■スポンサードリンク


スコッチに涙を託して



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
スコッチに涙を託して (角川文庫)

スコッチに涙を託しての評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

デニスルヘイン氏の第一作目!

あまり期待しないで読んでみたのですが、第一作目というのに既に完成されている・・・さすがデニスルヘイン氏!
彼の小説の好きなところは、底にずっと流れている「闇」。
それが主人公にあるのか、主人公の周りにあるのか。犯人側か捕まえる側か。
探偵ものとしては、カラッとしていて読みやすいし、テンポよく進むので読む側としても楽しめました。
続きもあるようなので、これも楽しみです。
ブッパが良い味だしてます、こういうキャラを作り上げると、主人公が生き生きしますね。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(8pt)

ハードボイルド探偵小説の王道

パトリック&アンジー・シリーズの第一作。「ミスティック・リバー」からルヘインを読み始めた者としては、こんなに単純明快な小説を書いていたのかというのが、一番の驚きだった。
ボストンのあまり品が良くない地域の教会の中に探偵事務所を構える、パトリックとアンジーの二人組。ある日、上院議員から「失踪した掃除婦が持ち去った重要書類を回収してもらいたい」という依頼を受ける。掃除婦の家を探し出してみると、すでに何者かに家捜しされたあとだった。重要書類を探しているのは、上院議員の他にも誰かいる・・・。
ボストンの暗黒街を駈け回って掃除婦と書類を探す二人の行く手を阻むのは、命知らずのメンバーを抱える二つのギャング団だった。二人を助ける、サイコパスの巨漢、時には助け、時には敵対する刑事達など、ハードボイルド探偵小説ではおなじみの登場人物が揃い、ウィットを競い合うような会話と激しいアクションとおびただしい死体が繰り広げられる、まさに典型的なストーリー展開といえる。
定石通りとも、王道とも言える作品だが、背景にあるものが深いため、けっして安っぽいハードボイルドで終っていないところが、さすがにルヘイン。しかも、本作が処女小説だというのだから驚きだ。
しばらくは、このシリーズを楽しみたい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!