(アンソロジー)
ロンドン幽霊譚傑作集
- アンソロジー (252)
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ヴィクトリア時代に書かれた13篇の幽霊譚が収められている。うち12篇は本邦初紹介。 ・ウィルキー・コリンズ「ザント夫人と幽霊」 ・ダイナ・マリア・クレイク「C-ストリートの旅籠」 ・エドワード・マーシー「ウェラム・スクエア十一番地」 ・フローレンス・マリヤット「シャーロット・クレイの幽霊」 ・シャーロット・リデル「ハートフォード・オドンネルの凶兆」 ・トマス・ウィルキンソン・スペイト「ファージング館の出来事」 ・レティス・ガルブレイス「降霊会の部屋にて」 ・イーディス・ネズビット「黒檀の額縁」 ・ローダ・ブロートン「事実を、事実のすべてを、なによりも事実を」 ・メアリ・エリザベス・ブラッドン「女優の最後の舞台」 ・メアリ・ルイーザ・モールズワース「揺らめく裳裾」 ・ルイーザ・ボールドウィン「隣牀の患者」 ・ウォルター・ベサント、ジェイムズ・ライス「令嬢キティー」 幽霊の話がいかに19世紀イギリスで好まれ、書かれたのかは驚くほどである。その一端をのぞくこむだけでも価値がある。 個々のストーリーにはそれほど独創性があるわけではなく、定型を楽しむのが正しい読み方なのだと思う。 ベサントとライスの「令嬢キティー」の幽霊が可愛いらしい。そして、彼女に振り回される平凡な男性もいい。 | ||||
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日本と並んで近代怪談文化の花開いた地イギリスの、しかも首都ロンドンを舞台にした黄金時代の怪談13編を収めたアンソロジー。この書名を見れば愛好家としては買わないわけにはゆかない。至福の読書時間を得られると期待して読み進めたのだが…。ありていに言って看板に偽りあり。既に他のアンソロジーにも入っているウィルキー・コリンズの『ザント夫人と幽霊』を別格とすれば、怪談として合格点に達していたのはマリヤットの『シャーロット・クレイの幽霊』とガルブレイスの『降霊会の部屋にて』ぐらい。残りは、確かに怪談ではあるが(その点で編者の夏来健次氏は、東×夫氏よりは良心的)、すこぶるレベルが低い。何のひねりも意外性もなく、すぐに先が読めてしまって、「はい、幽霊が出ました、怖いでしょ?」的な稚拙な作品ばかりだ。 さらに、夏来氏と平戸懐古氏の訳文がこれまた趣に欠けた直訳調で、全然作品世界に引き込まれない。誤訳の少ない自動翻訳ソフトで論説文を直訳したような、漢字熟語ばかりの無味乾燥な日本語なのだ。ああ、平井呈一大先生は無理としても、南條竹則氏程度の日本語にならなかったものか。良い訳文は、読者に元が外国語であることをしばし忘れさせてくれるものだろう。読者が一々引っかかって、「どう訳し直せばましな日本語になるだろうか」と頭を抱えるなど、翻訳家として失格だろう。調べてみると夏来氏は意外にも評者より年長だ。いったいどんな読書体験を経てきたのだろうと不思議になった。 | ||||
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生きる時代も、文化や人種も違えど死後に寄せる関心は同じらしい。そして、悲しいかなその中に描かれる様々な地位や財産に貪欲で利己的な男達も今に共通する。未亡人とそれを狙う男たち・恋愛、利己的な提案・十一番地に『上段寝台』の怪・捨てられたシャーロット・バンシーの告げる凶兆・欺かれた霊媒・利己的な殺人医師・魔女の誘い・真実は、真実のすべては、なにもかも憶測か・ある意味“或るストーカーの話“・思慕の念はそんなに単純ではないだろうに・救い、敬虔な患者・令嬢座敷童 レディファーストを云いながら女性を地位の添えもの、財産獲得の手段とするあさましい男達… | ||||
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怖い幽霊、怖くない幽霊がいる。・・・ようである。 | ||||
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百年以上前の作品群なのだが、昨今日本で人気の実話怪談と似た幽霊の形状や目撃表現で著され 驚くほど引き込まれた。 各作品の訳も上手く、時代的な古さによる文体の回りくどさや、言い回し等が逆に威厳を漂わせ、ストーリーはシンプルであるものの時代背景を楽しめ深淵さをも味わえる。 特に、”降霊会の部屋にて” の怖さは、湿った雰囲気や昏い夜のロンドンの町並みと、ミステリー要素が相まって読み手を霊界へ引きずり込む。 その作品内の218ページ、16行リージェンツ・バーク(よりによって太字表記)がパークの誤植ではないかと思えるのは御愛嬌か… | ||||
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