老人ホーム 一夜の出来事



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

3.50pt ( 5max) / 2件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2024年02月
分類

長編小説

閲覧回数413回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)

2024年02月29日 老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)

ある老人施設の一夜。八人の老人と、一人の寮母。いつもどおりの夕食と作業とお楽しみ会。老人たちは体力も知力もまちまちで、歩けない人、何もわからなくなっている人もいる。それぞれが、自分だけの世界にひきこもり、過去を思い現在を思う(あるいは何も思わず?)。それでも一夜の時は流れ、八人の行動と思考はシンクロしてはまた離れてゆく。独立した九章が同時に進行するスタイルで老いの真実、人間の真実を滑稽に、残酷に、浮き彫りにする実験的な傑作小説。『老人ホーム 一夜のコメディ』待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

老人ホーム 一夜の出来事の総合評価:7.00/10点レビュー 2件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(3pt)

私にはイマイチ

日本では、存在感が薄れている作家の再評価、ということではよきことではある。実験的小説(複数の登場人物の同時進行的語り口)ということだで、手法的には、面白いが、私には、ちょっと入り込めなかった。☆3+というところか。
老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)Amazon書評・レビュー:老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)より
4488070892
No.1:
(4pt)

同じ場所、同じ時間に生きていても、主観で認識している事はそれぞれ違う、という内容のメタフィクション

ある老人ホームの一夜で色々あり・・・というお話。

登場人物それぞれの一人称多視点で章が変わる度に視点人物が変わり、一夜の出来事を多視点で描いた実験的な小説。

視点人物がそれぞれ認知症という事で、記述が混乱したり、途切れたり、支離滅裂になるので、読んでいる方も今何が起っているのかよくわからず、煙に巻かれた様な感じになります。

著者の方はもう物故されているそうなので、何をやりたかったかは読者それぞれの解釈に任されていると思いますが、個人的には認知症が進行しているそれぞれのキャラクターの思考を追う事で、生きていても自分の自覚のない老人たちの末路を人類の営為の最終行為として描いたのではないかとか思いました。

短いので三時間くらいで読み終わって、内容も上記の様なので、読後のカタルシスはあまりありませんでしたが、読む価値のある実験小説だと思いました。

ポスト・モダンな老人小説。機会があったら是非。

上記は最初に翻訳されたエディションで読んだ際の感想です。今回文庫化電子書籍化で再度読みましたが、感想はあまり変わりませんでした。

同じ部屋で同じ時間に生きている人でも全く違う事を考えていたり認識している事で、現実の社会でも同じ場所で同じ時間に生きていても、全然別の事を考えている、という事を表現しているかもとか思いました。真実はあるけど事実はないというか。

サッチャーさんに「社会は存在しない」という発言がありますが、殆どの人の考えがまちまちで、それぞれ違うので、集合無意識など存在しない、全ての人がばらばらに考えて生きているという意味に解釈しておりますが、この小説でもそういう事を指摘しているのかもとも思いました。著者の方は黒澤監督の「羅生門」に関する物も所持していたそうですが、あの話も確か一つの事件の証言に別々の事を証人が語るという内容で、誰が正しい事を言っているかよく判らないという内容だったと記憶しておりますが、参考にしたらしいです。

あんまり関係ないですが、上記のエディションを読んだ感想も読んだ事も覚えていなかったので、作中の登場人物みたいに、加齢や病気で記憶力の低下が著しく、あまり他人事ではない感じで嫌でしたが、いずれこうなるみたいで、今回読み直して更に嫌な気分になりました。

同じ場所、同じ時間に生きていても、主観で認識している事はそれぞれ違う、という内容のメタフィクション。是非ご一読を。

蛇足ですが、出版社の断り書きがある通り、実験的な叙述の作品の為、普通の電子書籍のリーダーでは読みづらかったので、主にタブレットで読みました。
老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)Amazon書評・レビュー:老人ホーム 一夜の出来事 (創元ライブラリ)より
4488070892



その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク