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女彫刻家
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女彫刻家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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午後三時ごろ、配達されました。こんなきれいな単行本を手にすると、たくさんの人が読んで傷んだ、図書館の本を借りて読むのはイヤだなぁ、と思ってしまいます。今後とも、よろしくお願いいたします。 | ||||
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これは私がほしかったものではなく,妻に頼まれた本でしたが,安価ですぐ買うことができ,妻が喜んでいます。 | ||||
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ラスト数行が読む人にとっていろんな 解釈が出来、不気味な作品です。 映画化されているそうなので そちらも視ようかな。 | ||||
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あるノンフクション作家がかつて猟奇殺人を起こした女の本を書くため色々調べ始めるが・・・というお話。 話のアウトラインだけみるとよくある類型的なサイコスリラーですが、全編を覆う禍々しいテンションがなんとも薄気味悪く、その辺でMWA賞を獲得したのではないかと思わせます。各登場人物の描きわけも巧みで特に主人公格の作家の女性が存在感があり、読ませます。その他の登場人物もほんの少ししか出ない人物でも筆を疎かにせず、作品の構築に並々ならぬ心血を注いでいるのが判る出来になっております。些細な疑問から世間で言われている事実に疑義を呈し独自の調査を開始するところなども本格ミステリを読む醍醐味を満喫させてくれて流石、イギリスミステリの巨大な流れのなかで一頭地ぬきんでて評価されている作家だけある、と思わせます。「氷の家」を読んだ時も思いましたが、この著者独自の個性も全面開花した感があり、キモい話ですが楽しく読めました。 個人的にサイコ物で出色だと思う「飛蝗の農場」や「羊たちの沈黙」には及ばないかもしれませんが、これはこれで良くできた作品に思いました。サイコ物に興味ある方は読んだほうがいいと感じました。 | ||||
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携帯から書いているので読みづらくて申し訳ありません。□ 推理で唸らせるハーレクインのようなエンターテイメント作品ですね。 エンターテイメントでありながら問題提起もあり、その二面性が素晴らしい。女性ならではの傑作だと思います。読み終わったときあらゆる感情が溢れ、暫く放心しました。□ だからこそ解説者がドヤ顔で「女くさい」とこき下ろしているのが滑稽です。そこが面白いのに。 この解説者は女性作家に手酷くふられたことでもあるんでしょうか? □ 苦手なら断ればいいのに、八つ当たりされたような気分で不快だったし、他の作品にまで言及し出したのでウォルターズをこれから読もうとしていた私は慌てて回避しました。 □ 出版社には是非改訂版を出していただいて、この不愉快で古くさい思想に基づいた解説を外して欲しいです。 | ||||
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これで解決したのか? かなり有名になったミステリだけに期待したが… 終わりに近づけば近づくほどつまらない。 題名は文句なしにいい。 「女彫刻家」という名前はいくらでも想像を働かせられて、 題名だけで期待感が膨らんだ。 登場人物もさほど多くはなく、スピード感もあり、 このまま怒濤の最終章に!と思ったら大間違い。 著者の構想不足とは思えないのだが、作中の証拠集めや 登場人物の台詞が錯綜している感があり、あれっと思い読み直すこと数回。 当方の記憶が頼りないためでもあるが、無意味に混乱するような書き方を している。 主人公をサポートする正義のナイト役も、なぜこんな酷い目に あうのか不思議で仕方ない。 あまつさえその発端と主人公の行動が6週間しか時期的な違いがないのは、 あまりにもご都合主義。 作中の登場人物のいかに饒舌なことか。 呆れるほど容易く証言を引き出せる。まるで主人公の添え物。 この小説の背景をせっかく創作したのに、著者の勘違い・力量不足で まるでおかしな小説にしかなっていない。 最後に明かされる解決も、女彫刻家の意味のない台詞で台無し。 「13日の金曜日」ではないのだから、謎解きの後に、 意味深でその実何を言いたいのかさえはっきりしない台詞をくっつけている。 できの悪い連作小説並のできばえ。 おまけに犯人(がいるとして)がなぜ「彫刻」したのか。 その理由さえまるで不明のまま。 その上最悪なのが、(他のレビューアも書いておれましたが)「解説」。 著者を「好きではない」と公言するくらいなら、解説など引き受けなければいい。 その上だらだらと文句をつけて溜飲を下げている。 まともな批評家気取りで書いているのは、本当に恥ずかしくないのかな。 気になって解説者の著書(というか雑文でしょうね)を調べると、 かなりの「解説書」を書いてはいるが、小説はほとんど執筆していない。 