真夜中の太陽
- 北欧ミステリ (199)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アッサリしたミステリーでした。 | ||||
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「刑事ハリー・ホーレ」シリーズで世界的な人気を持つジョー・ネスボのシリーズ外作品。「その雪と血を」に続く作品で、同じようなテイストの叙情的ノワール小説である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「この雪と血を」と対になった作品で、ストーリー上はどちらを先に読んでも良いでしょうが、「この雪と血を」を先に読んだほうが、テーマのようなものがすんなり入ってくると思います。 この2作品を比較すると、読みようによってはサイコパスの妄想譚とも読めるような重層的な読者の「読み」を可能にする構造をもった「この雪と血を」に比べて、本作はあまり色々な読み方を読者に許容していません。その一方で、物語が終わった後に読者は様々な物語を想像してしまうと思います。そのような意味において、本作も前作と同様に様々な読み方を読者に提示しているといえると思います。 理屈っぽい話は、さておき、ノワールと括られる作品かもしれませんが、フランク・キャプラの映画作品や三谷幸喜氏の舞台劇が好きな人にも、受ける可能性を持った物語だと思うので、広くお勧めできると思います。 | ||||
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腰に拳銃、金は腹巻に、組織から逃れて下り立った極北の地。シェーンならぬウルフを迎えるのは美しい未亡人とその息子と心優しき人たち,,,,。ハリー・ホーレシリーズの作とは思えないホノボノミステリ(?)。おすすめです。 | ||||
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猟奇的な殺人事件がなく、主人公にも共感できる。何と言ってもクヌートが賢くて可愛い!後味が良い小説だと思います。 | ||||
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昨年、翻訳ミステリー大賞を受賞した「その雪と血を」に続く、ジョー・ネスボの新作「真夜中の太陽」(”Midnight Sun” 早川書房)を読了しました。変わらず、翻訳が美しい。 舞台は、ノルウェー。少数民族サーミ人が暮らす北部。夏の間は、真夜中でも日が沈まない極北の地。ノワールですから、なかなかこれ以上話すのは躊躇われますが(笑)、ウルフと呼ばれる主人公、教会、牧師、船乗り、漁師、そして暴力がキーワードです。 エキゾティックで、ダークな世界観の中で、暴力と愛と信仰が語られ、ストーリーはある種の緊張感の中で次々と意表をついた展開を見せてくれます。繰り返しますが、ミステリーについて語ることはタブーとされていて、多くを語ることができません。レオナルド・ディカプリオが主演した映画「レヴェナント: 蘇えりし者』の世界観を想起させますが、国も時代も異なります。2箇所、(僕は才能不足で想像できなかった(笑))驚きが隠されています。目をつぶると、トナカイと遠く聞こえる教会の鐘の音が血にまみれた、でも揺るぎない、本当の愛を運んできます。 「。。。アルフレッドがついにキリストを見出したといって。一年後、そのアルフレッドがオスロで薬物の過剰摂取によって死んでいるのが見つかったとき、(牧師である)父は4千キロも車を運転していって棺を積んで帰ってきて、彼をきちんと埋葬してあげた。君は何を信じているんだって、あなたに聞かれたけど。。。」 「けど?」 「それがわたしが信じていること。人の持つ善意」 それが主人公の運命の女、レアが語る答えです。そのやりとりが信じられるかどうかは、このストーリーを読み切ることで得られることになります。 2018年のミステリー・ベストテンでも、おそらく圏内にランクインするであろう傑作だと思います。死と再生と、そして<覚悟>の物語。覚悟があれば、現実世界においては超法規的措置が与えられなかったとしても、魂は縦横無尽に飛び回り、スピリチュアリティの彼方へと向かい、人を寄せつけない<至福>の時が訪れるのでしょうね。 「火が存在するには、風が必要だ」 | ||||
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