追撃の森



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追撃の森 (文春文庫)
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初公開日(参考)2012年06月
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長編小説

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追撃の森 (文春文庫)

2012年06月08日 追撃の森 (文春文庫)

通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを殺し屋の銃撃が襲った。逃げ場なし―現場で出会った女を連れ、ブリンは深い森を走る。時は深夜。無線なし。援軍も望めない。二人の女vs二人の殺し屋。暁の死線に向け、知力を駆使した戦いが始まる。襲撃、反撃、逆転、再逆転。天才作家が腕によりをかけて描く超緊迫サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.80pt

追撃の森の総合評価:7.63/10点レビュー 27件。Bランク


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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後の微妙な描写の意味は何?

ディーヴァーのノンシリーズ作品。2年前くらいから訳出されると云われていた作品がようやく日の目を見た。

物語は唐突に始まる。
いきなり弁護士夫妻の別荘を二人組の強盗が襲撃し、あっという間に二人は殺されてしまう。そこに居合わせた弁護士をしている夫人の事務所で秘書として働いている本業女優のミシェルと、通報を受けて非番の身でありながら現場に一番近い所にいたことで駆り出された女性保安官補ブリン。特にブリンは頬を弾丸に打ち抜かれるという重傷を負う。
かつてこれほどまでに深手を負ったヒロインがいただろうか?しかも女性の命ともいえる顔にいきなり重傷を負うのである。しかしこれでブリンという女性保安官補のタフさが読者の脳裏に焼き付くのだから、やはりディーヴァーの創作作法はすごい。

追う者と追われる者の物語。しかしディーヴァーならではのサスペンス豊かな状況でありながら何とも奇妙な味わいを見せる。

それは追う側も追われる側もお互いのパートナーに奇妙な友情が芽生えてくるのだ。

逃げる側のブリンとミシェル。前者はタフで生きる術、そして相手を出し抜く術を知った女性だ。後者のミシェルは都会暮らしで女優の端くれでスタイル抜群で身に着けている服も高級品ばかり。およそ山歩きとは無縁の女性だが、いわゆる吊り橋効果が作用して同族意識が生まれてくる。

また追う側のハートとルイス。片や職人と仇名されるプロの殺し屋で片や軽薄な人殺しをゲームの一環だと思っている男。最初ハートはルイスの考えの甘さを見下していたが次第にルイスのサバイバル知識の豊富さに感心し、対等のパートナーとして意識するようになる。
特に二人の交流シーンは男の友情が次第に芽生えてくる読み応えがあり、とても殺し屋二人とは思えない。むしろ狩りを楽しむ男二人のようだ。何とも奇妙な味わいをディーヴァーは演出したものだ。

そして逃げる側のブリンは立ち止まることを自らに禁ずる。その心情を表すエピソードにかつてブリンが高速で捕まえた容疑者の台詞にこんなのがあった。

「そりゃ動いているかぎり、おれは自由の身なんでね」

追われる者の拠り所になる台詞なのだが、これに似た台詞をディーヴァーの作品で私は読んでいる。それはリンカーン・ライムシリーズ第1作の『ボーン・コレクター』だ。アメリア・サックス初登場の場面でアメリアは次のように独りごちる。

走ってさえいれば振り切れる。

とにかく前へ。これがアメリアの信条。この台詞が前述の台詞に重なる。ブリンはアメリアに似た性格の持ち主なのだ。

そして敵役のハートの造形もまた魅力的だ。その筋の界隈の者たちから“職人”の異名で呼ばれる凄腕の殺し屋ハートは自分の痕跡を一切残さずに任務を遂行する。しかしそれはライムシリーズに出てくるような病的なまでに神経質な性格ではなく、プロ意識から生まれる注意深さと、あくまで沈着冷静で相手の心理を読み、二手三手先を読みながら追い詰める、ゲームの達人ともいうべき凄みがある。そしてハートは次第にブリンのサバイバル術に感心し、恋心にも似た関心を抱くようになる。
(以下ネタバレへ)



▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.4:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

追撃の森の感想

Jディーバーは初めて読んだのですが、やはり多作の人気作家だけあって人物の描写はうまいです。
ぼんやり読んでいてもどのセリフが誰の言葉かすぐ分かるくらい上手にかき分けています。だから読むのに苦痛は無く、スラスラすすんでいきます。
ストーリーは大まかに言って、2人の女が森の中を逃げ回って2人の凶悪犯人が追いかけるというもので、全体の7~8割が題名どおりの森の中の追撃です。
逃げる方も追う方も相手を目くらましするためにトリックを掛けて欺きます。この知恵比べも面白いのですが、さらに面白いのは人物の描写です。
逃げる二人も追う二人もそれぞれが異なるタイプの凸凹コンビで、追跡劇だけでなくコンビの中の対立も起こって、単調になりそうな話を2転3転させて全く飽きさせません。
どの人物も魅力たっぷり、読者は逃げる方も追う方も知らず知らずに応援していることでしょう。おしまいにはドンデン返しもあるのですが、それより面白いのは連続して起こる小さなどんでん返しの方です。劇場で見せるような大掛かりなマジックではなくて、器用な手品師がテーブルで見せる鮮やかな連続技みたいな逸品です。

逃げる主人公ブリンは、頭が良く強い女なのに生き方が不器用で、私生活はへたくそと言っていいでしょう。もどかしくて応援したくなってしまいます。
追いかける極悪人ハートのセリフも大好きです。測るのは2回。切るのは1回。
完璧主義者が一人いると、話が引き締まりますね。


ところで、人物がせっかくリアルで魅力的だったのに、ストーリーが強引に人物を引っ張りまわしたため、全体でリアリティが壊れてしまっています。
どんでん返しの後には、それなら解るというところも出てくる半面、逆に余計に不自然なところもちらほらと。


▼以下、ネタバレ感想

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absinthe
BZLMTCHK
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

追撃の森の感想

女性保安官補ブリンが凄くパワフル。
殺し屋に撃たれ、逃走中湖に車で落ちても保安官としてのプロ意識と負けず嫌いな強さで立ち向かう。
逃げの状況からの攻めの一手も見もので、
こんな状況ではなければブリンは普段どんな活躍をするのだろうと読後に思いました。

数時間の物語なのに読書の足取が重く緊迫したムードを描いているのは流石で読みごたえあります。
一筋縄ではいかない舞台も良かったのですが結末はサラッと終わってしまった印象でした。

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egut
T4OQ1KM0
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

「距離」訳で魅力を半減

話のネタも展開も好みで満足で楽しかったと言い切りたいところだが、一部の訳と物語の終盤がもったいなかった。

まず、この物語は森の中での殺し屋から逃げる女警官との緊迫した対決が面白味であり、そこでこの本でもっとも重要なのは「距離」だと思う。森の大きさ、追ってくる殺し屋との距離、別荘から管理事務所までの距離、崖の高さ等。
ところが、この重要な距離がこの翻訳では、マイル、ヤ-ド、フィ-ト、インチで書かれている。アメリカで暮らしていた方は馴染みがあるかもしれないが、通常日本人でこの単位で書かれてすぐに距離感がつかめる人はどれくらいいるのだろうか?
四分の三マイル先とか六フィートとか普通に書かれてるが、つい調べて計算してしまう。

この物語のようにスピ-ド感をもって読み進める上で、瞬時のイメ-ジ感覚が必要なのにそれが一瞬止まる。原文に忠実ではないとしても、誰が読んでもわかるような単位を使用するべきだった。

それと、この物語は2部構成になっていて追撃戦の1部(4月)とその後の2部(5月)があるが、2部は要らない。事件の全貌と登場人物のその後が分かるが、1部で切ったほうが物語として締まってよかったと思う。
変にだらけた感が残った。

タカタソン
HU0OGV5Q
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

さすが、どんでん返しの達人!

