(中編集)

養鶏場の殺人/火口箱



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

6.40pt (10max) / 5件

Amazon平均点

4.25pt ( 5max) / 8件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B総合:449位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

74.00pt

60.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2014年03月
分類

中編集

閲覧回数2,512回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数5

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)

2014年03月12日 養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)

英国で実際に起きた事件を基に執筆された表題作と、偏見がいかにして悲惨な出来事を招いたかを暴く「火口箱」を収録。現代英国ミステリの女王の魅力が詰まった傑作中編集。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

養鶏場の殺人/火口箱の総合評価:8.33/10点レビュー 9件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

読みやすくて、分かりやすいが、こわい

英国ミステリーの女王・ウォルターズが「普段、本を読まない人、あまりミステリーを読まない人」向けに、読みやすさを重視して書いたという中編が2作、納められている。しかし、そうした背景から想像するような軽めの作品ではなく、どちらも普通の人間がちょっとしたことから育ててしまう狂気がしっかりと描かれており、なかなかの読み応えがある。
「養鶏場の殺人」は実際にあった事件を小説化したもので、物語が終わったあと、裁判結果に異を唱える作者の意見が付け加えられている。主人公(この作品では、加害者と被害者の双方)の心理を丁寧に描き出すことで、単なる事件再現ものではなく、味わい深いミステリーとなっている。
「火口箱」は、最新作「遮断地区」同様に人種的偏見を取り上げた、ウォルターズらしい作品。イギリスの静かな片田舎で起きた老女殺人を題材に、アイルランド人に対する偏見と差別を描いている。さらに、「誰が、何故?」という謎解きについても、周到な伏線と見事などんでん返しが用意されていて、短くてもレベルが高いミステリー作品になっている。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(5pt)

とても綺麗な状態で届きました。
ありがとうございます。
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)より
4488187110
No.7:
(4pt)

さすがミネット

実際にあった事件を扱ったこの本は、読む再現ドラマ、といえます。事件もふたつ取り上げているのですが、それぞれにふたつのことを考えさせられます。ひとつは、裁判の公正さにおいて、現在の証拠能力がどれほど高まっているか。もうひとつは、加害者に同情すべき殺人が起こったとき、私達はどうとらえるか。ミネットの文章でリアルに読めました。
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)より
4488187110
No.6:
(4pt)

著者が暗い運命を嘆くのでなく前向きに立ち向かう人だと強く実感させる好作品集です。

2013年に翻訳された「遮断地区」が好評を得て新しい世代の読者の人気を獲得した現代英国ミステリーの女王ウォルターズの秀作中編2作を収録する時期的に旬な好作品集です。本書を読んで最初の作品「養鶏場の殺人」はノンフィクションですが、次の「火口箱」から著者が気の合わない人間同士の対立や種族間の軋轢等々の問題に対してその暗い運命を嘆いて諦めるのではなく目を背けずに前向きに立ち向かう攻めの人なのだと強く実感しましたね。そのせいで読後感は決して悪くはなく寧ろ晴れやかで希望を感じさせてくれますので暗い物語が苦手な方にもぜひ読まれる事をお奨めしたいと思いますね。
『養鶏場の殺人』1920年の冬にエルシーが四歳年下のノーマン青年に声を掛け二人が知り合って恋人になる所から物語は始まる。しかしエルシーが失業中のノーマンに養鶏場の仕事を始める事を奨めてから一転して二人の行く手に不吉な気配が漂うのだった。著者は事実に忠実に二人の心理や行動についても平等に書いておりまして本当には解っていない部分については曖昧なままにして一旦物語の幕を閉じた上で最後に自らの推理した見解を述べられています。私も基本的には著者の説が正しいと思いますが、とっくの昔に死刑に処されたノーマンに同情の念が全く起きないのは、やはり理由はどうであれ人にあるまじき死者を冒涜する様な悪しき行いを為したからですね。
『火口箱』イギリスの村でアイルランド人の男が看護婦の殺害容疑で逮捕され、やがて肩身の狭い彼の両親が村人達から迫害される様になって遂には二人の住む家が火事になってしまう。自身もアイルランド出身の女性シヴォーンは二人の身を案じてどうにも堪らなくなり警察に訴えかけるのだが・・・・。本作の推理は事件の真相が見かけとは大違いのとんでもない物だったと判明して一瞬あ然となり見事にしてやられたと驚かされる小粒ながらもピリリと辛いミステリーならではの仕掛けの面白さを味わわせてくれます。でも私が感心したのはそれとは別の部分で、ヒロインのシヴォーンが近所の仲が悪いイギリス人夫婦とのつき合いの中で幸いにも「アイリッシュとイングリッシュは互いにほんの少しずつ誤解しあっているだけで相手の事をわかろうと努力すれば自然に道は開ける」という真実に到達できた事と、アイルランド人の決して逆境に負けない時には笑える程のしぶといしたたかさですね。最近のニュースでアイルランドがイギリスからの独立投票に多数決でNOと言う答を出したホットな話題がありましたが、本作を読むと著者は種族間の問題が明るい方向に進んで欲しいと願う気持ちであるのがわかりますし、私としても著者と同じくこの先もいろいろあっても結局は大丈夫だろうと思いたいですね。
あとがきによりますと著者の最新作はノンフィクションの2作目だったとの事で、すぐに復活かというとそう確かだとは言い切れませんが、とにかく書き始める事は良いきっかけにはなる事でしょうから明るい兆しと考えて、日本で未訳長編3作が紹介される間に著者がまた新作長編の執筆を再開される事を切に祈りたいと思います。
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)より
4488187110
No.5:
(4pt)

すこしボリュームにはかけるけど

普段、本を読まない人向けに、書いたミステリーらしい。なので、二作とも、短く、
平易な言葉である。
養鶏場の殺人のほうは、今の捜査であれば、殺人については、冤罪だったかもしれない。
その時代の、証拠で、裁判をするのだろうけれど、
人をさばく怖さを感じたし、ウオルターズらしい、正義感、義憤を感じた。
火口箱も、これも、殺人事件。
起承転結がしっかりしていて、テンポもよくて、面白かった。
画像や、人物描写もわかりやすくて、
これは、なにか、映画か、御芝居をになりそうな感じ。
テーマは、人種や、少し異なった人達に、対しての、強い偏見。
これは、ウオルターズの作品には、よくでてくるテーマ。
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)より
4488187110
No.4:
(5pt)

中編でも大満足

遮断地区でミネット・ウォルターズを知りこの作品で二冊目となります。
養鶏場の殺人も良かったですがやはり火口箱。
このイングリッシュとアイリッシュの「お互いを知らない故の偏見や差別」が引き起こす悲劇、
は遮断地区ではもう少し掘り下げられて描かれています。
先に遮断地区を読んでしまったが為、長さの面でも物語の深みとしても少し物足りなさはありましたが
やっぱりこの作家さんの作品は驚くほどその世界に引き込まれてしまいます。
面白かった!
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)より
4488187110



その他、Amazon書評・レビューが 8件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク