ブラック・スクリーム
- リンカーン・ライムシリーズ (15)
- 名探偵 (559)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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リンカーンライムのミステリーでなければ、途中で頓挫したかもです。 | ||||
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リンカーン・ライム・シリーズの第13作。今回はイタリアを舞台にした犯罪捜査ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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今作は評価が高いから気になっていたんですけど、読後感はガッカリ感が半端なかった。 イタリアの捜査官たちは、まぁ良い。 でも事件の様相が、深堀していくと明後日の方に向かっていくんです。 それも、読者が求めていない方に飛んでいく。 まず言いたいのは、今回の被害者たち。何人が犠牲になったのか。 命がかかっているからこその緊迫感が欲しい。 あと組織だっての犯行とかも考えもの。今回の敵は何だったの?と首を傾げたくなる。 黒幕の捕まり方もカタルシス無いし。… なんか、ライムシリーズでやる必要なかった気もする。 この捜査員たちの単作で良かったんじゃないか? | ||||
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舞台はイタリア! いつもと違う明るい登場人物が新しい。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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まったく的外れかもしれませんが、ちょっと気になりました。好きな作家だからこそ、気になったというのもあります。 p13上段 〈私のころは…… クレアは猛然とメッセージを打っていた。ディナーパーティの予定があるのに〉 とあるが、〈私のころ〉の〈私〉ってだれだろう。クレアたちを観察している第三者の心の声かとも思ったが、読み進めると、どうやら、〈私〉とはクレア自身のことらしい。それならば、〈クレアは猛然とメッセージを打っていた〉はおかしい。〈猛然〉と打っていたなら、〈私のころは〉と、自分を顧みる余裕はないはずだ。〈私のころは……〉のあとは、〈クレアは猛然とメッセージを打った〉とか〈猛然とメッセージを打ちながらもそう思った〉と続けないと、読者は混乱してしまう。 p63下段〈窓に人の顔がのぞいた。やっぱり! エルコレが逮捕に心血を注いできた悪党その人だった〉って、悪党に対して〈その人〉という言葉は違和感ありでしょう。せめて〈悪党本人だった〉とか、そんな感じでしょう。〈その人〉って書かれると、この悪党はもしかして、いい人? って印象を受ける。 p79上段〈ジュゼッペがその話を持ち出した瞬間、競走に勝ったと確信しました〉って、これも違和感ありでしょう。ここでは単に捜査の主導権を争っているだけで、それを〈競走〉とは言わないでしょう。 p114下段〈狼狽し、そして顔を赤らめながら、エレコレは弁解するような調子で否定の言葉らしきものを消した〉って、意味わかりませーん。〈言葉らしきものを消した〉ってどういう意味だ。 p129上段から下段にかけて〈イタリアのどの都市よりも地下道や地下通路が多い街でもあります。ヨーロッパのどこよりも、かもしれない。延べ何キロもあります〉とあるが、たった〈何キロ〉でしょうか。あとの描写を考えても、常識的にみても、延べにしたら何十キロ、あるいは何百キロでしょう。 p181上段〈ただ、僕は役者不足です〉とあるが、これは二重の意味で、言葉を生業にする人が使っちゃいけない言葉でしょう。まず、〈役者不足〉は、〈役不足〉の誤用だし、さらに、力不足や役不足などと取り違えられたり誤用されている表現です。与えられた役に物足りないこと、自らの役に納得しないことを意味することです。この物語の中では、エレコレは自分では〈力不足〉ということを言いたいのだから、そのまま〈ただ、僕では力不足です〉と訳せばよかったと思います。 p188上段〈レースはおもしろいですよ。負けてなるものかって燃えてきます。