遮断地区



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初公開日(参考)2013年02月
分類

長編小説

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遮断地区 (創元推理文庫)

2013年02月27日 遮断地区 (創元推理文庫)

ある不穏な噂と少女の失踪が人々を変えた。封鎖された団地での二千人規模の暴動、監禁、そして殺人。血と暴力に満ちた緊迫の一日を描く、現代英国ミステリの女王の最高傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

遮断地区の総合評価:8.00/10点レビュー 21件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

テンポ良く

昨日、イレーヌを読んだせいか、テンポ良くストーリーが進み
小説らしく?終わるところが高評価に繋がったと思います。

小説が好きな人は一時の幻?一時だけ現実から離れて別の世界を見てみたい・・・
少なくとも私はそうなのですが。
普段とは違う世界を知って、そして考えて、目まぐるしい展開に心躍らされて次のページ次のページとハラハラドキドキを味わって・・・と、正統派の話でした。



ももか
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No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

遮断地区の感想

たまたまの偶然がいくつも重なって起きていく負の連鎖。
格差が激しく、その最下層に位置する社会的弱者が暮らす公営団地で、一つの噂が独り歩きしやがて恐ろしい暴動に発展していくという怖い物語でした。
しかし、そこに至る過程が非常に緻密に描かれていて、群集心理とでもいうのか一旦動き出すと止めることのできない負のエネルギーは傍観者でいることを許されなくなっていきます。

機能不全の家族ばかりが登場しますが、他人事とは思えないほどのリアルさです。一角に押し込められた公営団地と言うのは日本にはまだあまり見受けられないとは思いますが、社会への不満や苛立ち、嫉妬や妬みと言った感情から、その不満を解消するためもっともらしいこじつけの理由をつけてより弱い立場の人への攻撃となっていく例は昨今の過激なヘイトスピーチだけでなく一杯あるような気がします。

その人の心持ちによっても大きく変る家族観。フェイ・ボールドウィンにとってはろくでなしの親であるメラニーですが、医師のソフィーから見れば上流社会に生きる人たちよりよほど健全にみえていて、人の評価や価値観は決して一つでないことがよくわかります。
しかしこのフェイと言う保健師さん、こう言う人当たり前のように一杯いそうな気がします。
世界中が病んでいるんだなと少しくらい気持ちにもなりますが、ジミーのような存在も必ずいるはずで、全く救いのない物語とも違います。

ミステリーとは少し違いますが、先が気になり読むのをやめることができなくなりました。
初めての作家さんなんですが、ほかの作品も読んでみたいと思わせる話でした。

たこやき
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No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

バカの正義感ほど傍迷惑なものはない

最近の新大久保での人種差別デモもそうだが、常識ある人なら絶対に口にできないような罵詈雑言をまき散らす人々は、自らの言動が社会的敗者としての自分を慰撫することにすぎないことには無自覚で、むしろ社会を正す行為だと思っているところが救いがたく、また始末に悪い。歴史的に階級社会であり、また階層分化が激しくなっている英国社会でも、同様のことが起きているのだろう。
ミネット・ウォルターズの「遮断地区」は、経済格差、人種差別、人間関係の破たんなどの社会病理を背景に、ほんのささいな抗議行動が制御不可能な激しい暴動に変化していく様をダイナミックに描き、読者をぐいぐい引き込んでいく面白いパニック小説であり、きわめて読み応えのある社会派小説でもある。
社会的弱者を押し込めた袋小路のような公営団地で、思慮に欠ける巡回看護師がうかつに「小児性愛者が引っ越してきた」ことをもらしたことから、不安を覚えた母親たちが排斥デモを計画する。それに悪乗りしたのが、真夏の暑さに不満のエネルギーを溜め込んでいた不良少年グループで、酒やドラッグの力を借りて大騒動を巻き起こすことになる。興奮した群衆は警察を介入させないためのバリケードを築き、小児性愛者の家を焼き、リンチを実行しようとする。
物語の主役は「悪意ある社会的病理」だが、それに立ち向かって暴動からサバイブする主人公たちの言動に励まされるところが多いため、重苦しい結末にもかかわらず、読後感には救われるところがある。人は、社会は、簡単に狂ってしまうことを痛感すると同時に、「地獄への道は善意で敷き詰められている」ことを、あらためて考えさせられた。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18:
(5pt)

