意味において、本作も前作と同様に様々な読み方を読者に提示しているといえると思います。
理屈っぽい話は、さておき、ノワールと括られる作品かもしれませんが、フランク・キャプラの映画作品や三谷幸喜氏の舞台劇が好きな人にも、受ける可能性を持った物語だと思うので、広くお勧めできると思います。
真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019347
No.3:
(5pt)

ジョー・ネスボの北欧ウェスタン‼

腰に拳銃、金は腹巻に、組織から逃れて下り立った極北の地。シェーンならぬウルフを迎えるのは美しい未亡人とその息子と心優しき人たち,,,,。ハリー・ホーレシリーズの作とは思えないホノボノミステリ(?)。おすすめです。
真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019347
No.2:
(5pt)

おススメです

猟奇的な殺人事件がなく、主人公にも共感できる。何と言ってもクヌートが賢くて可愛い!後味が良い小説だと思います。
真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019347
No.1:
(4pt)

<覚悟>の物語

昨年、翻訳ミステリー大賞を受賞した「その雪と血を」に続く、ジョー・ネスボの新作「真夜中の太陽」(”Midnight Sun” 早川書房)を読了しました。変わらず、翻訳が美しい。
舞台は、ノルウェー。少数民族サーミ人が暮らす北部。夏の間は、真夜中でも日が沈まない極北の地。ノワールですから、なかなかこれ以上話すのは躊躇われますが(笑)、ウルフと呼ばれる主人公、教会、牧師、船乗り、漁師、そして暴力がキーワードです。
エキゾティックで、ダークな世界観の中で、暴力と愛と信仰が語られ、ストーリーはある種の緊張感の中で次々と意表をついた展開を見せてくれます。繰り返しますが、ミステリーについて語ることはタブーとされていて、多くを語ることができません。レオナルド・ディカプリオが主演した映画「レヴェナント: 蘇えりし者』の世界観を想起させますが、国も時代も異なります。2箇所、(僕は才能不足で想像できなかった(笑))驚きが隠されています。目をつぶると、トナカイと遠く聞こえる教会の鐘の音が血にまみれた、でも揺るぎない、本当の愛を運んできます。
「。。。アルフレッドがついにキリストを見出したといって。一年後、そのアルフレッドがオスロで薬物の過剰摂取によって死んでいるのが見つかったとき、(牧師である)父は4千キロも車を運転していって棺を積んで帰ってきて、彼をきちんと埋葬してあげた。君は何を信じているんだって、あなたに聞かれたけど。。。」
「けど?」
「それがわたしが信じていること。人の持つ善意」
それが主人公の運命の女、レアが語る答えです。そのやりとりが信じられるかどうかは、このストーリーを読み切ることで得られることになります。
2018年のミステリー・ベストテンでも、おそらく圏内にランクインするであろう傑作だと思います。死と再生と、そして<覚悟>の物語。覚悟があれば、現実世界においては超法規的措置が与えられなかったとしても、魂は縦横無尽に飛び回り、スピリチュアリティの彼方へと向かい、人を寄せつけない<至福>の時が訪れるのでしょうね。
「火が存在するには、風が必要だ」
真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019347



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