それもかなりマイナーな評価しか… ということで、作品中の弱点で読む気が失せる私のような者もいるだろうし、 そのままスピードに乗って最後まで面白く感じる人もいるでしょう。 私には、最後の謎解き・彫刻の意味・不快な解説者のために、 興をそがれること多々。 ふと思ったのが、「ハーレクインロマンス」の推理版。 言い過ぎかな? | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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古本屋にて、割と綺麗な状態、且つ廉価(100円)、帯に書かれているコピーに惹かれて購入した作品です。 しかし、その感想は、他のレビューで書かれているのとは、正直全く逆な意見になります、複雑な容疑者の心理状況を描こうとしているのでしょうが、私には非常にくどく、だらだらと書き綴られている印象を持ちました。結局、実際は本容疑者が実行犯で、無罪になるのですが、「有り得ない」の一言です。 | ||||
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古本屋にて、割と綺麗な状態、且つ廉価(100円)、帯に書かれているコピーに惹かれて購入した作品です。 しかし、その感想は、他のレビューで書かれているのとは、正直全く逆な意見になります、複雑な容疑者の心理状況を描こうとしているのでしょうが、私には非常にくどく、だらだらと書き綴られている印象を持ちました。 結局、実際は本容疑者が実行犯で、無罪になるのですが、「有り得ない」の一言です。 | ||||
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女性心理の恐ろしさ、素晴らしさを描ききった、恐るべき作品。ミステリーではあるが、ホラー的要素も強く、また、純文学かと思うほどの心理描写も含んでいます。 醜悪である女囚の過去の事件には、大きな疑問があった。その謎をライターが解き明かして行くのですが、その中で、ライターが象徴する女性の共感の感情、女囚が象徴する性的魅力に乏しい女性の屈折した感情が余すところなく、描かれ、男性読者には、ある意味で、恐ろしい作品になっています。 圧倒的なリアリテイを内包した作品と言えます。これは女性作家にしか書けないでしょう。 そういう意味では、純文学ファンにも読んでいただきたいと思います。 ラストは正に、恐るべきもので、背筋が寒くなります。 「氷の家」に次ぐ第二作という意味で、構成を逆にしたのかな?とも印象を受けましたが、見事なラストで、この作品には、これしかないかも。 傑作であることは疑いありません。ややコワい印象があったので、星4つですが、完成度はほぼ100点と言えます。 | ||||
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本書でミネット・ウォルターズは、デビュー2作目にして、しかも英国の作家でありながら、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」の’94年度のベスト・ノベル(最優秀長編賞)を受賞している。また日本では’95年、「このミステリーがすごい!」海外編で堂々第1位に輝いた。 フリーライターのロザリンドは、犯罪もののノンフィクションを執筆するために、刑務所内で<彫刻家>の名で知られている女囚を訪ねる。その巨漢の女囚オリーヴは、母親と妹を斧と包丁でバラバラにし、それを再び人間の形に並べて、首をすげかえるという猟奇殺人の罪に問われて、無期懲役を言い渡されていた。しかし、オリーヴとの面会を通じて、事件に対してジグソーパズルの一片がうまく収まらないような違和感を抱いたロザリンドは、巡礼するように、当時の関係者に対して聞き込みを進めていく。「本当に彼女がやったのか・・・?」 冒頭から異形のサイコ・キラーと刑務所で面会という、『羊たちの沈黙』を彷彿とさせるシーンからはじまる物語だが、続くストーリーが、オリーヴの無実を明らかにせんとするロザリンドの、ヒロイン・ハードボイルド冒険譚のような様相を呈していて、「基本的には」ストレートに読めるようになっている。しかし、そこはウォルターズ、いったん解決を見た後のエピローグの最期の数行が、なんとも拭い去りがたいデモーニッシュな後味を残す。 | ||||
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最後の結末には色々と考えてしまう部分があります。 結果的には疑問が残りましたが、物語の引きはかなりのものがあります | ||||
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非常に面白い作品。眠いときでも目が覚めます。「氷の家」と同じく、ひとつの最大の謎にその他の無数の謎が絡み合っている。今回はそこに、「嘘」が編みこまれている。緻密に描かれた嘘と謎。けして解かれない嘘の謎。ミステリーではしばしば、作者に騙される快感というのが醍醐味であったりする。この小説では、それは作者というより「オリーヴ・マーティン」という囚人。彼女の嘘と真実、もしくは嘘か真実に読者は翻弄される。ミネット・ウォルターズの才能が本物だと感じるのは、読みやすさにある。こういう内容を、ここまで読みやすくするのは凄い。人物描写は明快で、ただし彼らの秘密はひそやかに入り組んでいる。全部は見えることは無いし、色んな角度があるぞと示しておきながら全体図は提示されない。筆運びが上手いから、つい読みふけってしまう。とても面白かった。「氷の家」より良かったと思う。 | ||||
