死の教訓
- ムーン・キラー (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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今回はルーン物でもなく、ジョン・ペラム物でもない純然たるノン・シリーズの1篇。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ひっぱって、ひっぱって、なんだよこれって落胆する一冊だ。前半、多視点のピースが少しずつ嵌まっていき、それぞれの島を形作るまでは若干、辛抱を強いられる。それはそれで、ジグソーパズルを完成させる楽しみにも似ている。後半手前までは一気。さすがディーヴァーと思わせる。だが、そのあとド失速。どんでん返しのどんでん返しに「納得できんなあ」となる。 犯人が一家の娘や息子に危害を加えようとしたのは、単に捜査の目を逸らせるためだったというのは説得力にかける。昔、主人公の失策で部下が数人亡くなっている。そこに関係しているのならまだしも、単に捜査の目を撹乱するために、そこまで犯人が〈思わせぶり〉に、やるか。しかも、著名な大学教授が出張と偽って、森の中の一軒家に潜んでいたって。教授は一応は犯罪被害者の関係者なのだから、捜査チームも、どうにかして居場所を特定しようとするか連絡を取ろうとするはずだ。そこを描写して、教授がどうやって捜査の目を欺いたのか、読者はそこを丹念に読みたいのだ。そして、〈なるほど〉と感嘆する。そのあたりを描写しないのが、あざといといえばあざとい。それにミスリードのためとはいえ、少年に屍姦させるってなあ。 とにかく人間関係の描写がどれも中途半端、薄っぺらだ。父親に対する息子の態度も根拠が希薄だし、息子が激高する場面も唐突過ぎる。感情表現の描写に惹きつけられはするものの、なぜそのような行動をするに至ったのか、その裏付けや根拠に乏しい。そうなると、娘を学習障害にする設定も必要だったのかなと思ってしまう。結局、夫婦関係も中途半端なままだ。おそらく、作者は映画のシーンを繋げるように物語を創作しているのだろう。表面に現れるその奥に、突っこんでほしかった──というか、ディーヴァーの最近作まで読んで、この人はこの手の描写は苦手だなとわかってはいたが。できあがったジグソーパズルのピースの境界が微妙に緩んでいるというか、スカスカな印象というところか。 | ||||
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初期作故に、まだ出来上がっていない部分が多いのは事実。「ディーヴァー流」が完成するのはまだ少し先、 という時期に描かれた作品である。 多くの読者が不満を感じるのは誰が悪党で誰がヒーローなのかなかなか判明しないこと、そもそも序盤では誰 が主人公なのかすら判然としないこと、やがて謎解きの中心に収まる人物も絵に描いたようなスーパーでクリ ーンなわかりやすい魅力に乏しいこと、といったあたりだろう。 が、だからといってつまらない作品では決してない。複数のキャラクターの物語が並行して進んでいく前半の スリルはディーヴァー作品としては異質で、むしろ新鮮に読めた。また後年の作品と比べると少々弱いがお約 束のどんでん返しもしっかり書かれている。また作品全体に通底しているアメリカの田舎町のどうしようもな い憂鬱な閉塞感もライム・シリーズなどではほとんどない描写で、意外性がありユニーク。 | ||||
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現在上巻の300ページ手前あたり 一向に面白くならないし散漫でどうにもならない。 ディーバ―=どんでん返しの人 とはいえライムシリーズ以外の 秀作を読んできただけにこれは苦痛としか言いようがない。 今迄の無理くりどんでんも楽しさの一つで満足もありますが この人の出だしは毎度ページをめくる手が進みませんね。 レビューを見ると結構初期作でしたか。 あぁまだ上巻100ページもあるのに、このあと下巻までどうなの?w ここまで読んでなんですがもう放り出したいくらいです。 下巻まで読了すればディーバ―なりの満足感はあるのでしょうけれどね。。。 読み上げる前に現状で感想書いてみました。 私に勇気があればもうこの時点で読みませんわコレ。 ※追記 勇気をもって読了しました。 本作は登場人物を増やし過ぎて緩慢になっていると思います。 よく海外小説は横文字人物名が覚えられなくて苦手という方がいらっしゃいますが 本作が初めての海外小説として手に取った方はもれなくそうなるでしょうねw どうでもいい人々の描写が延々と続くのに、肝心の主人公の嫁さんのパーソナリティなり 過去なりの情報が2ページくらいで収まっちゃうんじゃないでしょうか。 主にただの不倫憧れ主婦という側面が伝わるだけです。 ラスト近くの犯人のミスリードだけがディーバ―節ってところですかね。 しかし10作程を読んで、なんでもありのどんでんな人と解ってきたので有難味なし。 | ||||
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著書の本を読むと面白いことにいつも一気に読んでしまう。いい感じで読みました。 | ||||
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「リンカーン・ライム」シリーズから読み始めたので、ライム以外のこの本を読んでみた。 中々入り込めず、思いの他時間が掛かってしまった。後書きを読んで分かったのだが、ブレーク前の作品とのこと。作者が得意とするジェットコースター感も感じられず、展開も平凡な気がした。後半の数十ページは、現在の作者に通じるキラリと光るものは感じた。ライムシリーズの作者でなければ、星4つかも。 | ||||
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