鉄の枷
- CWAゴールドダガー賞 (2)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『遮断地区』が非常によかったので、別の作品もと手に取った『鉄の枷』 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
次々に人が死んでいくような小説と比較すると実に地味で、放っておけばそのまま忘れ去られてしまうような出来事について人々をネタに書かれたこの分厚い本にすっかり引き込まれてしまい、駅を降り損なうほど。それはひとえに錯書の筆力だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中世の拷問具を嵌めた死体の老女が見つかり・・・というお話。 自殺か他殺か判らずにその判定を巡る展開の推理小説は既に色々ありますし、本書もそういうタイプの類型的作品と似てはいますが、この著者の独自性が作品の隅々に感じられてその辺はやはり進化したミステリだと思われます。 まず、老人に纏わる様々な問題が小説の端々に見られ、その辺は現代の国や地域や時代を超えた社会性があり、読ませます。 次に、遺産相続の問題もいつの時代いつの社会でも問題になる火種になりやすい問題でそこに現代の遺産相続のあり方が感じられて読者に考えさせます。 それと、現代の性暴力の問題も特に現代に顕著になったきた社会問題として国や地域を超えて我々一人ひとりが考えなければならない問題として見過ごせないトピックスとして様々な解釈が成り立つと思います。 推理小説としてもプロットが二転三転して最後まで飽きずに読めました。最後の解決だけ些か軽い様な感じがしないではないですが・・・というのは個人的な感想なので人によっては十分カタルシスを感じるかもしれませんが。 現代UKミステリを牽引している作家の力作。機会があったら是非。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女彫刻家に何気なく出会って、本作。 ようやく分かりました。 私にはミネット・ウォルターズが合わないようです。 どこが面白いのか、ほとんど分からないままで終わった。 多分面白いのだと思うけれど、私には彼女のよさがいまいち分からない。 設定など、面白いと思うんですけど、 ダンナは芸術家かもしれないが、嫌いなタイプだし、 そんなダンナとさっさと別れるのかと思えば、そうでもない。 優柔不断と言うわけでもないかもしれないし、 その辺がどうしても受け入れられないというか。 合わなかったことが残念でなりません。 (欲しい靴があって、サイズが合わない…みたいな気持ちです) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女彫刻家に何気なく出会って、本作。 ようやく分かりました。 私にはミネット・ウォルターズが合わないようです。 どこが面白いのか、ほとんど分からないままで終わった。 多分面白いのだと思うけれど、私には彼女のよさがいまいち分からない。 設定など、面白いと思うんですけど、 ダンナは芸術家かもしれないが、嫌いなタイプだし、 そんなダンナとさっさと別れるのかと思えば、そうでもない。 優柔不断と言うわけでもないかもしれないし、 その辺がどうしても受け入れられないというか。 合わなかったことが残念でなりません。 (欲しい靴があって、サイズが合わない…みたいな気持ちです) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’94年度、ゴールド・ダガー(最優秀長編賞)受賞作である。また日本では’97年、「このミステリーがすごい!」海外編で第4位にランクインしている。デビュー以来、CWA、MWA、「このミス」の常連として大活躍のミステリーの新女王ミネット・ウォルターズの第三長編である。 物語はある資産家の老婦人の死で始まる。彼女は睡眠薬を飲んだ上で手首を切り、浴槽の中に裸で横たわっていた。頭にはスコウルズ・ブライドル(本書の原題になっている)という中世の拘束具の一種である鉄製の轡をかぶっていた。やがて、この老婦人は、最近遺言を修正し、遺産を親族ではなく、自分の主治医に遺すように書き換えていたことがわかる。自殺なのか、それとも他殺なのか・・・。これがすべての謎の始まりだった。 これらの“なぜ”をめぐって展開する物語は、一見、“古典的英国風謎解き”だが、そこはウォルターズのこと、現代的な味付けに怠りはない。その代表が、老婦人の主治医セアラであろう。彼女は現代的な、自立した知性のある女性なのだが、決して完璧なヒロインではなく、むしろ悩み多き人間だ。そこからの脱却と、物事に立ち向かう姿勢が実に前向きでユーモラスに描かれている。 本書で読者は、本格ミステリーでもサスペンスでもなく、新古典とでもいうべきまさにウォルターズ・ワールドを堪能するのである。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 15件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|