眠りをむさぼりすぎた男
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メイントリックは昔の探偵小説ではしばしば使われたものであるが、現実的な問題としてこれにひっかかる人間はいるのだろうか。 登場人物たちが順番に被害者の部屋を物色し、被害者が殺されているのを隠すための偽装を行うというストーリー展開は、2~3人繰り返すならまだしも全員やるとなると読んでいてかなり退屈。ストーリーの大半はこの繰り返しなのでこの部分を面白いと思うか退屈と思うかで評価は変わるし、ストーリーに入り込めない読者は白けて話のオチが見えるのではないかと思う。良くも悪くも古い作品。 | ||||
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ある兄弟がパーティを主催、しかしホストの弟はゲストの誰かに殺される。ゲストの大半が殺された弟に弱みを握られており、弱みを 握られているゲストのひとりひとりが個別に殺害現場を目撃するものの、自らの保身のため、あるいは愛する妻や夫を守るため、お開き の午後5時まで口をつぐもうとする。。。 各章が、事件が始まった午前8時からゲストが去る午後5時までの1時間ごとの章立てになっており、各章が殺人を目撃したゲストの立場から 描かれていて、ストーリーがスピーディかつサスペンスフルに進行、ページを繰る手が止まりません。 最後、驚きのどんでん返しで真相が明らかになります。しかも、そのどんでん返しもさらに・・・。傑作です。 | ||||
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パーティーに誘われた客がホストの死体を発見し・・・というお話。 この頃書かれた典型的なサスペンスに思えました。謎めいたホスト、疑わしい客たち、登場人物それぞれが内に秘めた秘密を抱えているかに思える設定・・・と推理小説の常套的展開で物語られるお話しでした。 この手の推理小説が嫌いな訳ではなく、むしろ好きで色々読んできましたが、読みすぎたせいか、意外な展開や意表を突く結末などにあまり驚かなかったのも真実で、もうちょっと若い頃読みたかったです。 著者のライスという人は解説によると薄幸の人生だったそうですが、昔読んだ「大当たり殺人事件」などはかなりユーモアのある明るい作品だったので、そういうネガティブな人生だったことが却って楽しい作品を生み出すきっかけになったのなかな、とか思いました。 昔書かれた典型的サスペンス。お暇ならどうぞ。 | ||||
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他のシリーズから比べればユーモア要素は圧倒的に少なくむしろまじめなほうといってもよいでしょう。まあせいぜいユーモアとして当てはめるのならば死体を何とかして隠すそれと、その後に出てくる事実ですね。この事実というのがかなりの曲者です。読者が考えている推理要素を見事に粉砕してくれるほどの破壊力を誇るからです。だけれどもこれはある程度読みなれている人には通用しないかもしれません…そして、名探偵もさりげなく出てきます。一応シリーズものです。なのでこの作品は玄人好みのミステリーでしょう。まあドッキリ部分は盛り上がりますが。悪くはないけど普段のライスとは違いますのでそこのところは注意! | ||||
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マイケル・ヴェニング名義で書かれたクレイグ・ライスの本書は、とても読みがいのあるミステリでした。読んでいる間、何度も目頭が熱くなりました。話のあらましは、こんな感じです。レイヴンズムーア邸のパーティに招かれた招待客たち7人。その中のひとりが朝起きて向かいの部屋を覗いてみると、パーティのホストを務める兄弟のひとりが、ベッドの中で死んでいるのを見つけます。本来ならすぐに警察に通報すべきなのですが、ある理由からそれをせず、黙っていることに決めます。続いて、二人目の人物が部屋の中の死体を発見。この人物も、やはりある理由から他の人たちには知らせず、放っておくことにします。さらに三番目の人物が死体を見つけるが、この人物もやはり……。と、話が進んでいきます。招待客のひとり、またひとりと死体を見つけ、殺人事件が起きたことを知るにもかかわらず、他人に知らせず、自分の胸の内に秘めておくんですね。その他人に知らせない理由というのが、自分個人の事情からというよりも、愛する相手が不利にならないように気遣ってのだんまりなのです。しかし、「誰が一体殺人なんかを…」「もしや、自分が愛している思うあの人が殺人犯なのでは…」と考えると、胸中は不安と心配、希望と絶望がうねる葛藤の渦状態。こうして、招待客ひとりひとりの緊張感が高まっていき、と同時に話のサスペンスが高まっていき、やがてそれが臨界点に達した時……。一個の死体をめぐるこの状況、ヒッチコックの映画「ハリーの災難」にちょっと似ているなあ、なんてふと思ったりしながら読み進めていきました。そして、誰にも死体や殺人のことを告げようとせず、ひたすら愛する相手のことを心配する登場人物たちひとりひとりの様子を見ていて、ぐっときました。招待客のひとりで、「あの人は、どういう人間なのだろう?」「なぜ、パーティに招かれたのだろう?」と不審に思われる謎めいた人物にしても、最初とは印象が変わっていきます。この人物像の変化も好ましいもので、あたたかなものが胸に満たされていくように感じました。 | ||||
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