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登場人物それぞれが、自身に謎を秘めたまま進む物語に引き込まれます。結局のところ、「真実」や「本当」というものが何だったのか、最終的には読者の判断にゆだねられてしまった感もある結末ですが、実際もしかしたらそういうものなのかもしれない・・・とも思わせる物語です。とくに母・妹と残虐に殺したといわれているオリーブという人間のあり方は、最後まで謎です。そして、穏やかで気さくで優しく、そして人あたりの良い隣人たちの、詭弁や嘘、見えない暴力といったものを見せる手腕は、ウォルターズならではでしょう。そのあたりの彼女の筆致に興味がある方には、「蛇の形」もお勧めします。 | ||||
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オリーブという圧倒的な怪物と熱血レディのロズ、謎の元警察官ハルの三者の行動がロズの視点をベースに、時にハルの視点、時に作者による神の視点に移り描かれることにより、二つのミステリーが進行していく作品。若干翻訳に難があるためか、特にハルに関わる謎がぼやかされてしまい、単純な恋愛劇になってしまっているのが惜しい。ハルはもっと重要な役割を担っているのだが、この翻訳ではそこまでの説得力がない。だが、その難点を差し引いても、この作品が成功しているのは、オリーブの造詣が素晴らしいからだと思う。ブードゥ呪術的な要素も絡め、オリーブは徹底的に怪しげで奇怪である。ロズの視点からではなく、神の視点で描いた時にこそこのオリーブの真価がわかる。この造詣に触れるだけでも一読の価値はあると思う。恐らく本当の彼女を知っていたのは牧師だけだったのではないか。 | ||||
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ミネット・ウォルターズの2作目で、映画化もされている本書。映画はずいぶん前に観ているので、今更ながらですが原作を読みました。内容自体は全体にウォルターズらしいある種の不気味さを漂わせつつ、ロマンスも織り交ぜて一気に読ませてくれます。私は最後まで面白く読んだのですが・・・。驚いたのが巻末の『ミネット・ウォルターズ論』なるもの。解説のつもりで読み進んでいたのですが、いきなり『この作者は苦手です』という筆者の発言にびっくり!!その後もウォルターズをこき下ろしていると言ってもいいような内容の、曰く『ミネット・ウォルターズ論』が延々と続き、その挙句、ウォルターズの別の著書まで引き合いに出し、しかもご丁寧に何章何ページと注釈つきでの批評。あまりに気分が悪かったのでじっくりとは読みませんでしたが、楽しく読み終わった直後だっただけに、余計に重い気持ちになりました。どんな方針でこういった『ミネット・ウォルターズ論』を解説代わりとして採用したのか真意は分かりかねますが、個人的には絶対に反対です。本当に。 | ||||
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『羊たちの沈黙』の服役囚レクター博士が裕福なエリート学者だったのに対し、この作品の服役囚オリーブは家庭環境も職業も容姿さえも恵まれない哀れな女性である。自分の母親と妹をめった切りにして殺した罪で服役しているこの女性のドキュメンタリーを書くようにエージェントから迫られたロズは、渋々面会に訪れた。ロズは自らの不幸な境遇に共鳴する部分をオリーブに見出した為か不思議とオリーブに惹かれてゆく。やがてオリーブの無実を確信したロズは彼女の弁護士の不実を暴き真犯人を見出しオリーブを救い出すが・・・ とにかく得体が知れず、不気味な言動を繰り返すオリーブ。仕事も恋愛も自分の勘だけを信じて危険を顧みずに突き進む勇敢さと、過去に触れられた途端に崩れる脆さをあわせもつロズ。この二人の駆け引きにぐいぐいひきつけられる。さらには元警官で現在はレストランのオーナーシェフであるハルがなんともいい男でロズならずともメロメロにさせられそうである。登場人物がきちんと細やかに描かれており、それがミステリーに深みをもたせている。最後の一頁まで堪能できる濃厚で上質なミステリーです。 | ||||
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母と妹をバラバラに切り刻んだ罪で投獄されているオリーブ。150キロの巨体。残忍な殺人者。オリーブの本を書くために取材に訪れた作家が、彼女の無実を証明し、無罪を勝ち取るのだが...オリーブは本当に無罪なのか?? | ||||
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この1冊でミネット・ウォルターズにはまってしまいました。あらすじだけを読むといまはやりのサイコサスペンスに思えて手が出ない人もいるでしょうが、ショッキングな事件の裏にある人間模様は感動モノです。読後感は意外なほどすっきりしています。非常に寡作な作家なのですが いままで出された本はどれも外れなしです。ぜひご一読を。 | ||||
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