死の扉
- 名探偵 (559)
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レオ・ブルースといえばビーフ巡査部長シリーズを思い浮かべるが、本書はビーフシリーズの終了後に書かれた歴史教師:キャロラス・ディーンのシリーズ一作目。 因業ババアと警官が犠牲になった二重殺人事件が発生するが、ババアに恨みを持つ容疑者が大勢いて、犯人の目星がつかない、というスト-リー。 正直言って、メインのアイデアについては、現代の読者ならば途中で見当がつくだろうと思う。 とはいえ、そのアイデアに付随するいくつかの謎に対する解決はなかなかよくできている。 また、いくつかの場面について、当初読者に植え付けられた印象がディーンの推理によって一変することもあり、なかなか巧緻な構成。 ただし、ストーリは基本的に容疑者への尋問によって展開されていくので、やや起伏がなく地味な印象だが、多彩な登場人物が描き分けられ、読者がなるべく退屈しないような配慮がなされている。 適度なユーモアもあり、古典的なミステリーが好きな方なら十分に楽しめると思います。 | ||||
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キャラクターは魅力的で、推理面も問題ないだけでなく、どこか革新的で面白いのですが、なぜかイラッとする小説でした。趣味じゃないのかと感じましたが、不思議とまたこのシリーズを読みたい気もする。妙な読後感です。 | ||||
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被害者となっても仕方がなさそうな人物が殺され、殺人の動機がある人物たちが次から次へと登場し、この中の誰かが犯人だけどわかるかい?みたいな内容のミステリーであります。 探偵役は歴史教師で、相棒役はトテモ少年とは思えないタメグチを叩く生徒。このほか普段は教師の仕事以外のことに口を出す(素人探偵業)ことについてクドクドとイヤミを言うくせに、大円団の場にはなぜか居合わせてしまう校長先生など、登場人物のキャラクターがなによりわかりやすい。 内容的には、あっという驚愕感に満ちたところは正直言ってありませんでして、この本にしてもかなり前半のところで、理屈ではなくカンで「怪しいぞぉ」と思える人物がいて、実際そのとおりだったときには些か拍子抜けもしました・・・が、シリーズ化になっていれば次も読んでみようかなー、という気にはさせられるものでありました。 | ||||
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本作は、読み手の立場によって、評価の分かれる作品ではないかと思う。 コージー系とは言わないまでも、ユーモラスで明るい雰囲気を感じながらさらっと読めるので、初めて推理小説を読む人やあまり読んだ事がない人には手始めに丁度良く、十分楽しめる作品かもしれない。 その一方で、本格推理に親しんでいる人には物足りなく、言い方は悪いが、「暇つぶしには丁度良い」といった程度、というのが正直な感想である。 特に何かの考えに基づいている訳でもなく、論理的に展開して行く訳でもない主人公キャロラス・ディーンの捜査の進め方は、素人探偵が初めて手掛けるからとはいえ、 まるで子供向けの探偵小説に毛が生えた様なもので、まるで期待するところなく三分の二くらいまで読み進めた。 ところが、残り三分の一となった時に、主人公がいわば「どんでん返し」の結論に辿り着く着想を得たらしい事がほのめかされ、一瞬、「やはり本格推理の醍醐味を味わえるのかもしれない」 という期待が膨らんだのだが……ほぼ同時に、(話の構成が単純なので、)作者がどういう結末にしたいのか、全て予想がついてしまった…。(犯人も、動機も、事件発生時に起こった事の大筋も。) 従って自分は、ほころびの多々ある主人公の説明を聞かされる最後の場面でも、一瞬だけこみ上げた本格推理小説を読む醍醐味である探求心も当然失われた状態で、予想通りの話を、さも「どうだ!」と 言わんばかりに聞かされただけだった。 本格推理モノを読みなれている人は、おそらく自分と同じ状態に陥るのではないかと思う。いや、結末に関してだけ言えば、推理小説を読みなれていなくても、ドラマや映画で様々な謎解きパターンを 目にしている現代人なら、やはり物語の途中で、作者の意図に気付いてしまうかもしれない。 物語の構成、主人公の推理の進め方、更に、肝心な所は「ただの思いつき」という物足りなさ…その他にも、色々な点で、とにかく「本格推理」と位置づけるには「甘い」としか言えないのが事実だろう。 それでも、、、ユーモラスで明るい雰囲気が漂っている事もあって、苦になる様なつまらなさを感じる事はなく読み進められたし、「推理小説に不慣れな人には丁度良いだろう」と肯定的に受け止めてあげたくなるだけのものは、あったのである。 本格推理として期待しすぎず、ユーモアのあるコージー的な読み物と思ってかかれば、キャロラス・ディーン・シリーズの他の作品も、のんびりと楽しめそうだ。 | ||||
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金貸し老婆が殺されるというシチュエーションも、捜査過程も、解決シーンもオーソドックスな内容で奇をてらったものではない。よって強烈な印象は残さないが、ディーンやその教え子プリグリーが捜査途中で出会う人々が個性的でテンポもよく、読後はどことなくユーモラスと一種の爽やかささえ感じる。最近の重厚なミステリは血なまぐさい猟奇的なシーンが多かったり、逆にコージーミステリは恋愛など謎解き以外の部分に比重が置かれすぎている作品が多かったりするが、このような作品を読むとほっとします。表紙のデザインもいい。他のブルース作品も是非、翻訳して欲しいです。 | ||||
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