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ブラック・スクリーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブラック・スクリーム

ブラック・スクリームの評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

これがライムのミステリー?

リンカーンライムのミステリーでなければ、途中で頓挫したかもです。
物足りないというのとは逆で盛り込みすぎでお腹いっぱい!

イタリアの森林警察官がいなければ、とっくに読むのを止めていたかも!
リンカーンライムの面白さは頭脳作戦とサックスの行動力にあると思うのです。
「ボーンコレクター」や「ウォッチメーカー」はその点抜群です。
ライムシリーズは楽しみで読んでいたのですが、この本を切っ掛けに読む前のワクワク感が薄れそうです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

珍しく、どんでん返しが少なかった

リンカーン・ライム・シリーズの第13作。今回はイタリアを舞台にした犯罪捜査ミステリーである。
ニューヨークで白人ビジネスマンの誘拐事件が発生。犯人は被害者が首を吊られそうになっている動画と被害者の苦痛の声をサンプリングした音楽をサイトにアップし、コンポーザーというクレジットを付けていた。ライムたちは監禁場所を突き止めて被害者を救出したのだが、コンポーザーには逃げられてしまった。その二日後、イタリアでリビア難民の男性が誘拐される事件が発生。現場には、ニューヨークの事件と同じ犯人を示唆する証拠が残されていた。イタリアの捜査当局から資料提供を求められたライムたちは、資料を送るのではなく、本人たちがイタリアに飛んで捜査に関わろうとしたのだが、担当検事に関与を拒否されてしまった。さらに、アメリカ領事館からアメリカ人の若者がレイプ容疑で逮捕された事件への協力も依頼され、コンポーザー事件に専念できなくなったライムたちだったが、困難な状況にもめげず、犯人を追跡し、事件の真相に迫っていくのだった・・・。
舞台がイタリアに移り、いつものメンバーではアメリアとトムしか登場しないこともあって、捜査状況がこれまでの作品とはかなり異なっている。証拠の徹底した科学的分析から犯罪を解明する理屈っぽさが少なく、お得意のどんでん返しも小粒で、普通の警察小説っぽいテイストになっており、あくどいまでのリンカーン・ライム節に辟易してきた読者には読みやすいだろう。また、イタリア側の捜査陣のキャラクターが秀逸で、人間ドラマとしての完成度は、いつもの作品より高いと言える。
ライム・シリーズ読者には必読。警察小説ファンには安心してオススメできるエンターテイメント作品である。

iisan
927253Y1

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