ヴェネツィア殺人事件
- ヴェネツィア (11)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ヴェネツィア殺人事件の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヴェネツィアへは一度行ったことがあります。サンタルチア駅を出ると、あの運河とゴンドラや教会の尖塔の風景が目の前にぱあっと広がり、思わず歓声をあげてしまいました。ホテルの窓からそんな風景を眺めたり、ただ当てもなく歩き回るだけで幸せでした。水の都らしく、パトカーがボートなのにびっくりしました。この作品にも、警官たちが水上パトカーで行き来する様子が描かれています。 やはりイタリアは、ゲルマンやアングロサクソン系とは精神性が違うということが、読んでいてよくわかりました。法に従うよりは地縁、血縁、人脈で物事を動かす、何かトラブルがあってもまともなルートでは手間隙がかかりすぎたり、またはまったく解決にならない、なので賄賂に裏操作、コネで融通をきかせることが当たり前になっていて、人々には罪悪感すらないというのは日本人には驚きだと思います。作者はアメリカ生まれなので、そういうところは外国人の視点から見てやはり驚きだったのでしょう。 主人公ブルネッティ警視の奥様が作るイタリア料理がものすごくおいしそうです。仕事中でもランチにはしっかり帰宅、家族揃って一緒に食べる、そんな日常生活にほっこりします。また、服装の描写もよく出てきて、イタリア人がおしゃれな様子も伺えます。確かに現地、特に北イタリアでは、女性はもちろん男性もとてもおしゃれで、ネクタイから靴までキザなくらいびしっと決めている人が多かったです。 その反面、美しく風情あるヴェネツィアにも治安のよくない場所があったり、麻薬中毒者もいるのですね。観光都市の裏面がちらりと伺えます。 意外な犯人ではありましたが、階級のない日本人にはやや動機がわかりにくいかもしれません。またラストに、ブルネッティ警視が犯人を罵倒し憎しみをぶつける様が、それまでの温厚なイメージとあわず唐突でびっくりしました。もちろん犯人は責められるべきなのですが、ずっと孤独な人生で決して幸せではなかった、ネタばれになるのであまり書けませんが・・・そこまで言うのはちょっとひどいんじゃないのかと感じてしまいました。そのままいきなりラストになるので、えっこれで終わり?と思ってしまい、なんだか釈然としませんでした。総合的には楽しめたのですが、その点が残念でした。 ヴェネツィアの風情を感じられるミステリでは、デヴィッド・ヒューソンの「ヴェネツィアの悪魔」もおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Guido Brunetti のシリーズでは舞台がVeniceからやや離れていますが、嵐の場面の描写は、多分筆者ご自身 が現場に居られたような迫力があります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヴェネツィアの街の様子も、そこで苦労する刑事の独白が交ざり合って、とてもユニークな作品になっています。非効率な警察組織、権力を使った不法行為に苦労する主人公。しかし、ハッキングできる有用な女性秘書と忠実な部下、旧知の情報通の協力で、真相に一歩一歩近づいてゆきます。水に囲まれた街なので、交通手段がボートであることや通りや建物の様子などの描写も良いです。イタリアでは普通なのでしょうね、共働きだけどお昼は自宅で夫婦で食事をするようです。また食事やお酒など、いろいろなメニューも詳しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヴェネツィアが、少し怖くなりましたー。フィクションですけど…。 でもさすが、水の都ですね。事件現場に警察のボートでむかったり、住んでいる建物が史跡だったり…。行ってみたくもなりましたー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ行ってないの、悲しいことに。 いつもイタリアのミステリを読むたびに思うのですが、イタリアって、法律があるのかなって。この場合、紙に書いた法律って意味ですが。イタリア人一人一人に固有の法律があるんじゃないかなって思ってしまう。きっと出身地別(ヴェネツィアとか、フィレンツェとか)、家柄別、生い立ち別と、細かく分かれているのじゃないかって。 それが良いんだかなんだか、どう考えて良いのかわからなくなる。 それにしても、ワインを味わってばっかりですね。私も参加したいけど。なんだか混乱するようなイタリア。 行って、ブルネッティ警視に会って、一杯飲み交わしたい。 あー、ヴェネツィアに行きたい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 6件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|