監禁
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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前作『眠れぬイヴのために』は追う者と追われる者の物語だったが本書もまたその構成は同じである。『眠れぬ~』では逃亡した精神分裂症患者をそれぞれの事情を抱えて複数の人物が追い求めるという構成だったが、本書も娘を監禁した誘拐犯がその離婚した両親、娘の元彼氏、娘の父親と親しい刑事に追われる物語になっている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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図書館で借りて読んでkindle版で読みなおそうとしたら洋書にリンクされていました。日本語版もkindle化お願いします。kindle化希望ボタン押せないので・・・ | ||||
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娘を拉致監禁されたテイトが、狂信的な犯人アーロンに辿り着くまでと、 そこからの待ちに待った論議バトル。 ついに来た!とここは盛り上がれた。 序盤のロットワイラーの描写が凶悪で、 ここはゾクゾク出来たんだけど問題は後半。 それは無いよ旦那といったあの人と、 ラストも、容易に予測できる範囲内で完全に尻窄み。 作品の雰囲気やテーマ、展開自体は悪くない為、 若かったのかな…という無念さがある。 独特の雰囲気はいいと思うので、これはこれで。 リンカーン・ライム、キャサリン・ダンスシリーズといった、 捜査モノに慣れてると、色々ともどかしいかな。 | ||||
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「ライム・シリーズ」とは独立した作品。「初めに言葉ありき」との冒頭の聖書の引用が示す様に、「言葉」の持つ力をモチーフに、狂信的犯人の復讐劇を描いた物。犯人の「言葉」によるマインド・コントロールの様々な手口に見るべき点はあるものの(ただし、「言葉」より直接暴力に訴えた方が犯人にとって都合が良いのではと思うシーンが何度もあった)、「ライム・シリーズ」と比較すると一、二段落ちる出来。 事件の全体構造が脆弱で、ストーリー展開にも起伏を欠くため、読んでいてスリル・サスペンスを感じなかった。犯人像の造形にも既視感を覚えたし、作中で言及されている程に犯人の知能が高ければ、もっと巧緻・確実な犯行計画を練ったのではないかと思ってしまった。登場人物の何人かの再生の物語を匂わせる部分もあるのだが、これも中途半端に終っている。犯罪小説でありながら、前半の些細な記述が巧みな伏線となっている、と言ったまさに本格ミステリの王道を行く様な作者の手腕がまるで発揮されていない。内容に比して頁数が多いのも瑕疵に思えた。 | ||||
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日本にも多くのファンを持つディーヴァーの初期に分類される作品。 リンカーン・ライムらが活躍するシリーズを読破した読者はそれ以前の彼の作品にも興味を持たれるはず。 しかし、この物語は遅々として進まず、「ボーン・コレクター」などにみられるどんでん返しも無いまま 大団円を向かえます。−読み進めるのに苦労している間に新作「ソウル・コレクター」が発刊され、そちらを先に読んでしまいました− この作品の意味は、リンカーン・ライムやキャサリン・ダンスなどの作品へ、 後に昇華する作家の萌芽として押さえるべきでしょう。 ジェフリー・ディーヴァーの作品群に興味を持たれ、作家としての軌跡に関心をお持ちの方のみにオススメします。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーが『眠れぬイヴのために』の次に書いた作品。 本書には、アーロンという狂信的なサイコパスが登場し、重要な役割を演じている。 アーロンはセラピストを装い、17才のミーガンと面談し、洗脳といってもいいほど巧みに、家族や友人に対する“怒り”を誘導して家出の書置きを書かせ、それと見せかけ誘拐、人里はなれた教会に監禁する。彼はミーガンを2日後の‘聖金曜日’に殺害するつもりなのだ。 ミーガンの父親テイトは、家出とはどうしても納得できず、別れた妻、知り合いの刑事、ミーガンの恋人、元カレたちの助けを借りて捜索を開始する。 彼らはアーロンを着実に追い詰めてゆくのだが、恋人、元カレ、刑事はアーロンの魔の手にかかってしまう。 なぜアーロンはミーガンを拉致したのか・・・、やがてこの誘拐劇には5年前の冤罪事件が絡んでいることが分かる。 そしてアーロンは、過去にも無免許のセラピストとして何人もの患者に対して、無理やり“罪悪感”を引き出し、自殺や自傷行為に追い込んでいた。 アーロンはただの狂人ではなく、この日のために周到な準備と綿密な計画を練り上げてきたのだ。 ラストで、自力で脱出をはかるミーガンと、やっと教会にたどり着いたテイト、そしてアーロンの3者が合間見えた時、思いもかけない真実が明かされる。 本書の特長は、“先が読めない意外性”、“予断を許さないストーリー展開”、“スピード感のある短い章立て”、そして何より“インパクトのある犯人”である。 ともあれ、ディーヴァーは、前作『眠れぬイヴのために』と本書をはずみとして、続く傑作『静寂の叫び』、さらに、<リンカーン・ライム>シリーズ第一作『ボーン・コレクター』へと“化ける”のである。 | ||||
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