白衣の女
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でました。 中下巻は売ってるけど、上巻は売らない定番の岩波式意地悪スタイル。 所詮売れない本などさっさと在庫履いて廃刊?廃盤?にしたいんだろうけど、上巻売らなきゃ誰もそのあと買えないけどね。買うと思ってるのかな? 評価など付けたくないんだけど、とりあえず。本の内容は良いけど、出版社のスタンスが0点で星付けた | ||||
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全3巻をあっというまに読了しました。解説によると、1860年の発行当時、時の宰相グラッドストーンが、読みだしてやめられなくなり、予定していた観劇会を欠席してしまったというエピソードがあるというが、さもありなんです。 たまたま手に取った怪奇探偵小説史に教えられ、江戸川乱歩=黒岩涙香の「幽霊塔」の原本『灰色の女』を読み、この1987年作のゴシックロマンスが影響を受けたという本書に辿り着いたのですが、30年古いにもかかわらず、「灰色の女」よりさらに面白く、現代的に読みやすいのは奇跡のようなものです。そう、この数カ月にディッケンズの『デーヴイット・カッパーフィールド』と『二都物語』を読んで、同時代の物語空間にどっぷりとはまっていたのですが、明らかにコリンズの方が面白い! 二十代の頃、英国最初の長編ミステリーという評判の『月長石』を一読したのですが、それに比べても、こちらの方があらゆる点で勝っています。ただ、ミステリーというよりゴシックロマンスですね。ミステリーの要件としては、読者が作中人物と対等に謎解きに参加できるということがありますが、本作は主人公のハートライトやサブヒロインのマリアン・ハルカムが次々に直面していく謎を、ハラハラしながら見守るだけなので、ミステリーとは言えません。 むしろ、主人公が辺境の貴族の館に絵の家庭教師として招かれて、美しく気高い令嬢ローラと危難を共にする、という筋立ては、男女を入れ替えればジェーン・エアを始めとする正統な英国ゴシックロマンスに忠実過ぎるほど忠実なのですから。 ミステリーよりもゴシックロマンスを!という時代に、今、回帰しつつあるのではないでしょうか。最近のラノベやアニメの、中世風世界観を背景とした異世界転生ブームをみても、そう思われてなりません。 | ||||
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「白衣の女」から黒岩涙香「幽霊塔」へ それが乱歩「幽霊塔」に昇華し、宮崎駿をして少年時代に妖しい時計台の冒険に誘ったと言う。かの「カリオストロの城」の塔に造形されたと聞いている。 | ||||
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カバー本体ともに大変良い状態でした。ありがとうございました | ||||
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純愛ロマンスをベースにイギリス上流階級の家庭内の陰謀を巡る超一流のサスペンスがじっくりと進行していく。各人物の日記や手記で構成され一人称の語り手により感情や推理等が濃密に描かれていく。会話も濃厚でくどいところもあるが各人の個性が浮かび上がり自然でわかりやすい。 上巻の前半まではやや冗長であった。ロマンス部分がくどいが「白衣の女」を巡る謎が興味を持たせる。後半からギルモア弁護士とパーシヴァル卿が登場するがこのへんから緊迫感が増してきて今後の波乱を予感させながら中巻へと続く。 「序」の冒頭に「これは、一人の女の忍耐力がいかなることに耐えることができ、一人の男の不屈の精神力がいかなることを成し遂げることができるか、についての物語である」(p7)とあるが、読む前は「何と大げさな」と思ったのであるが下巻まで読了した後は「なるほど確かに」と納得した次第である。 上巻は問題提起の部分で中巻でさらに謎が深まり下巻でそれらが全て解決されるという壮大なスケールとなっている。三巻全体としては恋愛+謎解きの融合作品として完成度が高いが謎解きミステリとして見た場合はやはりロマンスの部分がくどく冗長でやや中途半端という感が否めない。 中巻、下巻がメインとなる謎解きは本格的で伏線も随所に散りばめられており納得がいく。読者を惑わせるだけのミスディレクションもなく正々堂々とした緻密な推理が展開されていくが… 以下、登場人物一覧に無い人物について補足しておく。 <上巻> デムスター:フェアリー夫人の設立した小学校の校長 ジェイコブ・ポスルスウェイト:同学校の生徒 トッド:フェアリー家の農場の夫人 ハナ:トッド夫人の二番目の娘 メリマン:パーシヴァル卿の顧問弁護士 ルイ:フェアリー氏の従僕 アーノルド家:ヨークシャーに住むマリアン、ローラ姉妹の友人一家 ケンプ夫人:キャセリック夫人の姉 | ||||
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