スコッチに涙を託して



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初公開日(参考)1999年04月
分類

長編小説

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スコッチに涙を託して (角川文庫)

1999年04月30日 スコッチに涙を託して (角川文庫)

古都ボストンに探偵事務所を構えるパトリックとアンジー。彼らのもとに二人の上院議員から依頼が舞い込んだ。「重要書類を盗んで失踪した掃除婦ジェンナを探してほしい」たやすい依頼に法外な報酬。悪い予感は的中した。辿り着いた彼女の家はもぬけの殻、そして何者かに荒らされた形跡。書類を探しているのは議員たちだけではなかった。街に銃声が鳴り響き、屍が積み重なる。戦場と化したボストンのストリートを失踪する二人の前に姿を現した澱んだ真実とは―。「探偵パトリック&アンジー」シリーズ、待望の日本上陸第一弾。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

スコッチに涙を託しての総合評価:7.93/10点レビュー 14件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

デニスルヘイン氏の第一作目!

あまり期待しないで読んでみたのですが、第一作目というのに既に完成されている・・・さすがデニスルヘイン氏!
彼の小説の好きなところは、底にずっと流れている「闇」。
それが主人公にあるのか、主人公の周りにあるのか。犯人側か捕まえる側か。
探偵ものとしては、カラッとしていて読みやすいし、テンポよく進むので読む側としても楽しめました。
続きもあるようなので、これも楽しみです。
ブッパが良い味だしてます、こういうキャラを作り上げると、主人公が生き生きしますね。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(8pt)

ハードボイルド探偵小説の王道

パトリック&アンジー・シリーズの第一作。「ミスティック・リバー」からルヘインを読み始めた者としては、こんなに単純明快な小説を書いていたのかというのが、一番の驚きだった。
ボストンのあまり品が良くない地域の教会の中に探偵事務所を構える、パトリックとアンジーの二人組。ある日、上院議員から「失踪した掃除婦が持ち去った重要書類を回収してもらいたい」という依頼を受ける。掃除婦の家を探し出してみると、すでに何者かに家捜しされたあとだった。重要書類を探しているのは、上院議員の他にも誰かいる・・・。
ボストンの暗黒街を駈け回って掃除婦と書類を探す二人の行く手を阻むのは、命知らずのメンバーを抱える二つのギャング団だった。二人を助ける、サイコパスの巨漢、時には助け、時には敵対する刑事達など、ハードボイルド探偵小説ではおなじみの登場人物が揃い、ウィットを競い合うような会話と激しいアクションとおびただしい死体が繰り広げられる、まさに典型的なストーリー展開といえる。
定石通りとも、王道とも言える作品だが、背景にあるものが深いため、けっして安っぽいハードボイルドで終っていないところが、さすがにルヘイン。しかも、本作が処女小説だというのだから驚きだ。
しばらくは、このシリーズを楽しみたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12:
(5pt)

106円でこの状態なら全く問題ありません。

想像していたよりはるかに良い状態でした。カバーにうっすらと焼けがある以外、折れ、傷、書き込み等、全くなく、とてもきれいな状態で嬉しかったです。
作品自体に関しては、翻訳が英文直訳的で少し読みにくいと感じました。とても良く出来た作品だと言うのは伝わってくるのですが・・・。
英文のまま読めるスキルがあればと…思いました。きっと数倍面白く読めるでしょう。
スコッチに涙を託して (角川文庫)Amazon書評・レビュー:スコッチに涙を託して (角川文庫)より
4042791018
No.11:
(3pt)

可もなく不可もなく

アメリカのハードボイルドでありがちな、大げさな比喩が満載の探偵物語です。ドナルド・トランプが使われている場面もありますが、執筆当時はまさか将来の大統領とは予想できなかったでしょう。人種差別が大きなテーマになっていますが、トランプの前にオバマが大統領になることも予想不可能だったでしょう。つまりアメリカ大統領選は、作家の想像力の埒外にある・・・。
 話がそれましたが、ストーリー的には、家政婦が持ち去ったブツと家政婦自身との関連性に偶然の要素が高すぎました。強力な助っ人がなぜ彼らにだけ忠実なのかもよくわからない。どこの家庭もDVだらけ。比喩に枚数を割くよりも、人間関係の説明をもうちょっと丁寧にしてほしかったと思います。とりあえず続編を買ってみますが・・・。
スコッチに涙を託して (角川文庫)Amazon書評・レビュー:スコッチに涙を託して (角川文庫)より
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No.10:
(3pt)

まあまあ

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
スコッチに涙を託して (角川文庫)Amazon書評・レビュー:スコッチに涙を託して (角川文庫)より
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No.9:
(4pt)

〈私立探偵パトリック&アンジー〉シリーズ第1作

アメリカのミステリー作家デニス・ルヘインの〈私立探偵パトリック&アンジー〉シリーズ第1作、“A Drink Before the War”(1994)の邦訳書。
私立探偵パトリックとアンジーが、上院議員からの依頼で黒人女性の捜索をするうちに、深刻な人種問題に巻き込まれていく、という筋立て。

ハードボイルド・ミステリによくあるように、本作も社会派要素が色濃く、作中では人種差別、DV、幼児虐待、性犯罪などが取り上げられています。
とくに人種差別の複雑さは作者がなにより描きたかったテーマでしょう。本作の舞台は作家の出身地であるボストン・ドーチェスター。そこでは、90年代においても依然として低所得者層の白人と黒人が分離し対立して暮らしています。
そこで克明に活写されるのは、地位、所得、犯罪にまつわる社会的な不満がすべて “人種差別” に原因がある、と問題が単純化されてしまう恐ろしさ。問題の複雑さが “人種” に還元されてしまうと、“差別者” も “被差別者” も妥協点を見いだせず、衝突するしかありません。その結果は両者の争いは激化してしまう、という悪循環。これはまさにアメリカの “リアル” でしょう。

ただ脇役がたっているのはいいのですが、主人公コンビがまわりの助っ人に頼りすぎで、主人公たちの捜査能力が優れてるというよりも助っ人がすごいという印象を抱きました。そこらへんはもう少し工夫が欲しかったです。
スコッチに涙を託して (角川文庫)Amazon書評・レビュー:スコッチに涙を託して (角川文庫)より
4042791018
No.8:
(4pt)

これが処女作なら及第点をあげられる秀作ハードボイルド

主人公の私立探偵が上院議員から消えた書類と持っていそうな女の捜索を依頼され・・・というお話。
上記の粗筋だけ書くと、よくある私立探偵物に見えますし、実際そういう所もありますが、そこに色々工夫して小説としての奥行を深めている所に本書の読み処があるように思えました。例えば、失われた書類がどういう物だったのかとか、何故ストリートギャングの抗争が絡められているのかとか。
そして、主人公の探偵と相棒の女性登場人物が類型的ではありますが、互いに普通の存在として描かれている所もこの小説をシェイマス賞という権威ある賞に導いている要因ではないかと思いました。神がかった力や超人的能力を発揮したりしない、わたしやあなたみたいに普通の人間として探偵を描いている所がこの小説を普遍的なものにしているように思いました。
多少マンネリな所もないではないですが、これが処女作なら及第点を与えられる秀作。機会があったら是非。
スコッチに涙を託して (角川文庫)Amazon書評・レビュー:スコッチに涙を託して (角川文庫)より
4042791018



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