女彫刻家



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初公開日(参考)1995年07月
分類

長編小説

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女彫刻家【新装版】 (創元推理文庫)

2024年05月31日 女彫刻家【新装版】 (創元推理文庫)

母親と妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所の床に血みどろの抽象画を描いた女。その無期懲役囚について一冊書け、と出版社に命じられたライターのロズは、覚悟を決めて取材にかかる。オリーヴとの面会では並はずれた威圧感に震え上がったが、相手は意外にも理性の閃きをのぞかせた。かすかな違和感は、微妙な齟齬の発見をへて、大きな疑問に着する……本当に彼女がやったのか? MWA最優秀長編賞に輝く圧巻の傑作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

女彫刻家の総合評価:8.05/10点レビュー 21件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

犯行を自供し弁護も断った女の無実を信じた女が辿り着いた真実は・・・

英国ミステリの女王が1995年に刊行した第2長編。猟奇的な殺人と醜悪な外貌が似合い過ぎる犯人に違和感を抱いた女性ライターが事件の真相を探り出す、サイコ・ミステリーである。
母と妹を殺害して切り刻み、なおかつそれを人間の形に並べ直すという異常な犯行で無期懲役に処せられ、刑務所内では「女彫刻家」と呼ばれているオリーブ。彼女の物語を書くことを命じられた女性ライターのロズは、最初の面会でオリーブに圧倒された。自供と犯罪現場の状況に矛盾はなく、本人が弁護士を拒否したこともあって誰もが異常者だと断定し、有罪を疑っていないのだが、複数の精神鑑定では正常と判断されていた。さらに、面会の場でロズはオリーブに理性の閃きを感じ取り、オリーブの犯行ではないのではと疑問を持つ。だとすると、なぜやってもいない犯行を自供し、唯々諾々と服役したのか? ロズは事件の関係者へのインタビューを続けて真相を探ろうとする…。
犯行はサイコ・サスペンスだが、隠された真相は古典的なミステリーで、そのアンバランスが面白い。MWA最優秀長編賞を受賞しただけのことはある傑作で、サイコもののファン、犯人探しもののファン、女性探偵もののファン、いずれにもオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.2:
(7pt)

女彫刻家の感想

海外ミステリの一つのお約束のように、本書の女性ライターという主人公も辛い不幸な過去をもっているという設定。良くあるパターンなんだけれどこれはどうしてなんだろう。不幸を背負っている人物の方が読者に受け入れられ易いと考えるのか、
書く側にとってのひとつのステレオタイプなんでしょうか。それはともかく親友でもあるエージェントから、出版元はあなたを見限ろうとしている、すぐにでも書く案を示しなさいと言われる。そして話題になった事件の主に会って彼女を主人公にした
小説を書くようにと勧められる。気乗りがしないまま収容されている刑務所に面会に行くことになる主人公。妹と母親を殺害しバラバラにしていた女。身体が大きく太っており威圧感のある女。内心の恐れを隠しインタビューする主人公。
事件そのものは現場にいた彼女がその後すぐに犯行を自白して逮捕され、たいした捜査もせずに起訴、有罪となり事件は終わっていた。風貌と体つきなどの理由により彼女は嫌われていた。反対に妹は愛らしく皆から愛されていた。
近所の者、学校の関係者、皆が納得して何の疑問も持つことなく裁判は終わっていた事件。主人公は一つだけ疑問に思う。猟奇的な事件なのに彼女を鑑定した結果は正常。しかも知能は高い。彼女も面会の時、事件については喋らないが他の事には
主人公に心を開いたかのようにいろいろと話す。調べ始める主人公。別に目新しさも感じない内容と言える。結局クロかシロかということになるが、この物語の怖さは人の心にあるということ。評判は悪く嫌われ者。しかし、それは隠された意図があることを
誰も気付かずにいたからだとしたらどうか。怖がられるのは良い、だけど笑われるのは嫌と彼女は言う。事件の真相は? 大方の予想通りになっていくが彼女が浮かべる笑みは何を意味するのか。そして主人公の理解者であり彼女の恩師であるシスターの言葉「あなたは選ばれたのよ」。本音を隠し世間体を取りつくる人々。本当のところやはり彼女の犯行ではと揺れ動く主人公。最後まで読ませる筆力とプロットの良さは認めます。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(8pt)

映像が見えるような小説

彫刻家と呼ばれる主人公のキャラクターが不思議で良かったです。映画化されそうです。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18:
(5pt)

今回も、きれいな本です!

午後三時ごろ、配達されました。こんなきれいな単行本を手にすると、たくさんの人が読んで傷んだ、図書館の本を借りて読むのはイヤだなぁ、と思ってしまいます。今後とも、よろしくお願いいたします。
女彫刻家Amazon書評・レビュー:女彫刻家より
4488013686
No.17:
(5pt)

ほしかったものが手に入る

これは私がほしかったものではなく,妻に頼まれた本でしたが,安価ですぐ買うことができ,妻が喜んでいます。
女彫刻家Amazon書評・レビュー:女彫刻家より
4488013686
No.16:
(3pt)

ラスト数行が読む人に多様性を生む

ラスト数行が読む人にとっていろんな
解釈が出来、不気味な作品です。
映画化されているそうなので
そちらも視ようかな。
女彫刻家Amazon書評・レビュー:女彫刻家より
4488013686
No.15:
(4pt)

薄気味悪いサイコスリラーの秀作

あるノンフクション作家がかつて猟奇殺人を起こした女の本を書くため色々調べ始めるが・・・というお話。
話のアウトラインだけみるとよくある類型的なサイコスリラーですが、全編を覆う禍々しいテンションがなんとも薄気味悪く、その辺でMWA賞を獲得したのではないかと思わせます。各登場人物の描きわけも巧みで特に主人公格の作家の女性が存在感があり、読ませます。その他の登場人物もほんの少ししか出ない人物でも筆を疎かにせず、作品の構築に並々ならぬ心血を注いでいるのが判る出来になっております。些細な疑問から世間で言われている事実に疑義を呈し独自の調査を開始するところなども本格ミステリを読む醍醐味を満喫させてくれて流石、イギリスミステリの巨大な流れのなかで一頭地ぬきんでて評価されている作家だけある、と思わせます。「氷の家」を読んだ時も思いましたが、この著者独自の個性も全面開花した感があり、キモい話ですが楽しく読めました。
個人的にサイコ物で出色だと思う「飛蝗の農場」や「羊たちの沈黙」には及ばないかもしれませんが、これはこれで良くできた作品に思いました。サイコ物に興味ある方は読んだほうがいいと感じました。
女彫刻家Amazon書評・レビュー:女彫刻家より
4488013686
No.14:
(5pt)

面白いと思ったら解説は回避しましょう。

携帯から書いているので読みづらくて申し訳ありません。□ 推理で唸らせるハーレクインのようなエンターテイメント作品ですね。 エンターテイメントでありながら問題提起もあり、その二面性が素晴らしい。女性ならではの傑作だと思います。読み終わったときあらゆる感情が溢れ、暫く放心しました。□ だからこそ解説者がドヤ顔で「女くさい」とこき下ろしているのが滑稽です。そこが面白いのに。 この解説者は女性作家に手酷くふられたことでもあるんでしょうか? □ 苦手なら断ればいいのに、八つ当たりされたような気分で不快だったし、他の作品にまで言及し出したのでウォルターズをこれから読もうとしていた私は慌てて回避しました。 □ 出版社には是非改訂版を出していただいて、この不愉快で古くさい思想に基づいた解説を外して欲しいです。
女彫刻家Amazon書評・レビュー:女彫刻家より
4488013686



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