骨と髪
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レオ・ブルースの「骨と髪」を読み終えました。 う~ん。星4つかな。★★★★。 パブリック・スクールで歴史を教えているキャロラスのところへ、校長婦人の紹介でやって来たチョーク婦人。 彼女曰く「長年国を離れ、このほどブラジルから帰国し、引っ越したというグロース・コテイジに住む従妹夫妻の家を訪ねてみると従妹のアンの姿は見えず、夫のラスボーンは荷造りの最中で、アンは出て行ったという。そんなはずが無い。アンは衝動的に何かをする人間ではない。きっとアンはこの男に殺されたに違いない」と訴える。 なぜそう考えるのか、詳しく聞くとグロース・コテイジからの帰り道に近くのタニーズ・ホールトという駅で電車を待っている間に立ち寄ったコテイジで耳にしたラスボーン夫妻のアンについての印象が、自分がかつて目にしたアンの姿とは著しく異なっていた。 お茶を出してくれた女性は、ラスボーン夫妻はできるだけ村に来ないようにしていた。 何度もでかけるところは見たが、村に立ち寄ることは一度もなかった。 郵便配達夫が彼女に語ったところによると、夫人はとても背が高かったという。女が急に背が伸びるなんてことはない。 あの村でラスボーンが暮らしている女はわたしの従妹ではない。 そしてラスボーンは家財道具を残したままわたしが訪ねた翌日に姿を消した。 キャロラスが一人の失踪したラスボーン夫人をみつけようと捜査を始めると、引っ越した村々で語られるラスボーン夫人の印象は見事に異なり、夫人は三人もいることが分かる。 そして彼女らはアンと同じく失踪していた。 ボルダートンに居た時の夫人は小柄で痩せた虚弱な婦人で、物静かで悲しそうに見えた。 ヘイスティングスの夫人は、ずんぐり、ぽっちゃり、陽気、とても社交的で愛想が良い。ピアノに向かって下品な歌を歌い、土を過ごしてお酒を飲み、夫の鼻先で巡回セールスマンと関係を結び出て行った。 ブルーフィールドの夫人は長身で、いつも笑顔を絶やさず、女丈夫みたい、眼鏡や時代遅れな服装、大女、背が高くて、大柄、変な人、いつも笑みを浮かべ、陽気な表情、素晴らしい健康状態で、いつも歯を見せて笑っていた。 やがて、ボルダートンで庭に埋められたラスボーンの最初の妻アンの頭骸骨が発見された。 じゃ、第二夫人も第三夫人も殺されているのか。 怠け者で働くことが嫌いなラスボーンは彼女らを殺し、財産を奪ったのだろうか。 さては連続殺人かとつかみはokだったのだが、それは殺人事件ではなかった。 次々と明かされる衝撃的な事実。 ラスボーンはひとりも殺しちゃいなかった。 ラストはアレヨアレヨという展開で、アタマがこんがらがって ババちゃん疲れちゃった。 しかしこういうラストは想像できなかったわね。 | ||||
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不可解な状況である女性が失踪。彼女の従姉が、女性は旦那に遺産のため殺害されたと言い張り、主人公が個人的に捜査に乗り出す。 しかし失踪した女性がかつて住んでいた土地で調査を行うと、女性の人相など人物像が別人の様に異なっており、謎が深まっていくというもの。 失踪した状況が不可解なだけでなく、村の雰囲気等も怪しげで、出だしから引き込まれていき、ヒッチコック映画の様なサスペンスフルな雰囲気が 最後まで見事に漂い、作者のストーリー・テリングの上手さに惹き付けらけました。 反面、殆どの人がオチに見当がつくと思いますし、また、トリックの見事さがあるわけでも、証明に重きが置かれているわけでもないため、 本格ミステリーとして見てしまうと、かなり弱いです。 ですから、ヒッチコックの映画をもう少しミステリー風にした様な、サスペンス・ミステリーの作品を楽しみたいという方にこそオススメの作品です。 まとめ。あくまで本格ミステリーとしてではなくサスペンス・ミステリーとして読むべき作品で、非常に読みごたえがあり面白いため、 そこは高く評価できるものの、どうしてもオチが見え見えのところがマイナスになりますので、星4つ位ですかね。 | ||||
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