どんでん返しの天才・ジェフリー・ディーヴァーのノンシリーズの新作は、ノンストップ追跡劇だ。
読み終った後では多少の疑問点が無きにしもあらずだが、最初から最後まで予断を許さず、読者の予想を裏切り続ける、女性保安官補と殺し屋の緊迫感に満ちた追跡劇がたっぷり楽しめる。
いい意味で「裏切られ」続けることの快感に酔いしれてもらいたい。それ以上の感想は、あえて要らない。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.22:
(5pt)

まるで映画を見るような・・・

こういう表現が許されるだろうか?
「バカみたいに面白い。」
まず、状況を提示して、ページを繰るごとに、追跡する方、追跡される方の
キャラクターに肉付けがされて行き、共感を覚えて行く。
そして、騙し騙される、どんでん返しの連続。
ページをめくる手は止まらず、あっという間に4/5を読んでしまった。
残りの1/5は、それまでの追跡劇をもう一回、ひっくり返してみせる。
ディーヴァーの手腕は見事というしかない。
解説の大矢さんもこの秀逸なサスペンスをうまく解釈していて読み応えあり。
解説から読まないことを強く勧める。
追撃の森 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:追撃の森 (文春文庫)より
4167812061
No.21:
(1pt)

どんでん返し(笑)

翻訳が悪いからダメだという意見が多数あります。たしかに文章が不自然で誤字脱字もあるので読みづらい。
途中でボーンコレクターの作者だと気づいた。あれも筋書きの面白さに比して退屈に感じたので、翻訳関係なくこういう薄っぺらい文章というか、表現なんじゃないの?
こんなやついねえよ、と思うキャラクターは案の定どんでん返しとやらの仕掛けで、チンタラした闘争劇に500ページもかけた挙句、ページが足りなくなったのか犯人は主人公が知らねえとこで逮捕・あっさり死ぬというつまらないラスト。旦那とはよくわからない理由で復縁。天才作家って煽ってあったが、天才って例えばスティーヴンキングみたいな人だよね。
売れっ子作家とか優秀な企画者って肩書きならわかりますよ。小説らしさがないんだよな、この人の作品。
追撃の森 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:追撃の森 (文春文庫)より
4167812061
No.20:
(5pt)

どんでん返しのひっくり返り!!

ボーンコレクター以来、ディーヴァーのファンですが、久しぶりぶりに「追撃・・」を読み、あ~~ん又ラストでどんでんだな・・と盛り上がっていたら、犯人には逃げられ、お父ちゃんにも逃げられ、どんでんのピークを過ぎても物語が続き、いつもの切れ味が感じられず、肩透かし的なラストには、ホットしてひっくり返りました。これからもシリーズ以外のディーヴァーを読む楽しみが出来ました。
追撃の森 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:追撃の森 (文春文庫)より
4167812061
No.19:
(4pt)

最初のうちは我慢の読書

とにかくめまぐるしく視点が変わるのと、翻訳がわかりにくいので、森の中の話になるまでは、いずれ面白くなるはずと忍耐我慢でした。
 追撃シーンに入ると、描写のわかりにくい部分があるもののストーリーの魅力にとりつかれ、やがてキャンパーが出てくるとまだいっぱい頁が残っているのに話が終わるんじゃないかと思い、そこから怒涛のどんでん返しが連続し、最後のほうは、これだけの枚数しか残ってないのにどう収束させるのかと思いながら読みました。
 そして読了すると伏線を確認するためすぐ再読に・・・。翻訳は部分的にひどいけどお値段以上でした。
追撃の森 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:追撃の森 (文春文庫)より
4167812061
No.18:
(5pt)

最後まで気を抜いてはいけない

「早く安心させて!」アメリカの人気テレビドラマのようなスピード感に息もつけない。伏線がいくつも張られ、時に関連し、時に独立して展開していく。主人公の女性はどんな状況でも諦めず新しい切り口で解決の糸口を探る。とてもチャーミングでもある。絶対シリーズ化して欲しい。
追撃の森 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:追撃の森 (文春文庫)より
4167812061



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