ハトに危険じゃないかって言う人もいます。タカに狙われるし、天候不順や人造の障害物もあるし。だけど、僕なら、ガリバルディの銅像に朝から晩まで止まっているハトより、氏名を帯びて飛ぶハトになりたいです〉とあるが、〈ハトに危険じゃないかって〉って、違和感を覚えます。せめて、〈ハトに危険がおよぶんじゃないかって〉とかでしょう。それに〈朝から晩まで止まっている〉は、〈留まって〉いるの誤字でしょう。このページに関しては、その前の行の〈レースバトです。五万キロから十万キロくらいのレースに出ます〉とあるが、意味わかりません。まさか、一回の飛翔で五万から十万じゃないでしょう。地球を軽く一周しちゃいますからね。一年間でという意味なら、わからないでもありませんが……。 p195上段〈ダニエラとジャコモは、誘拐事件発生現場のマルゲリータ通り周辺で目撃者と防犯カメラを捜しましたが〉とあるが、マルゲリータ通りは〈誘拐発生現場〉じゃないでしょう。誘拐されて、ここに連れてこられた監禁場所でしょう。誘拐発生現場は、郊外の遠く離れたバス停前のはずだ。 p295上段〈オペラ座劇場のスカラ座やミラノ大聖堂も徒歩圏内にある。観光スポットには大して興味がないが、その二つだけは見に行ってみようかと思うと言った〉とあるが、ここは〈興味がない〉じゃなく〈興味はない〉のほうが文章が落ち着くでしょう。p302上段〈ところがきみはそうはしなかった。さらに許しがたいことに、我々の一員を引き入れた〉とあるが、〈一員を〉じゃなく、ここは〈一員まで〉でしょう。 p339下段〈少なくともイタリアでは。ここまでに三度、難民を狙っている〉とあるが、〈ここまで〉というのは場所を示すのだから、ここは〈これまでに三度、難民を狙っている〉でしょう。p349下段〈奥の見えるのは明かりだろうか〉とあるが、意味わかりません。 〈奥に〉の誤植なのかな。 p416下段〈受け入れ条件を緩和し、強制退去の条件を厳しくする法案に反対している人物、勢力はそれこそ無数に存在します〉とあるが、かなりわかりにくい。難民に対して〈受け入れ条件を緩和〉するのはわかるが、続けて〈強制退去の条件を厳しくする〉と書くと、同じく難民に対して〈強制退去の条件を厳しく〉と受け取ってしまう。〈強制退去〉に〈条件〉はないでしょう。受け入れるから〈条件〉であって。ここは丁寧に〈難民に対して受け入れ条件を緩和し、政府に対して強制退去の条件を厳しくする法案〉と書かないと混乱してしまいます。 p439下段〈今日はよく晴れていて、気温もさほど高くないが、観光客はまばらにいるるだけだ〉とあるが、ここは〈気温もさほど高くないのに〉でしょう。一読して、文章の流れに違和感をおぼえました。 しかし、このストーリーはさすがに無理がある。次のページをもどかしく繰る期待感がまったくありません。さすが、なるほど、と思わせる読後感も皆無。突飛な思いつきを、読者に納得させるなにかが足りません。好きな作家さんだけに、残念でなりません。次に期待します。 | ||||
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オープニングはいつも通りのニューヨーク。そして、アメリア・サックスのカーアクション。猟奇的な犯罪者。微細証拠とライムの鋭い感覚と推理。おなじみの道具立てなのだが、そこから舞台はイタリアへ。それも南イタリア・ナポリへ。アニメ「トムとジェリー」でもナポリが登場するが、アメリカ人にはあこがれの地なのだろうか。 物語はナポリの観光名所を巡りながら、イタリア警察とライムたちとの確執(これがあとに大きくからんでくる)を伴って、やはりいつものようにテンポ良く進んでいく。もちろん、ナポリの「地下」も描きながら。 現在のイタリアを描くには避けて通れない難民問題が、リンカーンたちの前に展開する。大きなヒントは難民一時保護所に隠されている。敵か味方か班別の難しい組織とわたりあいながら、ナポリ市内をリンカーンのチームは走り回る。舞台がローマで、登場するのがグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンなら『ローマの休日』になるのだが、さしずめ本書はリンカーン・ライムとアメリア・サックス主演の「ナポリの休日」になるだろう。事件の連続、それも爆弾テロがらみなのに「休日」?それは最後まで読めばわかるだろう。 | ||||
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