新境地

今までのウォルターズとは少し違う印象ですが、面白かったです。 じわじわと追い詰められていく集団の怖さや訳のわからない焦燥感が行間からじんわり浮いてくるお話でした。
遮断地区 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:遮断地区 (創元推理文庫)より
4488187102
No.17:
(1pt)

ほとんど当たり障りない話。

ミステリというよりサスペンス、サスペンスというより普通小説。
どこに魅力があるのか全く分からなかった。
用意されたシチュエーションから、ほとんど当たり前の行動を登場人物達がしていくだけ。
ゼロとは言えないかもしれないが、分岐や、意表を衝く展開や、意外な事実は無いに等しい。
硬派だからといって、テーマに深さも掘り下げも感じられず、
生きていれば当たり前に分かっていることの再確認という印象しかなかった。
黒人の人物が活躍するところは最も良かったが。
(プロットではなく)構成と、舞台設定は若干良かったとは思うが、アイデアもエグみも、
とにかく色んなものが足りない作品だった。
口当たりは良いが無味無臭という感じ。
逆に他の著作が気になった。
遮断地区 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:遮断地区 (創元推理文庫)より
4488187102
No.16:
(5pt)

いきなり下巻から始まった屍鬼みたいだった

最初は見栄の塊のような思いやりのない保健婦のおばちゃんと、低所得な妊婦の会話とか、あまり興味を惹かれないような雰囲気で始まるので、買ったはいいけど積読でなかなか読めなかったんだけど、勢いに乗ったら一気だった!

小児性愛者という実在性が疑われるモンスターが妄想の中で形をとり、子供たちとシングルマザーの他愛ない抗議集会(デモンストレーション)だったはずのものが血気盛んな少年たちの乱入により暴動へと変貌を遂げてしまう、その蠢きのリアリスティックさと、その暴動の原因となった誘拐事件の捜査が織りなされつつ、序盤で撒いた餌が、小児性愛者の正体と服役を終えたジミーの過去と交錯するあたりまでの、点と点がつながりゆくゾクゾク感と、あとは見え透いている冒頭で予告された悲劇へ向かって雪崩込む疾走感のあるアクションの連続で非常に面白かった!!

報いを受けるべき人が逃れ、罪もないゆきずりに近い人間が最悪の最期を遂げたり、単なるブラフ代理人として物語の都合上で殺されたとしか思えないキャラクターなど後味の悪い部分もありましたけれど、最後まで読んだときまさかこんなに幸せな気分で読了できるとは思ってもみませんでした。面白かったです!
遮断地区 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:遮断地区 (創元推理文庫)より
4488187102
No.15:
(5pt)

表と裏、縦 横

いろんな側面がある1日の出来事を上手くまとめてあって、暴動シーンはとても臨場感がありました。
差別、偏見の心理に共感してしまいました。
読み終わった後は、とてもすっきりしました。いろいろあるけどがんばっていきましょう
遮断地区 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:遮断地区 (創元推理文庫)より
4488187102
No.14:
(5pt)

差別問題を取り上げているが、そこを深く考えなければ面白い

魔女狩りの話です。
ロリコンが魔女で、襲いかかるのは噂を信じた愚鈍な民衆。
ただ、舞台は社会派なんですが、そこから先はあまり深く考えてません。
主題は社会問題ではなく、魔女も群衆も正気を失う中、一人だけ冷静だった男。
男はスラムの負け組で、刑務所に入っていた。
そんな男がヒーローの階段を駆け上がる物語です。
社会派の物語とかと考えると、政治的なポジションなど余計な情報で面白くなくなると思います。
素直に読めばスピード感もありたいへん面白いです。
遮断地区 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:遮断地区 (創元推理文庫)より
4488187102



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